前原滉 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「前原滉」

2024/12/27

「本当に自分が主演というのが不思議なくらい、キャストが素敵な役者さん揃いなんです」

前原滉

──主演映画『ありきたりな言葉じゃなくて』では、脚本家の卵を演じました。役に共感するところはありましたか?

「半々ですね。僕も主人公と同じように“何者かになりたい”“なれるんじゃないか”という気持ちはすごくあるし、なかったらこの仕事はしてないと思います。ただ僕は何か大きな仕事をいただいても、主人公のように舞い上がることはなくて。むしろ“これから大変だぞー。なんとか楽しめるように頑張ろう”となるほうだと思います」

──本作の主人公は掴みかけた夢を自慢してしまう。それが原因で奈落の底に突き落とされますが、前原さんはその心配がなさそうですね(笑)。

「その行動に拒否感を覚える方もいるようですが、彼のように承認欲求を全開にできるのも人生楽しそうだなと思ったりもします。共感はできないですけど(笑)。自分の中で消化できなかった部分は、共演の皆さんが芝居や空気感で埋めてくれましたね。本当に自分が主演というのが不思議なくらい、キャストが素敵な役者さん揃いなんですよ」

──『沈黙の艦隊』で共演した酒向芳さんとの父と息子のシーンも素晴らしかったです。

「酒向さんとは『沈黙〜』では一緒のシーンになることがなかったんですけど、本当にかっこいい方でしたね。紳士で色気があってユーモアもあって。名バイプレイヤーと言われていますけど、掴みどころがないような、それでいてどんな役にでもフィットするような奥行きのある雰囲気を纏った方でした。僕も酒向さんくらいの年齢になった時にこんな俳優になれていたら……という目標ができましたね」

前原滉

──今年でトライストーン・エンタテイメントに所属して10年。3月15日に開催されるファン感謝イベント『Tristone Fan Fes 2025 〜UNDOKAI〜』には、小栗旬さん率いるチームで出場されるそうですね。

「はい、事務所の所属タレントが4チームに分かれてチーム対抗戦を行います。小栗さんや綾野剛さん、田中圭さんといった先輩方のように、自分がチケットの売り上げに貢献できるかどうかはわからないですが(苦笑)」

──前原さんも女性ファッション誌のインタビュー&グラビアに登場したりと、確実にファンを掴んでいるのでは?

「どうしても“どこに需要が!?”という自己認識から離れられないんです。でもオファーをいただく以上は、“そういう需要もあるんだな”と受け入れる許容も持っていないといけないというか。いつまでも“トライストーンの飛び道具です”とか、自虐ネタを言っててもダメだよなとも思い始めています」

前原滉

──俳優業が充実した先にファンがついてくるというのは、俳優にとって理想的な形なのでは?

「たしかにやることと言えば、これからも芝居を頑張ることだけなんですよね。それこそ思いがけない需要もそうですけど、“こうすればこうなる”という正解がないのが俳優業の面白いところだなと改めて感じています。僕はゲームも攻略本を見ないで先に進めるのが好きなので、そういう意味ではこの仕事が向いていたのかもしれないです」

──最後に2025年に実現したいことを教えていただけますか。

「海外に行きたいですね。僕、今まで行ったことがないんですよ。かと言って長期の休みが入ると“大丈夫か?”と不安になってしまいそうなので(苦笑)、仕事が第一優先というのはこれまでと変わらないかなと思います。そういう意味では仕事で海外に行けたら最高だなと、そんなオファーをお待ちしたいです(笑)」

PROFILE

前原滉(まえはら・こう)●1992年11月20日生まれ、宮城県出身。
高校卒業後、演技未経験からトライストーン・アクティングラボ(TSAL)』入所。レッスンを経て、トライストーン・エンタテイメント所属の俳優となる。連続テレビ小説『まんぷく』(NHK)などのドラマや、各映画賞で高い評価を受けた『あゝ荒野』(前篇)などの映画に出演。2019年のドラマ『あなたの番です』(NTV)でマンションの新管理人役を演じ注目された。2023年はドラマ:連続テレビ小説『らんまん』(NHK)波多野泰久役で注目され、2024年にはドラマ:『沈黙の艦隊シーズン1〜東京湾大海戦〜』(Amazon Prime Video 2月9日〜配信)、 映画:『笑いのカイブツ』などでも存在感を放つ。2024年12月20日公開の映画『ありきたりな言葉じゃなくて』では新人脚本家・藤田拓也役で主演。
2025年1月13日スタートの連続ドラマ『119エマージェンシーコール』(フジテレビ)には箕輪健介役でレギュラー出演する。

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Information

映画『ありきたりな言葉じゃなくて』(全国公開中)

ありきたりな言葉じゃなくて

ありきたりな言葉じゃなくて©2024テレビ朝日映像

■ストーリー
青春から遠くも近くもない32歳の藤田拓也は、町中華を営む頑固な父と愛想のいい母と実家暮らし。ワイドショーの構成作家として毎日徹夜でナレーション原稿を書き散らす日々が続いている。そんなとき、先輩の脚本家の推薦によって、ようやく念願の脚本家デビューが決まった。「脚本家」の肩書を手に入れ浮かれた気持ちでいる拓也と偶然出会う謎の女性・りえ。2人は意気投合するが、りえと出会ったことで拓也は予期せぬトラブルに巻き込まれていく…。


出演:前原滉
小西桜子 内田慈 奥野瑛太 那須佐代子 小川菜摘 山下容莉枝 酒向芳
池田良 八木光太郎 沖田裕樹 敦士 鈴政ゲン 加藤菜津 佐々木史帆 高木ひとみ◯ 谷山知宏 今泉マヤ 根岸拓哉
チャンス大城 土屋佑壱 浅野雅博 外波山文明 玉袋筋太郎

脚本・監督:渡邉崇
原案・脚本:栗田智也

◆公式サイト
https://arikitarinakotobajyanakute.com/

Information

トライストーン・アクティングラボ
2025春(5月スタート)レッスン生募集

小栗旬や田中圭、綾野剛、木村文乃、坂口健太郎、間宮祥太朗、赤楚衛二、原菜乃華といった、人気・実力を兼ね備えた俳優が所属する芸能プロダクション、トライストーン・エンタテイメント直営の俳優養成/演技研究所。演技の未経験者から、演技術の向上を目指すプロの俳優まで、幅広く門戸を開いている。講師陣は多数の俳優を指導してきたエキスパートぞろい。また、映画や舞台の製作者、監督、演出家、俳優などによる特別講義も実施している。映画『クローズZERO』シリーズや『ルパン三世』そして『新宿スワン』といった大型映画を自社製作しているのもトライストーン・エンタテイメントの特色。TSAL生にもこれらの作品への出演の機会を提供している。もちろん、外部の映画、ドラマ、舞台のオーディションへも積極的に送り込んでおり、TSAL在籍中から俳優として現場に入る人は多い。レッスンで有望と認められたり、人一倍の努力が評価された場合には、トライストーン・エンタテイメント所属に向けて推薦が受けられる。当インタビューの前原滉も、演技未経験でTSAL入所〜レッスンを経てトライストーン・エンタテイメントに所属をした一人であり、若手バイプレーヤーとして注目の東野絢香もTSALで芝居を磨き、トライストーン・エンタティメントに所属した女優である。

トライストーン・アクティング・ラボの詳細は下記まで
TEL:03-5433-2195
WEB: http://www.tristone.co.jp/tsal/

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