松岡茉優 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「松岡茉優」

2015/04/16

「(初主演が決まって)“嬉しい! 夢が叶った!”という想いより“主演としての役割をきちんと果たさなければ!と、責任を感じた」

松岡茉優

NHK 連続テレビ『あまちゃん』をはじめ、今年は『限界集落株式会社』(NHK)、『問題のあるレストラン』(フジ系)など、数多くの話題作に出演し、若手実力派女優として話題沸騰中の松岡茉優。そんな彼女が4月18日スタートのドラマ『She』(フジ系)で、連ドラ初主演を果たす。芸能界を目指す、“Deviewユーザー”からも人気の高い、“女優・松岡茉優”の魅力とは!?

ドラマ『She』は連ドラ初主演となりますが、どんな気持ちで臨もうと思いましたか。
「最初にドラマのお話をいただき、自分が主演というのは知らされてなくて、あとから主演だと聞かされて、まず“嬉しい! 夢が叶った!”という想いより、責任感を感じました。お芝居の面はもちろん、“主演としての役割をきちんと果たさなければ!”と」
松岡茉優
“主演としての役割”というのは?
「これまで携わった作品で、いろんな主演の方々を見てきて思ったのは、主演の方の現場でのあり方によって、空気が変わってくるということで。最近だとドラマ『問題のあるレストラン』での真木よう子さんは、先頭に立って引っ張って行くというよりは、真ん中にいて、“みんなで一緒に高めていこう”っていう空気感を作ってくださっていたんです。そういうスキルが今回のドラマでは必要かなと思ったので、これまで勉強させてもらったことを活かせられたらなと」
他には、どんな主演女優さんが印象に残っていますか?
「例えば、『あまちゃん』のときの能年玲奈さんのときは、周りのスタッフさん、キャストの方々が彼女のために素敵な作品にしたい、盛り上げていきたいという一体感がありました。彼女がすごく一生懸命にやっていたからこそ、私も含めて、力になりたい!という気持ちがみんなに芽生えていたんだと思います。そういう現場の空気も、とても新鮮でしたね。今回のドラマもフレッシュなキャストが多いので、一緒に上がっていけたらと思っています」
ミステリーであり学園ドラマということですが、撮影の様子なども教えてください。
「私はジャーナリスト志望の女子高生役というのもあり、私はカメラをまわしているんですが、その目線で1シーン撮りきってしまうなど、新しい撮り方にも挑戦しています。細かくカットを割らずに一発勝負のシーンも多いので、そこに向けて気持ちを高めて集中させていく感じです。この1ヵ月は特に、内容も撮り方も含めて、全員で向上していってる感じがします」
松岡さんはすごくしっかりしているので、頼りがいのある主演女優さんなイメージです。
「いえいえ(笑)。現場で真ん中に立つのはとても難しくて。私なんかがおこがましいなという感情もあります。でも、そんなことも言っていられないですから。私のことを知っている親しい人が見たら、“力んでるな”って思うかもしれないです(笑)」
松岡茉優
ジャーナリスト志望の優秀な女のコということですが、お芝居の上で気をつけているのは?
「頭のいい人ならではの言葉の発し方や声のトーンは意識しています。ある程度は自分で固めていって、現場に行って、掛け合いの台詞をやりながら形にしていっている感じですね。頭が良くてしっかりしているコではあるんですが、17歳ならではの思春期の揺らぎみたいなものもあって。学校という限られた世界の中だと、登場人物が仲間から離れるのを必要以上に恐れてしまう部分もある。実際に高校生はもちろん、大人の方たちからしても、閉塞感に共感したり、“ああ、こういうことってあったな”“こういう子いるな”って思ってもらえるような作品にしたいです」
ちなみに、松岡さんの学生時代の夢は何でしたか?
「小学校のときに観ていた『おはスタ』が大好きで、“おはガール”になる夢が叶ったのが中学のときで、それから漠然とこの業界に憧れるようになりました。高校生になってから、“お芝居が好きなんだ”と気づいたんです。前は“苦手でやりたくない”って思っていたけど、それは“自分ができないってことを認めたくないからだったんだな”って。でも、できないことを認めたら、“まだまだこれからじゃん!”という考え方に変わって、逆に楽しくなってきたんです」
着実に夢を叶えてきてますね!
「でも、捨ててきた夢もたくさんありますし、二度と叶わないこともあります。『あまちゃん』に出ていた俳優の蟹江敬三さんが亡くなられたときに、“ああ、もう共演したいと思っても叶わないんだ”と本当に悲しかったので、夢を叶えるのは“いつか”ではなく、“いずれ”に変えようと思いました」
女優になりたいという大きな夢を達成してからは、さらにこれから叶えたい細かい夢がいっぱいあるんですね。
「夢は毎日生まれますし、小さい頃から思い描いていて、まだ叶っていない夢もたくさんあります。私はまだまだ発展途上ですし、作品の中でこういうお芝居がしたいとか、こういう人間になりたいとか、いろんな思いがあります」

