山田杏奈×山口まゆ | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「山田杏奈×山口まゆ」

2021/02/01

「単純なホラーというより、いろいろな角度から楽しめるし怖がれる。新しいジャンルのホラーになっていると思います」

山田杏奈×山口まゆ山田杏奈

――『樹海村』はヒットした『犬鳴村』に続く『恐怖の村』シリーズの第2弾ということで、期待されています。

山田杏奈「『呪怨』が日本のホラーの原点になった作品であるのに対して、『犬鳴村』には新しい要素も加わっていて。『樹海村』もその第2弾。単純なホラーというより、たくさんのバックボーンや歴史を描いていて、いろいろな角度から楽しめるし怖がれます。新しいジャンルのホラーになっていると思います」

山口まゆ「私も『犬鳴村』を拝見したとき、ただ怖がらせるだけのホラーではないと思いました。人の怨念や情にちゃんと理由があって。『呪怨』には日常の怖さがたくさん詰まってましたけど、『犬鳴村』や『樹海村』はストーリーの中での恐怖を感じます。物語として楽しめて、ファンタジーとしての怖さがあるのが映画ならでは。『樹海村』の台本を読んで“これはどういうことだろう?”と思っていたところも、映像になったらすごく素敵で“こういうことがあってもいいな”と感じました」

山田杏奈「まさにファンタジーだよね」

山口まゆ「ファンタジーホラーとして、すごく楽しめると思います」

――ところで、2人にとって、お芝居の楽しさってどういうことですか?

山田杏奈「自分とまったく違う人になれることだったり、最近だと作品のパーツになることが面白いと思っています。“こういうものを作りたい”というプロデューサー、それを“形にしたい”という監督がいる中で、最終的に観る人の目に届くのは私たちだから、“反映しなきゃいけない”という気持ちがあります」

山田杏奈×山口まゆ山口まゆ

――求められたことに応えたいと?

山田杏奈「ある意味、動かされている部分があって。でも、そこに自分の想いを加えられることも面白いです」

山口まゆ「私は『樹海村』をやって、“自分は女優になる覚悟が足りないんじゃないか”と落ち込むことがありました。窮地に追い込まれるシーンが多くて、精神的にキツかったせいもあって。でも、完成した映画を観たら“良かったな”と思いました。撮影中、本当に辛い想いをしたとしても、出来上がったら全部忘れる。そういう楽しさで、ずっと続けている気がします」

――女優を目指すなら大事だと思うことは何ですか?

山田杏奈「お芝居自体が好きでないと、無理だと思います。すごく大変な仕事でもあるけど、逆にお芝居が好きだったら続けられる。モチベーションを保ち続けるだけでも大変なので、自分で映画を観たりすることも大事にしています」

山口まゆ「最近、自分がもともと、すごく女優さんになりたかったわけでもなかったことに気づきました。私もお芝居が好きなだけで、ここまでやってきました。それで作品に出させてもらえているのは、すごく嬉しいです。だから、やれるだけのことはやって必要とされたいと、常に思っています」

山田杏奈×山口まゆ

――演技力を高めるために、日ごろから意識していることはありますか?

山田杏奈「わざわざ何かすることはないですけど、めちゃめちゃ辛いことやしんどいことがあっても、“お芝居のためになるから”って乗り越えられるので、そういうところから逃げたりはしません。だから、得な仕事をしていると思います(笑)。いろいろな経験をしようと思っていて、わざわざ辛い想いをしには行きませんけど、そういうことがあったときに“これも経験だ”と自分の中に逃げ道があるのは、面白いところですね」

山口まゆ「私も日々の感情の起伏を大事にするようにしています。無意識に『この感情を覚えておこう』と思うことが私生活の中で多くて、後ですごく役に立ちます。その分、繊細に感じすぎてしまって、ダメージを受けやすかったりもするんですけど、それが演技に活きたことは『樹海村』でもありました」

――泣いているときも、そんな自分をどこかで客観的に見ていたり?

山口まゆ「そうですね。そのときの感情を、どこかで引き出しに入れています。自分がそういう意識を持つようになっているのを、最近感じます」

PROFILE

山田杏奈(やまだ・あんな)●2001年1月8日生まれ、埼玉県出身。アミューズ所属。「ちゃおガール☆2011オーディション」グランプリ受賞しデビュー。2016年、映画「TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ」で映画デビューを果たす。近年の主な出演作は、【映画】『ミスミソウ』主演、『21世紀の女の子』、『小さな恋のうた』第41回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞受賞、『五億円のじんせい』、『屍人荘の殺人』、『ジオラマボーイ・パノラマガール』W主演、【ドラマ】WOWOW『イアリー 見えない顔』、ABC『幸色のワンルーム』初主演、TX『新米姉妹のふたりごはん』W主演、KTV・CX『10の秘密』、MBS・TBS『荒ぶる季節の乙女どもよ。』W主演など。2021年は、EX『書けないッ!?〜脚本家 吉丸圭佑の筋書きのない生活〜』、映画『名も無き世界のエンドロール』(1月29日公開)、映画『哀愁しんでれら』(2月5日公開)などに出演。他待機作多数あり。

山口まゆ(やまぐち・まゆ)●2000年11月20日生まれ、東京都出身。フラーム所属。2014年に『デビュー』オリジナルオーディション『Push!』でフラームに合格。同年『昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜』でテレビドラマデビューを果たす。主な出演作に、【ドラマ】EX『アイムホーム』、TBS『コウノドリ』、TBS『リバース』、TX『駐在刑事』、NHK『マンゴーの樹の下で〜ルソン島、戦火の約束〜』、TX『女子グルメバーガー部』、【映画】『くちびるに歌を』、『相棒 -劇場版IV- 首都クライシス 人質は50万人! 特命係 最後の決断』、『僕に、会いたかった』、『下忍 赤い影』、『太陽の家』など。2021年1月期ytv・NTVドラマ『江戸モアゼル』に出演中。

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Information

映画『樹海村』
2021年2月5日(金)全国ロードショー

『樹海村』

『樹海村』

『樹海村』©2021「樹海村」製作委員会

2020年2月に公開し、非常事態下において異例の興収14億円、110万人を震撼させた映画『犬鳴村』。それに続く「恐怖の村」シリーズ第2弾『樹海村』の舞台は、令和の時代となった今もなお禁足地として存在する富士の樹海。森の奥深くには、何者かが暮らす村が存在した。そして、封印されし凶悪な呪い箱…「絶対に検索してはいけない」とインターネットの怪談スレで語り継がれる、通称”コトリバコ”。逃げても逃げられない箱の恐怖と「SUICIDE FOREST」として世界的に有名な藤の樹海がもたらす負の引力。ホラー界の巨匠・清水崇監督が、断ち切れない呪いがもたらす狂気と混沌の世界へ観客を引きずり込む!
≪story≫
「お姉ちゃん知ってる?
この箱が置かれた家はね、
みんな死んで家系が絶えるの…」。
人々を戦慄させる禍々しい服るから伝わる強力な呪いを、
歪な木々や地を這う根が生える、
不気味で壮大な樹海の奥深くに封印した。
――13年後。姉妹の響と鳴の前に、あれが出演。
そして、樹海で行方不明者が続出する。
自ら向かったのか?それとも魔の力に吸い寄せられているのか? 恐怖が、いま再び解き放たれる。

◆公式サイト:jukaimura-movie.jp/

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