橋本祥平×植田圭輔 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「橋本祥平×植田圭輔」

2021/04/14

「原作でもあまりない、芥川龍之介と中原中也が絡んでいるところは新鮮だと思う。二人の関係が僕らの関係性と似ている」

橋本祥平×植田圭輔撮影/草刈雅之、ヘアメイク/古橋香奈子

架空の都市[ヨコハマ]で繰り広げる異能力バトルアクション(原作:朝霧カフカ、漫画:春河35)を原作とした、舞台「文豪ストレイドッグス」シリーズの第5弾、舞台「文豪ストレイドッグス DEAD APPLE」が4月16日より幕を開ける。同シリーズ3作品目出演となる芥川龍之介役・橋本祥平と中原中也役・植田圭輔の2人に、本作への意気込み、演じるキャラクターの魅力、役者としてのお互いの印象などを聞いた。異能力バトルを描く本作にかけ、二人が誰にも負けたくない、自身の“武器”について明かした。

橋本祥平×植田圭輔橋本祥平

――今作は原作の朝霧カフカ先生が初めて舞台脚本を手掛けた作品でもあります。台本を読んだ際の印象や稽古始まってみての手ごたえを教えてください。

橋本祥平「この作品が決まる前から『DEAD APPLE』は観ていて、そのときから“すごく面白い、これを舞台でやりたいな”と思っていて。表現するのはそうとう難しそうだなと思いつつ、ワクワクしながら稽古場に入りました。原作の朝霧カフカ先生が直々に書いてくださった台本をいただいたとき、いい意味で、映画よりももっと一人ひとりの役を深堀してくださっているなと感じました。今回、(植田演じる)中原中也とも絡むシーンがあったりするんですが、今まで絡みがなかったので、芥川としても橋本祥平としてもどうやって接したらいいんだろう?って戸惑いながらも楽しみながら、稽古でいろいろと模索してやっているという感じです」

植田圭輔「僕も映画『DEAD APPLE』は見ていて。初めて台本をいただいたとき、いい意味で原作とはけっこう違うなと感じました。朝霧カフカ先生が書いてくださっているということで、根底にある『DEAD APPLE』感というのは変わらずにあって、原作を知っている方には新しさと『文豪ストレイドッグス』らしさを感じてもらえるだろうし、初めて舞台から『DEAD APPLE』という作品を観る方にはより分かりやすく、説明の部分もしっかりと描かれているし、どちらのお客様にも対応できるような脚本になっているんじゃないかなと思います」

橋本祥平×植田圭輔植田圭輔

――お二人が演じる芥川龍之介と中原中也の絡みや、原作と違う部分もあるというのは楽しみです。

植田圭輔「今回、僕が演じる中原中也はめちゃくちゃ説明台詞が多いんです。それと、芥川とけっこう絡むシーンがあったりするので、やっていてめちゃくちゃ楽しいですね」

橋本祥平「今まで2作一緒にやってきて、初絡みですからね。以前に、芥川が倒れているところを中也が見下ろしながら話すっていうシーンはあったけど。原作でも芥川と中也ってあまり絡むシーンってないんですよね」

植田圭輔「確かに、ないね」

橋本祥平「だから、お客さんとしても二人が絡んでいるところは新鮮だと思います。稽古している中での発見というか、芥川と中也の関係が僕ら二人の関係性と似ていて。芥川に絡んでいる中也はちょっと先輩感があったり、中也の前では芥川はこんな感じなんだって、けっこう照らし合わせてやっている部分があったりします。なので、お客さんには本当に不思議で新鮮な気持ちでご覧いただけるんじゃないかなって思います」

橋本祥平×植田圭輔橋本祥平

――改めて、それぞれのキャラクターの魅力をどんなところで感じていますか。

橋本祥平「芥川はやっぱり太宰さんへの強い思いというか、1本芯があって、そこからいろんな感情が渦巻いていて、そこがブレないというのが、可愛いところだなと思います。異能は強いけど、意外と病弱というのは、僕の中で萌えポイントですね。それと中島敦との関係性も、『お前は(太宰さんに)認められている』『いや、お前が認められている』っていう、自分では気づいていないという二人の掛け合いもすごく好き。芥川は強いのに、自分ではまだまだ弱いと思っているところも好きなところです」

植田圭輔「これまでもいろんな役をやらせていただいているし、甲乙つけるのはあまり好きではないけど、中也は自分が今まで演じてきた中で最強にカッコイイ男だなって思います。第三者から見たらちょっと可愛く映ってしまうような部分も、僕からしたら1本筋が通っていてカッコイイ部分にあたるというところが多くて。中也は自分自身、"可愛い"と思われる部分があるとは考えたこともない人生なんじゃないかなと思っていると思うんです。僕も演じる上で、たとえば『二度目はなくってよ!』って言うシーンなんて、めちゃくちゃ可愛いんだけど、あれは無理矢理やらされているだけなので、そういう部分で間違った解釈をしないようにというのを大事にしています。僕からすると理想の上司だし、最強にカッコイイ男というところが、中原中也の好きなところです」

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Information

舞台「文豪ストレイドッグス DEAD APPLE」

【大阪公演】2021年4月16日(金)〜18日(日)COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール
【東京公演】2021年4月23日(金)〜5月5日(水・祝)日本青年館ホール

原作:映画「文豪ストレイドッグス DEAD APPLE」
脚本:朝霧カフカ
脚本協力:内田裕基
演出:中屋敷法仁
協力:春河35

出演:
鳥越裕貴 桑江咲菜 橋本祥平 植田圭輔 田淵累生 岸本勇太 村田 充 ほか

文豪ストレイドッグス©舞台「文豪ストレイドッグス DEAD APPLE」製作委員会

第五弾となる今作では、2018年3月に劇場版として公開された映画「文豪ストレイドッグス DEAD APPLE」を舞台化。
登場するのは、異能力を持つ探偵集団「武装探偵社」の中島 敦、太宰 治、泉 鏡花ら、ヨコハマの裏社会に巣食う「ポートマフィア」の芥川龍之介、中原中也ら、地下組織の盗賊団「死の家の鼠」の頭目であるフョードル・D、今作の鍵を握る謎に包まれた異能力者・澁澤龍彦。
異能力者たちが自ら命を断つという不可解な「ヨコハマ連続自殺事件」の発生に端を発する、過去から現在まで、それぞれの思惑、悔恨、因縁が重層的に絡み合う、霧深き物語を描き出す。

◆公式サイト:http://bungo-stage.com/

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