樋口日奈(乃木坂46) | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「樋口日奈(乃木坂46)」

2020/02/19

「お芝居は作品ごとに自分の知らない自分に出会えるような気がして、すごく楽しいです」

樋口日奈(乃木坂46)

――お芝居の魅力や楽しさは、どんなところだろ思いますか?

「はじめのころは、ヒロインをやらせていただく機会が多かったのですが、『じょしらく弐 〜時かけそば〜』では髪の毛が短くてサバサバした役をやったり、『墓場、女子高生』ではちょっと男っぽい役をやったり、酔っ払いの役をやったり、いろんなタイプの役をやらせていただけるようになって。勝手に、“自分はおとなしい人間だ”と思いこんでいたのですが、お芝居でいろいろな役を演じることで、“私ってこんなに低い声を出せたんだ”とか、作品ごとに自分の知らない自分に出会えるような気がしてすごく楽しいです。きっとお芝居に出会っていなかったら、ふり幅がぜんぜんない人間のままだっただろうなって思うと、お芝居に出会えて良かったなって思います」

――その中でも特に転機になったなと思う作品は?

「『墓場、女子高生』ですね。劇団鹿殺しの丸尾丸一郎さんが演出をしてくださったんですが、丸尾さんもとても厳しい方で。その作品で初めて、ヒロインではないちょっと男の子っぽい役を演じたということもありますが、厳しい演出家さんのもとで約1ヵ月やれたことはすごく転機になったなと思います。当時の私は、大人しい女の子というような役しか自分にはできないと勝手に決めつけていて、稽古前半の頃は、その難しい役に対してぜんぜんできなくてつらいことも多くて。でも稽古を通して、思い切って殻をやぶることの楽しさに気づいて、もっと芝居をやりたいと思いましたし、お芝居に対しての大変さと楽しさを同時に知ることができた。大変なことも多かった現場でしたが、終わったあとに“やって良かった!”という達成感がすごくあったので、自分の中で転機になった作品だと思います」

樋口日奈(乃木坂46)

――大きな壁を乗り越えたあと、取り組み方や見える景色って違って見えました?

「ぜんぜん違いました。少しずつ余裕がでてきたのか、周りを見られるようになりましたし、乃木坂46としての舞台ももちろんたくさん勉強になることはありますが、外部の作品に出演させていただくことで、いろんなジャンルで活躍されている方とご一緒できて、みなさんからまた全然違った刺激を貰えるんですよね。自分が無意識のうちに、『どんどん良くなっているよ』と言われたときはすごく嬉しくて。きっと周りの先輩方の壁が高いから、“そこに追い付こう!”って必死で、“少しでも早く近づきたい”という想いでやっているのですが、自分が知らない間に、それらの小さい壁を少しずつ乗り越えらえているんだなって実感できて、嬉しかったです」

――お芝居のお仕事も増えてきていると思いますが、樋口さんは普段どのようにして台本を覚えていますか?

「私はいつも全員のセリフを全部読んで、それを録音します。聞いたときに“あ、これ私のセリフだ”ってわかるように、自分の役のときだけより感情を入れてセリフを読むんです。移動中のときとか、紙の台本を広げて読むことができないことが多いので、録音したものをひたすら聞いて耳から入れています。そうすると、自分のセリフの前後もわかるし、音楽みたいに覚えられるので、それをやり始めてから”舞台上でセリフを間違えたらどうしよう?“っていう不安が自然となくなりました」

樋口日奈(乃木坂46)

――夢を叶えるために大切だと思うことはどんなことですか?

