俳優スペシャルトーク【前原滉】 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「俳優スペシャルトーク【前原滉】」

2023/01/04

「チャンスが来たときにきちんと乗るためにも、常にハラハラしておくのって意外と大事だと思います」

前原滉前原滉

──映画『S -最後の警官- 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE』に出演したのは、トライストーン・エンタテインメントに所属する少し前のこと。ちょうど所属オーディションとかぶっていた時期だったよね。

前原滉「受講生から何人かが選出されて、トライストーンのマネージャーさんたちにお披露目される。そこで手が上がったら所属になるんですけど、いつオーディションがあるかとか誰が呼ばれるかは受講生には公表されてないんです。だけどTSAL内ではけっこう噂が回ってくるんですよね(笑)。あいつ呼ばれたらしいよとか。で、結果みんなが知ることになるという」

──その直前に「TSALをやめます」って言ってきた。

前原滉「4年間ここでやり切った感があって、これを持って外部で劇団を立ち上げようと考えてたんです。それを伝えたら『いや、まだやめないほうがいいんじゃないかな』とか鈴木さんと押し問答があって。後々、それが所属オーディションに出すか出さないかを決めてる時期だったと知るんですけど」

前原滉前原滉

──前原くんがジワジワいい芝居をするのはみんな認めてたけど、ほかにも候補が多かったりもして。そんなタイミングだったんですよ。

前原滉「わかります。TSALは受講生同士やスタッフとの横のつながりも強いので、この人が所属になるんだろうなというのは肌感でわかるんですよ。だけど僕は運が良かったんです。ちょうど受講生時代の最後の時期に出た映画『S -最後の警官-』で、エキストラだけどちょっと面白くて目立つ役をもらえたことも含めて」

──エキストラで爪痕を残すって、実はけっこう難しいことじゃないですか?

前原滉「役にもよると思うんです。変に主張して作品の邪魔になってもダメだから。僕はエキストラでもテロリストという特殊な役だったので、オリジナリティを加える余白もあって。かといってTSALでいっぱい失敗をしてきたおかげで"自由の範囲"もわかっていたから、変に逸脱することもなく。そうした役を得たタイミングも含めて、運がよかったんだと思います」

前原滉前原滉

──運だけではなかったと思うけど。

前原滉「僕が受講生の頃にも、TSALには圧倒的に芝居が上手い人がたくさんいたんですよ。だけど"プラス運"というのは、この世界ではものすごく大きく作用するんです。だから今、TSALで評価されてる人は危機感を持ったほうがいいと思う。チャンスが来たときにきちんと乗るためにも、常にハラハラしておくのって意外と大事だと思います。そしていざチャンスが来たら、本番までの数日間に徹底的に役を理解して準備をする。TSALで数えきれないくらいの失敗を重ねながら実践してきたこの作業は、今でも芝居をする上での基本になっています」

──今年は『鎌倉殿の13人』で小栗旬と初共演をしたけれど、どうだった?

前原滉「純粋にうれしかったですし、カッコよかったです。ただ意外と自分はミーハーじゃなかったんだと思いましたね。『うわー、小栗さんだ』と感動した直後には、自分の芝居ができていたので。ただ、やっぱり僕は小栗旬さんにはなれないと思いました(笑)。でも違う形であってもあの域に行ける場所はきっとあるんじゃないかと信じたいし、そのためにも1作品1作品の積み重ねがこれからもあるといいなと思っています。今日は先輩風を吹かせてしまって、今更ながら恥ずかしくなってます(笑)。ためになる話ができたかわからないけど、引っかかったことがあったら持ち帰って自分の中で消化してくれたらうれしいです」

PROFILE

前原滉(まえはら・こう)●1992年11月20日生まれ、宮城県出身。高校卒業後、演技未経験からトライストーン・アクティングラボ(TSAL)』入所。レッスンを経て、トライストーン・エンタテイメント所属の俳優となる。連続テレビ小説『まんぷく』(NHK)などのドラマや、各映画賞で高い評価を受けた『あゝ荒野』(前篇)などの映画に出演。2019年のドラマ『あなたの番です』(NTV)でマンションの新管理人役を演じ注目を集める。2021年にはドラマ『直ちゃんは小学三年生』(TX)『俺の家の話』(TBS)に出演のほか、主演映画『彼女来来』『きまじめ楽隊のぼんやり戦争』の2作が公開。2022年はドラマ『ケイ×ヤク-あぶない相棒-』(ytv)、『ユニコーンに乗って』(TBS)、『直ちゃんは小学五年生』(TX)、『風よあらしよ』(NHK BSプレミアム)、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK)、映画『DEATHDAYS』『ハケンアニメ!』『さかなのこ』『そばかす』『散歩時間〜その日を待ちながら〜』、舞台 パルコプロデュース2022『セールスマンの死』(PARCO劇場)などに出演。

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Information

トライストーン・アクティングラボ
2023春(5月スタート)レッスン生募集

小栗旬や田中圭、綾野剛、木村文乃、坂口健太郎、間宮祥太朗、赤楚衛二といった、人気・実力を兼ね備えた俳優が所属する芸能プロダクション、トライストーン・エンタテイメント直営の俳優養成/演技研究所。演技の未経験者から、演技術の向上を目指すプロの俳優まで、幅広く門戸を開いている。講師陣は多数の俳優を指導してきたエキスパートぞろい。また、映画や舞台の製作者、監督、演出家、俳優などによる特別講義も実施している。映画『クローズZERO』シリーズや『ルパン三世』そして『新宿スワン』といった大型映画を自社製作しているのもトライストーン・エンタテイメントの特色。TSAL生にもこれらの作品への出演の機会を提供している。もちろん、外部の映画、ドラマ、舞台のオーディションへも積極的に送り込んでおり、TSAL在籍中から俳優として現場に入る人は多い。レッスンで有望と認められたり、人一倍の努力が評価された場合には、トライストーン・エンタテイメント所属に向けて推薦が受けられる。若手バイプレーヤーの前原滉も演技未経験でTSAL入所〜レッスンを経てトライストーン・エンタテイメントに所属をした一人である。

トライストーン・アクティング・ラボの詳細は下記まで
TEL:03-5433-2195
WEB: http://www.tristone.co.jp/tsal/

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