――謎が解けたんですね（笑）。本作の現場で見えたお互いの新たな一面を教えてください。

茅島みずき「りりちゃんは、何事に対してもリアクションがすごく可愛いんです。ずっとテンションが高いイメージがあるんですけど、だからこそ、りりちゃんがいることで現場がすごく明るくなる。みんなから「ムードメーカーだね」って言われる方です」

田鍋梨々花「言われる方です（笑）。確かに、『卒業式に、神谷詩子がいない』のときよりも本当にずっと一緒にいたし、2人だけのシーンも多くて。例えば、2人でベッドに引きこもってずっとゲームをしているシーンでは、撮影の合間にそのままベッドで一緒に仮眠したりしていました（笑）。前回の共演のときは無かったシチュエーションがたくさんあって、いろんなことを一緒にしたなっていう思い出です」

茅島みずき「私の新たな一面っていうテーマなのに、いつの間にか思い出話になったよ（笑）」

田鍋梨々花「あれ!? ヤバい（笑）」

茅島みずき「あははは。思い出を語ってくれてありがとう（笑）」

田鍋梨々花「やり直します！ えっと、より一層、みずきちの素を見られた気がしていて。みんなでお話しているときのみずきちと、2人で話しているときのみずきちがちょっと違うんですよね。2人の時間も多かったので、前回よりもお互いはっちゃけるっていうか、感情をむき出しにして、大声を出すシーンが多かったので……」

茅島みずき「もう１回、最初からやる？（笑）。ずっと近いようで、遠い話をしている気がする」

田鍋梨々花「うんうん、そうだね、これまでと違った一面ですよね。あ！ それこそ朝の顔は、『卒業式に、神谷詩子がいない』では見られていない一面だった。みずきちは朝がすごく苦手らしくて、おにぎりを食べながら寝ていたりするんですよ。そういう一面を初めて見ました。ここまで長く一緒にいないと分からなかった、新たに見られた顔です！……ふー（と長い呼吸を吐きながら、おでこの汗を拭う）」

茅島みずき「ちゃんとゴールしたね」

田鍋梨々花「危なかったけどね、今（笑）」

――（笑）。綾は遅刻するシーンから始まるので、役柄と似てる部分もあるんですね。格ゲーに熱中する高校生を演じたお二人ですが、何か一つのことに熱中するという部分には共感できましたか。

茅島みずき「そうですね。私は自分が好きなことにすごく熱中しちゃうタイプなので、共感できる部分は本当に多かったです。私は７歳からプロゴルファーを目指して、ずっとゴルフをやっていたので、そことリンクしたというか。格ゲーとゴルフでは競技は違いますが、練習時間や量という意味では、似ている部分もたくさんありました」

田鍋梨々花「私は、小学1年生から中学生になるぐらいまで和太鼓を続けていて。家にも和太鼓があって、ずっと叩いているくらい和太鼓に熱中していたので、そこは同じような気持ちかなと思います」