萩原利久 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「萩原利久」

2019/07/25

「2019年に入ってからの作品は、刺激をもらいつつ、次に繋げられるようなものばかりで、すべてが転機」

萩原利久

――萩原さんが演じる羊飼いのシルビウスは、広岡由里子さん演じるフィービーに片思いをするキャラクターです。稽古での感触はどんな感じですか?

「シルビウスはフィービーに一途な想いを向けて話しているけれど、実はその言動を受けて周りの人間が影響を受けたり、動いていったりするんです。シルビウスとしてはフィービーにだけ届ければいいんですが、実際には周りにも届けて影響を与えないといけない。物語のキーとなるパワーワードを置いていく感じもあるので、ちゃんとその言葉たちを届けきりたいという感覚でやっています。別の人がシルビウスの言葉を聞いて、何か行動を起こすキッカケになったりするので。台詞を言う相手だけでなく、しっかり周りにも響かせなければいけないのがすごく難しい。独り言のように言うところとかも台詞が流れてしまわないように、言葉の一つひとつを大切に、丁寧に届けるようにしたいと思ってやっています」

萩原利久

――今回の舞台で役者としてまた新たな一歩を踏み出すわけですが、これまでの役者人生を振り返って、ご自身の転機になった作品というのは?

「ここ最近で出演させていただいた作品、みんなそうだと思います。その中でも反響の大きさだったり、環境が変わったなと思うのは、やっぱり『3年A組 -今から皆さんは、人質です-』かな。小学生に声をかけられたりして、本当に幅広い層に観てもらえているんだなと実感しました。仕事現場で会う方にも、“『3年A組〜』観てましたよ”って言われることがすごく多かった。あとやっぱり、先輩の菅田(将暉)くんとまた共演させていただくことができて嬉しかったです。それこそ、僕がトップコートのオーディションを受けたのは、中1のときに菅田くんとドラマで共演させていただいたことがきっかけで菅田くんに憧れていて。ちょうどそのときに菅田くんたちが表紙だった『デビュー』を見つけて応募したことがきっかけだったので。それに僕にとって10代最後と20代最初の作品でもある。あれだけ同世代の役者が集まって芝居をし合える現場は、なかなかなかったですし、全員が高いモチベーションであの撮影に臨んでいたんです。仲間だけれどライバルでもあるといった意識でいられたのも新鮮でしたし、“3A”メンバーはみんな、いろいろな作品で活躍していますからね。今でも刺激をたくさんもらえる存在です」

萩原利久

――萩原さんも、“3A”後、すぐにドラマ『電影少女2019』で主演。

「主演だからこそ勉強できたことは、とても多かったです。現場での居方もぜんぜん違いましたしね。スタッフの人たちともよりコミュニケーション取ることが多かったし、だからこそ終わってからの現場ロス感がすごく大きかったんです。主演ということで出番も多かったから、本当に毎日、朝から晩まで撮影していたし、感情の起伏が大きい役だったので、現場でもいろんな困難にぶつかって。その度に周りの方々に助けてもらいながらクリアしていったという感じでした。今回の作品もそうですが、2019年に入ってからの作品は、刺激をもらいつつ、次に繋げられるようなものばかりで、すべてが転機と言えるものになっていますね」

萩原利久

――そうした様々な現場から感じる、お芝居の楽しさ、役者という仕事の魅力とは?

「芝居をしている最中、ずっと楽しいかと言われると、なんとも言えないんですけど……。現場にいる間は、芝居の難しさを感じることが多くて、それも原因や理由がわかっている難しさではなく、わからないことが何かわからない難しさなんですよね。なので、僕はすべて終わってから、“楽しかったな”となることが多いんです。そういう感情になっていたら、きっと得たものがあったんだろうなと。僕にとっては、地道にわからないものを掘り下げていく作業に夢中になれたら、楽しいってことになるのかなと思います。やってみないとわからないことが多いんですけど、いったんハマれたら、他のことはできなくなるんじゃないかな。僕、役者をやっていなかったら何をしていたのか、まったく想像がつかないんですよ。“僕にできる仕事ってあるのかな?”って、思うくらい(笑)。オタク気質だからハマったらドップリなんですが、基本は飽き性なので……。続いているってことは、ハマっているっていうことなんだと思います。他に続けられることがあるのかどうか、甚だ疑問ではありますね。だから、役者の仕事をやっていて良かったって思います!(笑)」

萩原利久

――そんな萩原さんが思う、“夢を叶えるために大切だと思うこと”は?

