坂ノ上茜 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「坂ノ上茜」

2016/09/07

「いくつになっても、“等身大の感覚”を大切にできる女性でありたいです」

坂ノ上茜

昨年、『ウルトラマンX』のヒロイン・山瀬アスナ役で本格的に女優デビューした坂ノ上茜。現在はユーキャンのウェブCMが公開中。実は彼女の芸能界入りのきっかけは、野村周平や吉沢亮、福田彩乃などを錚々たる顔ぶれを輩出したオーディション。それから7年、デビューに至るまでの決して短くない歳月に何があったのか!? 人懐っこい笑顔が魅力の期待の新人女優の素顔に迫ります!


坂ノ上茜
坂ノ上さんは7年前、中2のときに受けたオーディション『アミューズ全国オーディション2009 THE PUSH!マン』をきっかけに芸能界入りしたわけですが、本格的に女優デビューしたのは昨年のこと。それまでどう過ごしていたんですか?
「ごく普通に地元の熊本で、中学校、高校生活を送っていました。大学進学をきっかけに上京したのが、一昨年です。事務所の方針として、高校を卒業するまでは地元で過ごして、普通の感覚を身につけてほしいということで……。あとは、『どんな分野に進むにしても教養は大事だから、勉強もちゃんとしてください』と言われました。だから中2の頃から、高校を卒業したら大学に進学するんだ、という心構えみたいなものがありました」
見事、大学も現役合格したってことは、勉強も頑張ったんですね!
「勉強は……そうですね、そこそこに(笑)。それより部活のほうを頑張っていました。中学までは新体操をやっていたんですけど、高校ではバトントワリング部に入って、真夏に仲間と汗だくになって練習したり、いい思い出がたくさん残っています」
ちなみに芸能関係のことはしてなかったんですか?
「月に1回、演技と歌、ダンスのレッスンが福岡であったので、上京するまでの5年間くらいずっと通い続けていていました。あとは、ごくごく普通に生活していましたね」

坂ノ上茜
その間、同じオーディションの出身者である野村周平さんや吉沢亮さん、福田彩乃さんなどはどんどん活躍していってましたよね。テレビで彼らを見て、どんな気持ちでしたか?
「純粋に嬉しかったです。悔しいとか焦るとかは、ゼロではなかったですけど、そんなになかったです。私も楽天的というかのんびり屋というか、とにかく中学・高校生活が楽しかったので、当時はそこまで考えが及ばなかったです。むしろ今、振り返ってみて、あの頃の経験がどれだけ貴重だったかを実感します。もし中2でデビューしていたら、学校に通って、部活をフルで頑張って、放課後は友だちと遊んで……みたいなことはできなかったと思いますし、そういう意味でも“高校までは地元で過ごす”という事務所の方針は自分に合っていたと思います」
そして昨年、『ウルトラマンX』のヒロイン・山瀬アスナ役として本格的デビュー。
「上京2年目のことで。1年目もミュージックビデオに出させていただいたりはしていたんですけど、むしろ東京での生活や大学に慣れるために、ゆったり過ごさせてもらいました」

坂ノ上茜
すると女優デビューかつヒロインということで、生活もガラリと変わったのでは?
「そうですね。スケジュールがけっこう過密な作品なので、オーディションで決まった直後に事務所の方から大学を休学するか、それとも両立するかどうかの意思確認をされました。私としてはどっちもやりたいことだったので『両立したいです』と答えて、なんとか進級することもできました」
ちゃんと有言実行したんですね! では昨年7月から今年1月まで駆け抜けた『ウルトラマンX』、坂ノ上さんにとってどんなものを残してくれた作品でしたか?
「私に限らずなんですけど、『ウルトラマンX』のスタッフさんたちは、作品のことだけでなく、私たち俳優のことをすごく考えて頂いてくれていました。特に私みたいな新人の場合は、“ここをステップに羽ばたいて行ってほしい”という思いをお持ちのようで、その分、とても親身になって育ててくれるんです。現場の居方や女優としての自覚といった、仕事をしていく上で大切なことをたくさん教えていただいて、この先いくつになってもすべての原点として振り返る作品になるだろうなと思います」
現在も新作がオンエア中ですけど、『ウルトラマン』の歴史はこれからもずっと続くでしょうしね。
「そうなんです。実は今年の『劇場版ウルトラマンX』に、『ウルトラマンティガ』のヒロインをされていた吉本多香美さんも出演されたんです。昨年はちょうど『ティガ』の20周年で、視聴者の方々の中にもティガ世代の方がたくさんいて、吉本さんのご出演をすごく喜んでいたんですね。その時に吉本さんに『X世代の子どもたちも、大人になってもきっとアスナのことを忘れないわよ』と言っていただいて、私も20年後に『ウルトラマン』の現場に帰ってきたいと思いました。そして、そのためにも女優としてもっともっと頑張ろう!という気持ちになりました」

