――現在、様々な作品でご活躍されている橋本さんですが、お芝居の魅力はどんなところにあると思われますか？

「自分じゃない人格を演じられることがすごく楽しいです。セリフを読んでいて、“なんでこんなことを言うんだろう”って、最初はわからない自分もいたりするんですけど、そのキャラクターを知っていくなかで、こういう人物で、こんな風な背景があって、繋がりがあって……と理解していくと、“だからこのセリフが出るんだ”と納得できる。その人物の人となりをどんどん深めて知っていけることが面白いなと改めて最近思っています」

――出会う作品、出会う作品に愛を持って向き合っていくということで、作品を重ねるごとに好きなものが増えていきそうですね。

「ホント、どエライですよ（笑）。だから一番困る質問が『一番好きなアニメはなんですか？』って聞かれることなんです。それは唸ってしまいますね。決められないんです。今まで僕が携わってきた作品は全部好きなので。どの作品も本当にめちゃめちゃ愛しています」

――舞台『キンプリ』や『デュラララ!!』など、話題作への出演が決まっている2020年。昨年を振り返りつつ、どんな1年にしたいですか？

「昨年は、舞台もたくさん携わらせていただいて充実していたんですが、それ以外にも個人的には音楽活動や声のお仕事、あとは映像に挑戦をしたり、様々なことに挑むことができたなと思います。2018年からそんな風にいろんなことに挑戦する機会があって、2019年はそれをしっかり育てようと思っていた年なんです。増やすとか広げるというよりも、1つひとつの精度を上げていこうと思ってたいたのですが、課題はありつつも、新たな発見もあり、いい一年だったなと思います。それを踏まえて、今年はその育てたものを、もっともっと育てなければいけないなとは思っていますが、焦らずにいきたいなと。オリンピックイヤーでもありますし、2020年の日本はすごい年になると思うので、僕自身も勝負の年にしたいなと思っていますね。今あるものでとことん攻めたいなと思っています」

――では最後に。芸能界を夢見ているデビュー読者へ向けて、メッセージをお願いします。

「この『デビュー』というサイトを見て、きっかけやヒントを探している人もいると思うんですが、その“探す”という行動が非常に大切なことだと思うんです。やってみたいという想いがあるのであれば、いろいろと挑戦したほうがいいと思いますし、チャンスってないようで、どこにでもあるものだとも思うんですね。ただそのチャンスを掴めるか逃すかに分けられているだけだと思うんです。しっかり掴める人はどんどん昇っていけると思いますし、芸能界は勝負事の世界なので、いろんな人と競争して生き残っていかなければいけないという厳しい世界ですけど、それでもやる価値があると思っていて。僕自身も常に心がけていることですが、みなさんもこの世界を目指すのであれば、一瞬のチャンスも逃さずに、視野を広く持って挑戦してほしいなと思います」