三津谷亮×前山剛久×納谷健(劇団Patch) | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「三津谷亮×前山剛久×納谷健(劇団Patch)」

2020/04/28

「初心を思い出すと頑張らなきゃ!って思うし、トントン拍子に進んでいたら、もしかしたら今の僕はいないかもしれない」

三津谷亮×前山剛久×納谷健「第5回D-BOYSオーディション」最終審査時の三津谷亮

――傾向と対策をきちんとした上で臨めたオーディションだったんですね。

三津谷「納谷ちゃんの話を聞いて思い出したけど、僕も履歴書を書くときに、書類で落とされたくなかったし、絶対に会ってほしいと思っていたから、いろいろと考えてやっていたな〜。履歴書を書く前に、自分の嫌なところと良いところをノートに全部書き出して、自分と向き合うっていう作業をしていたんだけど、自分と向き合うってこんなにも苦しいんだなって思ったのを思い出したよ。自分のダメな部分をマイナスに伝えるんじゃなくて、そこも含めてポジティブなんだっていう風に伝えるにはどうしたらいいかっていうのをすごく考えて書いていたな」

前山「僕の場合は、大学に入学してしばらくしてからオーディションで今の事務所に所属することになったんだけど、それまでは、原宿に行っては、雑誌のスナップ撮影をやっていそうなところを何回も往復してた(笑)。話しかけられるまでずーっとうろうろしていて。当時はスナップ系の雑誌が全盛期だったからね」

三津谷「僕もやってた!! 高校3年生のころ、別の事務所のレッスンに通っていたことがあって、夜行バスだから、レッスンが終わってから出発時間まで6時間くらいあって、お金もないから原宿のあたりをずーっと行ったり来たりしてたな〜」

納谷「僕も大阪だったから、東京には夜行バスで行ったりしていたので、オーディションまでの暇な時間とか、常に竹下通りとか歩いていました。それくらいしか知識がなかったから」

前山「やっぱり、みんなやるよね〜!」

三津谷亮×前山剛久×納谷健「D-BOYSスペシャルユニットオーディション」最終審査時の前山剛久

――『ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』やスカウトされに原宿に行っていたり、『デビュー』でいろんなオーディション受けたり、みなさん共通点も多いですね。ちなみに、今まで受けてきたオーディションで、印象深かったことは?

三津谷「事務所に入った最初の頃、別の仕事もやっていて、午後休をもらってオーディションに行くことになっていて。『オーディション会場に15時に来てください』って言われていたのですが、間違えて“夕方の5時”っていう頭になっていたんです。それで携帯電話を更衣室に入れていたら、当時の上司に『携帯がめっちゃ鳴っているけど、何かあったんじゃない?』って言われて、携帯みたら、マネージャーさんからの着信がいっぱいあって、『今どこ?オーディション15時からだよ!』って言われて。時計を見たら15時半だったから、慌てて会場まで向かって、『なんとか受けさせてもらえませんか?』って頼み込んで受けさせてもらったのですが、いろいろとテンパってしまって……。それが事務所に入って最初のオーディションだったんです」

前山「一番最初で、それはキツいね……」

――逆にそれが最初だったから良かったのでは?

三津谷「そうなんです。その失敗があったから、実力も含め信頼関係をきちんと築かないと続かない仕事なんだなって思いました。そんな僕を見捨てずにいてくれた事務所には本当に感謝しかない。初心を思い出すと、頑張らなきゃ!って思うし、あのスタートがあったから、自分自身続けられているのかなと。トントン拍子に進んでいたら、もしかしたら今の僕はいないかもしれないなと思います」

三津谷亮×前山剛久×納谷健「劇団Patch 第4期生オーディション」最終審査時の模様

前山「僕はやっぱり事務所に入ることになった、『D-BOYSスペシャルユニットオーディション』かな。ダンスも芝居も自分は何一つやったことがなかったから、合宿でのレッスンが本当に大変で。(山田)裕貴は養成所でレッスンを受けてきているし、(堀井)新太は天性の面白さがあって、自分は何ができるんだろうって、悩みながらも一生懸命やって。そんななか、最終オーディションで自分は何も賞をもらなかったから、きっとこれで終わりなんだろうなって思っていたんです。でも、事務所に入れて、スタートを切ることができたっていうのはありがたかったし、すごく記憶に残っています」

納谷「僕は小学校のときに受けたオーディションで出会って仲良くなった子たちがいて。呼ばれた現場も一緒で仲良くつるんでいたんですが、そこから自分も含めて半分くらい落ちて。仲良かったグループの子たちが受かって活動しているのを、親指加えて見守っていたっていうのはすごく記憶に残っています。今でも彼らは活躍しているし、今でこそ、お互い頑張れているのかなって思うけど、あの時期は何ともいえない気持ちでしたね。悔しくもあり、でも仲良かったから嬉しい気持ちもあり……いろんな感情が入り混じっていました」

三津谷亮×前山剛久×納谷健三津谷亮

――いろいろな挫折を乗り越えて、チャンスを掴んだみなさん。オーディションに落ちたときなどを含め、凹んだとき、どんな風にして切り替えていたんですか?

三津谷「僕はとにかく走りました。走って感情を出して泣く。現場では出せなかった分の感情を出して、“僕のほうかこんなだけ感情出せるのに、負けないぞ!”って発散していました」

前山「一緒だな。僕も落とされたオーディションのときは、“見ておけよ!落としたことを後悔させてやる!!”っていう感情をパワーに変えていた」

納谷「僕の場合は、最後のほうの何回かのオーディションでやっと気づいて進めたっていう感じでしたが、その段階でわかったのは身の程を知るっていうこと。テレビやドラマにバンバン出て、チヤホヤされる自分を夢見てはいたけど、オーディションに落ちて、受かった子のビジュアルを見たら、“そりゃ、勝たれへんわ!”っていうのを毎回気づくんです。そうなったときに、“じゃあ、自分はどこで攻めたらいいのか、勝負したらいいのか”っていうのを考える。回り道や逃げ道から繋がる成功もあると思うので、急がば回れ精神でやっていました」

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