神尾楓珠 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「神尾楓珠」

2019/05/15

「芝居が好きという気持ちだけはブレていないと思います」

神尾楓珠

――逆に覚えていなかったことが話のネタになったと(笑)。では妹役の優希さんの印象は?

「『名探偵コナン』の江戸川コナンくんにガチ恋をしているらしく、時間があるとコナンくんのずーっと話をしていた印象です。僕はそこまで詳しくないので、話を聞いても返したりはできなかったけど、美青ちゃんのコナンへの熱い思いを笑顔で聞いていました(笑)」

――執事役の清原さんはどんな方ですか?

「年齢は僕よりちょっと上なんですけど、現場でいちばん騒いでいた気がします(笑)。ただその中でもお兄ちゃん的な感じではありました。もしかしたら、僕らの目線に合わせてくれたのかも」

――劇中では峻はお母さんのことをとても気に掛けている場面もありましたが、母親役の原日出子さんの印象も教えてください。

「本当にお母さんみたいな感じでした。こっちが何をしても全部受け入れて包み込んでくださるような方で、所作に関しても、『これはこうしたほうがいいよ』と教えてくれて、ホントに聖母みたい方だなって思いました」

神尾楓珠

――永瀬さん、清原さんと一緒のシーンが多かったと思うんですが、お芝居の面で刺激を受けたことはありました?

「たくさんありました。廉の堂々として自分を持っている感じは、最後まですごいなと思いながら見ていましたし、オンとオフの切り替えも早くて、さすがジャニーズだなと思いました(笑)。翔くんは現場のセットの中に入ると、ずっと執事なんです。一時も猫背になったりせず、背筋がピンとしていて、カメラのセッティング中にふと翔くんを見たりすると、今雑誌の取材中かな?と思うくらいピシッとしていました。さすが『MEN'S NON-NO」のモデルさんだなーと思いました(笑)」

――ハウスキーパー代理という役柄でしたが、普段家事はやるほうですか?

「まったくできないです。部屋は散らかってはいないんですけど、服を畳むのが面倒くさいんです。ハンガーに掛けるのも面倒さくて、一ヵ所がちょっとした山になっています(笑)。そこからいちばん上にある服を着て出かけるので、いつも服はあまり変わらないんですよね」

神尾楓珠

――花穎にスタイリスト=衣装係として抜擢されますが、服を選ぶのは得意ですか?

「超苦手です。まったくわからない! 普段も黒しか着ないですもん。一番安全だから……。なので、撮影中に“このスーツにはこのネクタイが合うんだ”と思いながら演じていました(笑)。だからそこ難しかったです。いかにも知っているようにセリフを言わないといけないので」

――『アンナチュラル」や『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』などで注目を集めました神尾さん。今感じているお芝居の魅力や楽しさってどんなところですか?

「楽しさは自分が今どこまで表現できるだろうって、一種の挑戦みたいなことができることです」

――やはり現場に行ってみないと出てくるものはわからないということでしょうか?

「現場に行って閃くこともあります。台本は前もって読み込めるだけ読み込むようにしているんですけど、それでも現場に入ってみないとわからないこともあります。それもまたおもしろかったりしますね」

神尾楓珠

――相手の方や監督さんに引き出されることは多いですか?

「そうですね。相手の方がどう出て来るかは現場に入るまではわからないし、それを受けてどう返すかを考えるのも楽しいです」

――ということは、『今日はこれができた』と満足する日もあれば、『今日はできなかったな』と落ち込む日もある?

「ありますね。でも、僕は“その時出たものがすべて”という考えなので、出来なかったことに対して、落ち込んだり悩んだりするというよりは、“次はもっと頑張ろう!!”と次のモチベーションにするタイプです」

――神尾さんのデビューのきっかけは、ご自分で事務所に履歴書を送ったことだそうですが、デビューを掴むために努力してきたことは?

「正直言うと、これをすごく頑張った!というのはあまりないんですけど……自分がブレないことは大事だなと思います。もちろん良いものは取り入れるけど、いろんな情報に惑わされて何にでも振れてしまうとよくわからなくなってしまうので、自分に必要なものだけ選ぶようにしています」

神尾楓珠

――自分に必要なものというのはどのように選別を?

「だいたい自分のダメなところは、みんなわかってると思うんです。その上で自分の良いところは残す。僕はそうしてきました」

――ご自身で思う、ここは絶対ブレないと思っていることは?

「芝居が好きという気持ちだけはブレていないと思います。最初は自分で応募したものの、俳優という職業のこともまったく知らなかったですし、映画をよく観るわけでもなかったんです。でも、仕事をやっていくうちに、どんどん芝居が好きになっていきました」

PROFILE

神尾楓珠(かみお・ふうじゅ)●1999年1月21日生まれ、東京都出身。A-Team所属。ドラマ『シグナル 長期未解決事件捜査班』(CX)、木ドラ『恋のツキ』(TX)、Amazon Prime Video 『MAGI 〜天正遣欧少年使節〜』などに出演。今年1月〜3月まで放送されたドラマ『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』(NTV)で真壁翔役を演じ注目を集める。現在、ドラマイズム 『都立水商! 〜令和〜』(MBS・TBS)に出演中。今後、10月4日公開の映画『HiGH & LOW THE WORST』への出演も控える。

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Information

映画『うちの執事が言うことには』
5月17日(金)全国ロードショー

『うちの執事が言うことには』©2019「うちの執事が言うことには」製作委員会

≪story≫
日本が誇る名門・烏丸家の27代当主となった花穎(永瀬廉)は、頭脳明晰、しかも色彩に関して特別な能力を備えている。突然、引退を宣言した先代当主の父・真一郎(吹越満)は行方がわからないまま、花穎が留学先から戻ると、そこにいたのは幼少時代から全幅の信頼を寄せる老執事・鳳(奥田瑛二)ではなく、仏頂面の新執事・衣更月蒼馬(清原翔)だった。
不本意ながらも衣更月と主従関係を結ぶ羽目になった花穎。そんな中、花穎は招待された芽雛川家次男のバースデーパーティーで、事件に巻き込まれる。親しげに近づいてくる大学生にして企業家の赤目刻弥(神宮寺勇太)とは何者なのか?
さらには、烏丸家のまわりで、次々と起こる不可解な出来事…未熟ながらも当主として「烏丸家を守りたい」と決意する花穎だったが、ある誤解から執事・衣更月にも不信感を抱き…。

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