「少しでも興味があるなら、やってみるというのが一番だと思います。僕の友だちに、メーターが振り切れるぐらい行動力の塊みたいな人がいるんですけど、彼は興味が湧いたものはとりあえず何でもやってみるという人で。“虫を食べてみたい”と思いついたら、タイに一人で行ったりする。挑戦せずに“これは無理そうだからやらない”ていう判断と、一回やってみて経験して、その上で判断するってぜんぜん違うのかなと。それはこの仕事に限らずだと思うんですけど。僕もオーディションに応募したとき、とりあえず送ってみよう!くらいの感覚でしたからね。落ちたら落ちたでまた次を考えればいいやっていう感じで」

――そこで行動してみたことが今に繋がっているわけですもんね。

「リスク回避を考えるよりも行動することが大事なのかなと。興味に勝るものってないとないと思うんです。僕自身も、興味があるかどうかで熱量やモチベーションに大きな差が出るんです。興味がないものだと、何をしても全然進まない(笑)。0か150かっていう極端さで、ハマったらすごく掘り下げ続けるし、好きな期間も長いんです。ちなみに、ずっと好きなのはNBAで、ここ数ヶ月で、まったく興味のない周囲の人たち4人に熱弁して、NBAを配信しているサイトの会員にしました。好きなものだと、それぐらいの熱量で動いちゃうんです(笑)。役者という仕事も、好きでなかったら続けられないと思います。“やらなきゃ!”という義務感でやるには相当、しんどいですよ。興味があるということは、好きにつながるということだから、やってみたいなという感覚があるなら、その想いに従ってまずは行動して一歩前に進んでみたほうがいいのかなって思います」

PROFILE

萩原利久(はぎわら・りく)●1999年2月28日生まれ、埼玉県出身。トップコート所属。2008年にデビューして以降、様々な作品に出演。2015年、『イノセント15』で映画初主演を果たす。主な出演作は、映画/『ちはやふる 上の句』、『3月のライオン』、『帝一の國』、『ウィッチ・フウィッチ 』主演、『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』『十二人の死にたい子どもたち』、『あの日のオルガン』、『あゝ、荒野』、『美人が婚活してみたら』、ドラマ/『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』、『電影少女 -VIDEO GIRL MAI 2019-』主演など。今後、映画『アイネクライネナハトムジーク』(9月13日宮城県先行/9月20日全国公開)、『恐怖人形』(2019年秋公開)などが控える。

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Information

舞台「お気に召すまま」

作/ウィリアム・シェイクスピア 翻訳/早船歌江子 ドラマターグ/田丸一宏
演出/熊林弘高
出演/満島ひかり、坂口健太郎、満島真之介、温水洋一、
萩原利久、碓井将大、テイ龍進、Yuqi (UQiYO)、広岡由里子、久保酎吉、
山路和弘、小林勝也、中村蒼、中嶋朋子

7月30日(火)〜8月18日(日)東京芸術劇場プレイハウス
8月14日(水)13:00 追加公演決定!
※9月15日まで、豊橋・新潟・兵庫・熊本・北九州にて公演

『お気に召すまま』

<story>
青年オーランド(坂口健太郎)は、ロザリンド(満島ひかり)と恋に落ちるが、公爵に目をつけられ、実の兄オリバー(満島真之介)に命を狙われて森に逃げる。同じくロザリンドも、おじである公爵に追放されることに。
オーランドを追って、従妹で公爵の娘シーリア(中嶋朋子)と、召使のタッチストーン(温水洋一)を伴い森に向かう。女道中では危険だからと、ロザリンドは男装して”ギャニミード”と名乗る。

森で暮らすオーランドはロザリンドのことばかり想っている。そこに“ギャニミード”が登場し、その恋の悩み相談に乗る。ついには「自分をロザリンドだと思って口説いてごらん」と言い、オーランドは、彼がロザリンドと知らずに思いのたけを告白。二人の恋愛ごっこは次第にエスカレートして……。

一方、オーランドを追って森に入ってきたオリバーは、シーリアと出会ってたちまち恋に落ちる。二人は結婚することに……結婚式の日、そろそろ恋のゲームも潮時と名乗りでたロザリンドをオーランドは強く抱きしめる。
召使や羊飼いらの恋のさや当てが展開した森で、4組のカップルの結婚式が盛大に執り行われる。

公式サイト:https://www.asyoulikeit.jp/

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