初めての仕事で憧れの柴咲コウさんと沖縄に行きました!!

現在放送中のドラマ『仮面ライダーW』(テレビ朝日系)に出演中の飛鳥凛ちゃん。1月27日には演じている園咲若菜名義でCDデビューも決定。撮影のエピソードや憧れの柴咲コウさんとの仕事、2010年の目標を、聞き手にも楽しさが伝わる満面の笑みで語ってくれました。

Ｑ　凛ちゃんは『月刊デ☆ビュー』がきっかけで芸能界入りしたんだよね？

「高校1年生の時に『月刊デ☆ビュー』を読んで、今の事務所のオーディションを見つけました。大好きな柴咲コウさんが所属してるので“ここにしよう”と思って応募しました」

Ｑ　もともと芸能界に入りたかったの？

「そんなに深く考えたことはなかったけど、漠然と将来的にそういうお仕事をしてみたいと考えてました。でも、中学生のときに、同じ学校のコがNHK連続テレビ小説に出たんです。それで“負けてられないな”と思ったことはあります(笑)。昔からテレビや映画が好きで、メイキングで普段とは違う性格の人を演じてる女優さんたちを見て、こういう風になりたいなと思ったんです」

Ｑ　その中でも柴咲さんに憧れてた？

「目がキリッとして大人の女性だなって。『オレンジデイズ』(TBS系)を見て、さらに柴咲さんのことが好きになりました。私、初めての仕事が柴咲さんのPVの撮影だったんです！ 所属が決まってから1カ月も経たないうちに柴咲さんと一緒に沖縄に行ったんですよ。一緒の車にも乗せていただいて。そうしたら“クッキー食べる？”って話し掛けてきてくださって、なんて良い人なんだと思いました(笑)。本当に楽しかったー。だって、目の前にいるんですモン!! ……ただの一ファンですね(笑)」

Ｑ　(笑)。凛ちゃんも柴咲さんと同じ芸能人になったけど、周囲の反応はどう？

「若菜ちゃんのおかげだと思うんですけど、歩いてると声を掛けてもらえることがすごい増えました。最近中学生の女のコや小学生の男のコから声を掛けられます。女のコが女のコを好きって憧れ的なモノだったりするので、うれしいです。小学生の男のコは電車に乗ってる時に“(ボソッと)見てます”みたいな感じで声を掛けられました。悪者だと思ってちょっと緊張してたんですかね(笑)」

Ｑ　幅広い層のファンが増えたみたいだね。デビューしてから成長したなと思うことは？

「演技に対して考えるようになり、勉強の一環として、持ち歩いているスケジュール帳にいろいろ書き込むようになりました。その日に勉強したことや台本を読んで気づいたことを書き出してます。そうしないと忘れちゃいそうで(笑)。そして書いたものをときどき見返して、もう1度考え直したり、自分にできることがどういうことなのかを確認したりするようになりました」

Ｑ　普段も仕事のことが頭をよぎるとなると、オンとオフの切り替えが難しくない？

「オンになったときはお仕事のことでいっぱいいっぱいになっちゃうので、オンはオン、オフはオフなんです。オフになったときは自分を冷静に見られます。そのときに自然に出た行動から、演技もこういう風にやったらいいんじゃないかなって思って書き込むこともあります。例えば今だと『仮面ライダー』でイライラしたり怒るシーンがあるから、日常であったイラッとした瞬間にとっさに出た自分の行動に“これじゃないか！”と思って書いたり」

Ｑ　オフの時は何をしてるときが楽しい？

「趣味が定期的にコロコロ変わるんですけど、最近ウサギを飼いたくて。ペットショップを見に行って、いい感じのコはいないかなと探してる瞬間が思いっきりオフですね(笑)。あと、散歩をするのも趣味なんです。初めての所に行きたくて、徒歩で遠出したりします。５駅分くらい歩いたこともあります。でも暗くなってきちゃって、帰りは電車に乗って(笑)。カワイイ雑貨店とかを見つけたり、オシャレなカフェに入ってみたりするのが楽しいですね(笑)」

Ｑ　オフの時間もしっかり楽しんでる凛ちゃんの2010年の目標は？

「2009年は自分にとって精いっぱいのことをやったので、あっという間に過ぎたと思いました。仮面ライダーの現場などでたくさん勉強したので、今年はそれを生かして演技ができたらなと思います。先のことを見ずに突っ走ってしまう傾向があるんですけど(笑)、たくさんの人に出会っていろいろな作品に関われたらなと思います。今後は、想像上でしか考えることのできない昔の人を、例えば幕末の人物などを演じてみたいです」

Ｑ　歴史が好きなんだ？

「勉強となるとちょっと違うんですけど……(苦笑)。『利家とまつ』を観て、豊臣秀吉に興味を持ちました。農民から天下を取るって、その時代じゃあり得ないじゃないですか。昔の人がどんな風に暮らしていたんだろうと想像するのがすごく好きなんです。昔の時代の人を演じたら、めったに身につけられないカツラや着物を着たり、普段できないことをたくさん経験できそうなので、大河ドラマに出ることを目標にします!!」

Text／藤岡真司(日刊編集センター)