松岡茉優
夢を持ったときに、途中でうまくいかないとネガティブな感情が強くなることもあると思いますが、つまづいたときは、どう持ち直していましたか?
「私は小学生から高校生のときまで、オーディションにさっぱり受からないという日々でした。特に本気で俳優を目指してからは、最終審査で落ちることが続いて、すごく悔しかった。“あと一歩だったのに、何が足りなかったんだろう!?”って。でも、妬みやそねみは負のエネルギーになってしまうので、ネガティブな感情は、高校の制服とともに脱ぎ捨てました(笑)。勝手に卑屈になっている場合じゃないなって。何度もオーディションに挑戦しては落ち続けた結果、何が必要なのか真剣に考えたときに、やっぱり自分を出すことが大事なんだと思うようになったんです。同世代の方たちの活躍を見て、彼女にあって私にないものがあるように、彼女になくて私にあるものも絶対にある。今、人気のある子と同じことをしても意味がないし、オーディションではその人となりと、どういうお芝居をするのかを見たいはずだからと思って、何も作らず、それこそTシャツにジーパンで行ったりもしてました。そうやって、自分を素直に見せるようにしていたら、少しずつ受かるようになったんです。今、こうしてお仕事をもらえるようになってからも、他の同世代の役者の方の仕事を見て、“いいなぁ”って思うことはあります。でも、“私のほうが”とか“悔しい!”っていうネガティブな気持ちは、本当にウソじゃなく、なくなりました。昔、いっぱい悩んだ末に、自分自身を認めたことが大きかったんだと思います。今はむしろ、“よし、自分も頑張ろう!”というモチベーションになっています」
お芝居を楽しいと感じるのは、役柄にピタッとハマッたとき?
「いえ、楽しい役柄のときはいいんですけど、苦しんでるような役柄のときは苦痛ですね。四六時中苦しいので。『問題のあるレストラン』の千佳ちゃんは心の底に希望のある女のコだったから楽しかったけど、難しくて、毎日ブレブレだったんです。いつも電話で母親に『できない、もう無理!』って泣き言を言っていました。『ハイハイハ〜イ』って受け流されて終わりなんですけど(笑)。でも、母親のそんな対応を聞いて、私も冷静になれて“あ、まだ大丈夫かも”って、気持ちが落ち着いたりして」

松岡茉優
まだ自分に自信は持てないけど、でもデビューしたい! と思っている読者に、元気の出るメッセージをお願いします!
「お芝居したいのに仕事がなくて、レッスンに通っていたときの記憶って、今となってはすごくキラキラしているんです。現場でお芝居がわからなくなったり、役と向き合えなくなったときに、“あの頃、あんなに楽しかったのに、なんで好奇心が消えていってるんだろう!?”って思って、レッスン当時のノートを見たり、当時好きだった映画を観たりして気持ちを上げてるんです。って、私もそんなアドバイスできるような立場じゃ全然ないんですけど(笑)、吸収できるときにして置いた方がいいと思います。私、焦りすぎだとよく言われますが……」
生き急いでるイメージです(笑)。
「そう! よくそう言われます。だって学生役ができる時期はあっという間に過ぎるし、次は新米教師、そして新入社員、新妻……と全部あっという間に終わるんですよ。考えると生き急いでるかもしれないけど、学生役と考えると、せいぜいあと5年です。そう思うからこそ、生き急ぐんです! 今できることは、本当に今しかできない。だから大人から生き急いでると言われようが(笑)、今できることから全力で吸収して、貯金をしておきたいんです!!」

インタビュー・終
撮影/加藤千絵(CAPS) 取材・文/根岸聖子 ヘアメイク/宮本愛 スタイリング/有本祐輔 衣装協力/MIDOLA(03-6447-0913)

Profile

松岡茉優
まつおか・まゆ●1995年2月16日生まれ、東京都出身。ヒラタオフィス所属。『正直女子さんぽ』(隔週土曜 昼12:00〜 フジ系)、文化放送『松岡茉優ト文化的交流』(毎週火曜 深夜11:00〜)レギュラー出演中。6月27日公開の映画『ストレーヤー・クロニクル』、2016年公開予定の映画『猫なんかよんでもこない。』に出演。

INFORMATION

She

ドラマ『She』
4月18日スタート 毎週土曜 深夜11:40〜 フジ系

4月からフジテレビの土曜よる11時台のドラマ枠が始動。“fresh&edgy”というコンセプトの下、エッジの立った作品を打ち出していく新生土ドラ枠の第1弾は、“主人公不在”という実験的なスタイルをとったドラマで、新学期に贈る衝撃の“スクールドキュメント”サスペンス!
ある朝、学年で一番の美女がこつ然と姿を消した。“彼女”の一番の親友でジャーナリストを夢見るクールな才女・西澤涼子(松岡茉優)が、失踪の理由とその裏に潜む真実に近づいていこうとする。そして“彼女”とトップ争いをしていた学年のクイーン、さらに“彼女”に憧れを抱いていたバドミントン部の女子生徒、そして”彼女”たちと話したこともない地味な子など、“彼女”の失踪で、残された4人の女子高生達の歯車が徐々に狂いだしていく……。

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