――様々な作品で活躍されているお二人。改めて感じる、役者という仕事の魅力とは？

樋口裕太「このご時世、より実感していることですが、やっぱりお客様の拍手って、本当に力になるなと思っていて。お客様が満席で目の前にいるって、本当に素敵なことだなと改めて思います。それって絶対に忘れちゃいけないことだし、役者をやっていて良かったなって思います」

橋本祥平「（拍手しながら）素晴らしい!! 僕はやっぱり夢に溢れている世界だと思います。今、この世界で食べていけていることがすごくありがたいことですし、本当に厳しい世界ではあるけど、その分やる価値はすごくある職業だと思います。僕は学生の頃なんて、夢とか本当に何もなくて。このまま大学に行くのかな？ でもやりたいことって何だろう…とか思っていたんですけど、そんな中で、父親が『一度きりの人生なんだから、好きなことをやれ』と言ってくれる人だったので、“せっかくだから、飛び込んでみよう！”って思って始めたのがきっかけで。今となっては、本当にあの時勇気を出して飛び込んで良かったなって思います。もちろん、楽しいことだけじゃなくて大変なこともたくさんありますけど、でもそういうものを全部含めて、魅力的な世界だと思います」

――では最後に、改めてミュージカル『薄桜鬼 真改』斎藤一 篇への意気込みをお願いします！

樋口裕太「シリーズ10周年で、ミュージカル『薄桜鬼』の原点でもある『斎藤一 篇』の上演ということで気合いも入っています。ただ、だからこそ、いつも通り変わらずにミュージカル『薄桜鬼』の魅力をお客様に伝えることができるよう、キャスト一同で頑張っていきますので、どうぞ応援よろしくお願いします！」

橋本祥平「10周年という節目に、この『斎藤一 篇』というタイトルをやらせていただくこと、本当に嬉しく思います。僕自身の夢でもあった、『斎藤一 篇』ですので、とにかくひたむきに作品と、そして役と向き合いたいなと思います。今回の10周年に限らず、今後もいろんな展開になるように、まずは目の前の『斎藤一 篇』をしっかりと成功させて、また次へと繋げられるように頑張りたいです。今回、発表されたときに、裕太から連絡が来たんです、『激アツだわ！』って。今はとにかくこの公演を頑張って成功させて、未来に繋げたいなと思います」