坂ノ上茜
現在は、ユーキャンのウェブCMが公開されています。仕事に行き詰まりを感じている就職3年目の社会人という設定ですが、坂ノ上さんはまだ20歳。実年齢より上の役を演じてみていかがでしたか?
「実はちょうどこのCMが決まった日に、地元の幼なじみから『正社員に昇格したよ!』という連絡があったんです。彼女は高校を卒業して仕事をしていたので、このCMの女の子と同じ就職3年目で、しかも同じアパレル業なんです」
CMの設定とまったく同じ! すごいリンクですね。
「そうなんです。もともと彼女はバイトから入ったんですが、正社員になるためにいろんな資格に挑戦していたんですね。そこもCMの設定とすごく近くて、そうやって彼女が頑張っていることや、ときには悩んだりしていることもずっと聞いていたので、CMで演じるにあたってもイメージが湧きやすかったです」
CMでは資格を取るために頑張っている女性と、それを応援するもう一人の自分の二役を演じています。誰もいないところに向かってセリフを言うような撮影もあったと思いますが、難しくなかったですか?
「それが意外と苦労がなかったんです。というのも、『ウルトラマンX』でもグリーンバックに向かってセリフを言うシーンがけっこう多かったので、その感覚が残っていたんです」
ちゃんと前作で得たモノを活かせたんですね! では撮影中に楽しかったことはありましたか?
「このCMは仕事で悩んでいるところから、資格を取るために頑張っているところ、そして資格をとって仕事が充実しているところと月日が流れていくんです。だから衣装も髪型もその都度変えて、全部で11着、着替えました。しかも彼女が前向きになっていくにつれて、服の感じも変わるんです。最初は新人OL風なんですけど、最後には大人の働く女性風になっていく。普段の私はあまりきないような洋服をたくさん着れたことがすごく新鮮で、着替えるたびに写真を撮ってました(笑)」

坂ノ上茜
では、『やる気と暮らそう』というCMのキャッチフレーズになぞらえて、坂ノ上さんにとって『やる気スイッチ』が入るモノはありますか?
「お肉ですね! お肉が大好きなんです。なので、スイッチを入れるというよりも、むしろ“これを頑張ったら楽しいことが待っている”みたいに、自分でご褒美を設定することが多いですね」
そのご褒美がお肉なんですね(笑)。
「はい(笑)。ただ、実はお肉で失敗したこともありまして……。それこそ芸能界入りのきっかけとなったオーディションで合宿選考があったんですけど、その2日目にBBQがあって。嬉しくなっちゃって、バクバク食べていたら見事に胃もたれしてしまいまして(笑)。BBQの後もボイスレッスンがあったんですけど、顔面蒼白でみなさんに心配していただいて。今となっては笑い話ですけど、あの時は本当にご迷惑をかけてしまいました」
でも、オーディションの真っ最中に大食いできるなんて、度胸が座ってますよ! ちなみに応募のきっかけはなんだったんですか?
「中2の頃、『クイズ!ヘキサゴン』をよく観ていて、特に木下優樹菜さんが大好きだったんです。それで木下さんが載っていた『デ☆ビュー』を買ったら、アミューズのオーディションが載っていたんです。当時は芸能界を目指していたというより、テレビに出ている方々がとても楽しそうで、“自分もあの中に入ってみたい!”と。今考えるとすごく気軽な気持ちで応募しました」
坂ノ上茜
初めてのオーディションだったとのことですが、熊本から上京して合宿や最終審査を受けたりなど、13歳の女のコとしては緊張する場面も多かったんじゃないですか?
「それがあまり緊張しなかったんです。田舎の中学生でしたし、たぶん一般的な13歳よりも感覚が幼かったんだと思います。だからオーディションを受けているという自覚もあまりなくて、むしろ何もかもが新しいことだらけで、すべてが楽しかったです。他の子の審査を待っている間も、待合室にお菓子がいっぱい置いてあったので、“うわ〜、天国みたい!”って思いながらパクパク食べていたり(笑)」
楽しいことだらけで、しかも受賞までして最高じゃないですか!
「今、振り返ると子どもだったなと思います。でも唯一、たぶん良かったのかなと思うのは、自分を飾ろうとしなかったことだと思います。オーディション中ずっと普段のままの自分でいたから、合格後も『芸能人なんだから』みたいな変なプレッシャーに苦しまなかったですし、その点は今も変わってないと思います」
ではこれからますます活躍が期待される坂ノ上さん、どんな女優になりたいですか?
「やっぱり私のベースになっているのは高校卒業まで過ごした熊本での日々だと思うんです。だから女優というよりも、いくつになっても等身大の感覚を大切にできる女性でありたいですね。最近よく木村文乃さんのInstagramを見るんですけど、木村さんの言葉ってとても美しいんです。飾らないのに品がある感じがとてもステキで、私もそんな大人の女性に成長していきたいなと思っています」

インタビュー・終

撮影/booro(BIEI)取材・文/児玉澄子 ヘアメイク/板津勝久(ラフテル)スタイリング/世良啓 衣装協力/TOUITOU SERAN

Profile

坂ノ上茜
さかのうえ・あかね●1995年12月5日生まれ、熊本県出身。アミューズ所属。「アミューズ全国オーディション2009 THE PUSH!マン」で俳優・ルックス部門賞を受賞。2015年に『ウルトラマンX』ヒロイン・山瀬アスナ役で本格女優デビューを果たす。現在、ユーキャンWEB CM「やる気と、暮らそう」篇。が公開中。

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