「その夢に対して強い想いを抱いていないとダメなんだろうなって思います。私はわりと引っ込み思案で自分からあまり前に出ることはなかったのですが、前に、『その思いが弱い人より強い人のほうが好かれるでしょ?』と言われたことがあって。こうなりたいとか言葉に出したり、周りに伝えることで自然と自分も夢に向かって体がうごく気がするんです。なので、弱気になるよりもプラスに考えてどんどんチャレンジしていったほうが、きっとキラキラオーラも出るんじゃないかなと思います。私自身は、芸能界に入ってみたいという漠然とした憧れで乃木坂46のオーディションを受けたので、“自分はアイドルになる!”という強い想いがあったわけではなかったのですが、いざアイドルになってみて、やっぱり大変な世界なんだなというのを感じましたが、アイドルになって良かったなと思うことも多くて。いろんなお仕事をやらせていただけますし、どこにきっかけがあるかわからない世界だなって思います。なので、やるだけやってみたら私みたいに、意外といろんな可能性が見えてくる場合もあると思います。“自分には向いてない”とか、“無理かも”って決めつけずに、いろんなところに種をまいておくというか、いろいろとチャレンジしてみることが大事なのかなと思います」

樋口日奈(乃木坂46)

――では最後に、芸能界を目指している読者に向けて、応援メッセージをお願いします。

「オーディションって落ちる人のほうが多いと思うんです。受からなくて落ち込んじゃうこともあると思うのですが、自分の思うように結果が残せなかったとしても、そこで挫けずにどんどん挑戦する気持ちで臨んだほうが自然と結果がついてくるんじゃないかなと思います。ポジティブに明るく、キラキラオーラを忘れずに楽しんでやったほうがいいのかなと。私も乃木坂46に入ってから、舞台のオーディションとかを受けたりしているのですが、もちろんダメだったものもあります。でも、それに向かって頑張っていた自分がいたので、結果がどうであれ、そのオーディションを経て、少しは成長できたのかなと思えて。それって絶対に無駄なことではないし、オーディションに向けて頑張ったりすることって、積み重なったら大きな経験になったりもすると思うので、何ごとも楽しんでやることが大切なのかなと思います」

Special Movie

乃木坂46の樋口日奈、出演舞台『仏の顔も笑うまで』の見どころを紹介

PROFILE

樋口日奈(ひぐち・ひな)●1998年1月31日生まれ、東京都出身。2011年に乃木坂46の1期生オーディションに合格し、乃木坂46に加入。雑誌『JJ』の専属モデルやドラマ出演など、マルチに活躍。舞台出演は、學蘭歌劇『帝一の國』、『じょしらく弐 〜時かけそば〜』、『墓場、女子高生』、『ドラえもん のび太とアニマル惑星』、『恋する・ヴァンパイア』、乃木坂46版 ミュージカル『美少女戦士セーラームーン』、『SHOW BY』、『+GOLD FISH』、ミュージカル『ラヴズ・レイバーズ・ロスト-恋の骨折り損-』などがある。

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Information

タクフェス 春のコメディ祭!『仏の顔も笑うまで』

東京公演:2020年4月22日(水)〜29日(水・祝)渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール
愛知公演:2020年5月9日(土)、10日(日)御園座
岩手公演:2020年5月14日(木)北上市文化交流センター さくらホール 大ホール
福島公演:2020年5月16日(土)けんしん郡山文化センター 中ホール
兵庫公演:2020年5月20日(水)〜24日(日)兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール


作・演出:宅間孝行
出演:宅間孝行 モト冬樹 / 水 夏希 / 樋口日奈(乃木坂46) 八木将康(劇団EXILE)
鈴木裕樹 越村友一 外岡えりか 横山 涼 /
秋本奈緒美 肥後克広(ダチョウ倶楽部)

『仏の顔も笑うまで』

暗転なしのノンストップ!ジェットコースターコメディ第三弾!!
「生前葬をやる!」とある有名な落語家がそんな事を言い出した。舞台となる田舎の寺・光雲寺では、普段は訪れないような有名人や政治家がやってくるとあって、生前葬を翌日に控え、準備に大わらわ。そんなところへ、銀行強盗をした直前のお間抜けな2人、ビバさんとふくちゃんが逃げ込んで来た。さっさと逃げればいいものを、ふくちゃんが寺の一人娘・はなちゃんに一目惚れ。色々な人の熱い想いが交錯する中、物語は勘違い、行き違いのオンパレードでとんでもない方向へ!?

◆公式サイト:http://takufes.jp/hotoke/

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