前原滉 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「前原滉」

2024/02/01

「自分がどれだけその作品に必要とされるかはどこまでも追求しなきゃいけない」

前原滉

──昨年3月というと『らんまん』を撮影していた頃でしょうか。波多野泰久の最終週までの好演は大きな反響を呼びました。

「もともと波多野は18週ぐらいまでと聞いていて、詳しいことはわからないのですが、波多野の存在は必要なんじゃないかと脚本に書き加えてくださったんです。思い入れのある作品や役は年々増えていきますが、『らんまん』はここ数年でも特別だったというか、現場にも共演者にもスタッフにも、そして視聴者にもすべて恵まれたご褒美のような経験でしたね。こんないい思いばっかしてちゃダメだぞ、と自分を戒めたくなったくらい幸せでした」

──いい思いばかりしてると、ハングリー精神がなくなってしまうということですか?

「悔しさがバネになることって、やっぱりあると思うんです。『らんまん』が終わった後にNHK仙台放送のトーク番組『定禅寺しゃべり亭』に生出演させていただいたんですが、そこにTSAL講師の石栗昌彦さんがサプライズVTRをくださったんです。石栗さんに教わっている頃の僕はぜんぜん目立たない受講生だったので、覚えていてくださったことがまず驚きだったんですが」

前原滉

──番組ではどんなお話をされたんですか?

「石栗さんの授業で1つの舞台作品を作り、僕も小さいながらに役をいただいたんです。だけど稽古をしていくうちに、どんどんセリフや出番が削られていって。そのことを石栗さんも覚えていらして、『あの時は悔しかったと思う。申し訳ないことしたな』とおっしゃったんです」

──前原さんも当時のことは覚えていましたか?

「もちろんです。芝居もぜんぜん下手だったし、良い作品を作る上での取捨選択だったことも今なら理解できるんですが、その時はものすごく悔しかったです。だけどそれを人に悟られるのもシャクで、ひたすら役に向き合うことしかできませんでした。だけど石栗さんとお話ししていて、削る側も苦しんでいるんだなってわかったり──。いろんなことを思い出して、あの放送はなんだかグッと来ちゃいましたね」

前原滉

──プロになってからも、撮影はしたもののオンエアではそのシーンは使われなかったということもあったのでは?

「ぜんぜんありますよ。作品として成立させるためにやむを得ないなど、いろんな理由はあると思うんです。だけど役者側がそれに慣れたらダメだとも思います。自分がどれだけその作品に必要とされるかはどこまでも追求しなきゃいけないし、あの時の悔しさが『らんまん』で成仏したのかなって思ったりもします。そういう意味でも、TSALできちんと悔しい思いをしておいたのは良かったですね」

前原滉

──2024年も数々の作品が控えていますが、抱負を聞かせていただけますか?

「まず食べさせる家族が増えたので、今年はもっと仕事を張り切らなきゃって気持ちでいます。ちなみに今、願掛けのために米断ちをしていてそろそろ2ヵ月になるんです。何を願掛けしているかはちょっと言えないんですが、一番の好物が白米なので早く食べたいんですよ……。なので今年の目標は願を叶えてお米を食べること。来年いいご報告ができるように頑張ります」

PROFILE

前原滉(まえはら・こう)●1992年11月20日生まれ、宮城県出身。
高校卒業後、演技未経験からトライストーン・アクティングラボ(TSAL)』入所。レッスンを経て、トライストーン・エンタテイメント所属の俳優となる。連続テレビ小説『まんぷく』(NHK)などのドラマや、各映画賞で高い評価を受けた『あゝ荒野』(前篇)などの映画に出演。2019年のドラマ『あなたの番です』(NTV)でマンションの新管理人役を演じ注目された。2023年はドラマ:連続テレビ小説『らんまん』(NHK)波多野泰久役で第7週〜最終週まで出演、『ゆりあ先生の赤い糸』(EX)小山田源役 ほか 映画:『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』カワイ役、『沈黙の艦隊』溝口拓男役 ほか 舞台:パルコステージ『桜の園』エピホードフ役(8月8日〜PARCO劇場ほか)に出演。
2024年もドラマ:『沈黙の艦隊シーズン1〜東京湾大海戦〜』(Amazon Prime Video 2月9日〜配信)、 映画:『笑いのカイブツ』(1月5日より公開中)氏家役、舞台:パルコステージ『リア王』オズワルド役(3月8日〜東京芸術劇場プレイハウスほか)に出演。

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Information

トライストーン・アクティングラボ
2024春(5月スタート)レッスン生募集

小栗旬や田中圭、綾野剛、木村文乃、坂口健太郎、間宮祥太朗、赤楚衛二、原菜乃華といった、人気・実力を兼ね備えた俳優が所属する芸能プロダクション、トライストーン・エンタテイメント直営の俳優養成/演技研究所。演技の未経験者から、演技術の向上を目指すプロの俳優まで、幅広く門戸を開いている。講師陣は多数の俳優を指導してきたエキスパートぞろい。また、映画や舞台の製作者、監督、演出家、俳優などによる特別講義も実施している。映画『クローズZERO』シリーズや『ルパン三世』そして『新宿スワン』といった大型映画を自社製作しているのもトライストーン・エンタテイメントの特色。TSAL生にもこれらの作品への出演の機会を提供している。もちろん、外部の映画、ドラマ、舞台のオーディションへも積極的に送り込んでおり、TSAL在籍中から俳優として現場に入る人は多い。レッスンで有望と認められたり、人一倍の努力が評価された場合には、トライストーン・エンタテイメント所属に向けて推薦が受けられる。当インタビューの前原滉も、演技未経験でTSAL入所〜レッスンを経てトライストーン・エンタテイメントに所属をした一人であり、若手バイプレーヤーとして注目の東野絢香もTSALで芝居を磨き、トライストーン・エンタティメントに所属した女優である。

トライストーン・アクティング・ラボの詳細は下記まで
TEL:03-5433-2195
WEB: http://www.tristone.co.jp/tsal/

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