多和田任益×小早川俊輔 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「多和田任益×小早川俊輔」

2019/02/26

「出会った頃から刺激を与え合っている仲でもあり、いつか一緒に芝居やりたいと思っていた」

多和田任益×小早川俊輔 撮影/草刈雅之

「僕のリヴァ・る」から3年…数多くの舞台作品を上演してきた【る・ひまわり】と【鈴木勝秀】が再びタッグを組み『僕のド・るーク』を上演する。本作のテーマは、ロシア語で“友達”を意味する“ドルーク”。「サリエリとモーツァルト」、夏目漱石「こころ」、“木と少年の物語”を題材にした3つのオムニバスストーリーを、男性5人のみの会話劇で展開。同い年で共に大阪出身であり、デビュー前からの“友達”という多和田任益と小早川俊輔に、出演にあたっての意気込みや念願の初共演への思い、お互いの印象などをたっぷりと語ってもらった。

多和田任益×小早川俊輔多和田任益

――まずは、本作への出演が決まったときの率直な思いを教えてください。

多和田任益「スズカツ(作・演出の鈴木勝秀)さんとは、今回初めてご一緒させていただくんですが、以前から周りの俳優仲間や先輩方から『スズカツさんの作品は、すごく鍛えられるしいいよ』という話を聞いていたので、いつかご一緒したいと思っていたんです。しかも、今回は男性キャスト5人での会話劇というギュッとした濃い空間でやらせていただけるので、よりどっぷりとスズカツさんの世界に浸れるのかなとも思っていて、出演が決まったときは、すごく嬉しかったですし、同時に緊張感も高まりました」

小早川俊輔「僕も前々からスズカツさんのお名前は存じていたのですが、実際にスズカツさんが演出された作品を生で拝見したことがなくて。でも、このお話しをいただいたときに、ちょうどサラヴァ東京でスズカツさん演出のリーディングの上演があって、滑り込みで観に行ったんです。音楽劇と朗読劇が合体したような作品だったんですけど、リーディングでの音楽の使い方とか入れ方とかが、『僕のド・るーク』の台本を読んでいるときに自分の中でリンクするところがあったりして、想像を膨らませながら読むことができました。それとスズカツさんが過去に手がけられた作品の中に、『動物園物語』という作品があって、その作品は自分がいつか絶対やってみたいと思っていた作品でもあったので、今回ご一緒させていただけるのはすごく嬉しいです」

多和田任益×小早川俊輔小早川俊輔

――この取材の前に、顔合わせと本読みがあったそうですが、いかがでしたか?

多和田「本読みをやってみて、改めて大作だなって思いました。セリフが多いお芝居っていくつかあると思うんですが、その中でも特殊な色を放っているというか、題材的にも文学的ですし、とても濃い作品だなと。今日、実際にそれぞれキャストの方達が役のセリフを言っているのを聞いて、自分一人で台本に向き合って想像していたものとはぜんぜん違っていて、“こういう風にして3つの話が繋がっていくんだ”と改めて感じることができたので、とても有意義な本読みでした」

小早川「スズカツさんご自身が書いた本ですし、内容もわかっているはずなのに、本読みでスズカツさんがすごく笑っていたのが印象的でした。本当に好きなんだなという、作品に対しての愛情みたいなものが伝わってきましたし、これから一緒にその作品を作っていけるというのが、ますます楽しみになりました」

多和田任益×小早川俊輔

――台本を読んだ際、特に印象に残った部分はどんなところですか?

小早川「最初に語り部が登場するんですが、そこから作品に入っていく導入部分が面白いなと思いました。それと、長いストーリーで描かれる『サリエリとモーツァルト』と『こころ』の前後、間に『森の主と少年』の物語が入ってくるんですが、その入り方も面白いなと感じましたし、きっと厚みのある作品になるんだろうなと感じました」

多和田「確かにね。僕も冒頭の作品への入り方がすごく良いなって思いました。幕が開いていきなりドーンとこの世界観を伝えるではなくて、語り部が出てきてお客さんに語りかけるように状況説明をするから、お客さんには親近感を感じてもらった状態でその作品の世界観に入ってもらえるのかなと。そこはきっとスズカツさんのお客さんに対しての優しさだったり、演劇を大事にしている方だからこその演出なのかなとも思っていたりして、その冒頭のセリフや演出はすごくステキだなって思いました。演じている側もいきなり役を演じるというより、会話劇らしい感じで自然に芝居に入っていける感じがしています」

――スズカツさんにお会いして、どんな印象を受けましたか?

多和田「今日本読みをしたときに、『もうちょっとこういう風に振ってもいいかもね』みたいな感じで、すごく的確なアドバイスをいただいて、個人的にはすごくやりやすいなって思いました。“次はスズカツさんがおっしゃっていた方向で提示してみよう”っていうチャレンジも日々できるから、一生懸命喰らいついていきたいなと。それに、この作品をすごく大切に書いてくださったんだなというのが伝わってきましたし、お客様にその作品をより愛してもらえるように、僕も頑張って稽古に挑みたいと思います」

小早川「今日の本読みのとき感じたんですが、ふとしたときに笑ったりする笑顔が、本当にキュートな方だなって思いました」

多和田「すごく可愛らしい笑顔だよね」

小早川「そうそう。でも、笑顔がステキな方だなと思ったのと同時に、常に面白いと思うものを追及されているというか、そういう貪欲さがある方だなとも思ったので、スズカツさんを飽きさせないようじゃないけど、一緒に戦っていく気持ちで稽古をやっていきたいなと思っています」

多和田任益×小早川俊輔

――今回は“友達”がテーマということで、お二人にとって“友達”というのはどんな存在ですか?

小早川「……」

多和田「えっ思考止まった!? 大丈夫、友達いる?…っていうか、僕ら友達でしょ!?(笑)」

小早川「それは、もちろん! ヒデ(多和田)は友達No.1だから!!(笑)。僕は、もともとプライベートでそんなに人と会わないタイプの人間なんですけど、ヒデはその中でも“1年に1回は絶対にご飯に行く”という数少ない友達なんです。あまり会ってないから友達としての関係が薄いとか濃いとかではなく、ヒデに関してはどういう活動しているかわかっているし、作品も観たりもしていて。これから自分ももっと高いステージに行って、その高いところで一緒に戦えたらいいなと思う存在だなと勝手に思っています。大好きです!」

多和田「嬉しい。“大好き”いただきました!!」

小早川「困ったときに、よく出るやつだけどね……」

多和田「え? それ、言わないほうが良かったヤツやん!!(笑)。僕は“友達”と聞いて、“すごく楽な存在”っていうのがパッと浮かんできました。家族や恋人とかとの関係性とはまた違った居心地の良さがある。たとえば、家族には言えないような話でも友達には素直に言えたりもすると思うんですよね。自分が自分で居られる場所というか、緊張しているときや疲れているときとかに、そこに戻るとちょっとホッとできたりするのが友達なのかなって思います」

多和田任益×小早川俊輔

――お話しを聞いていると、お二人の仲の良さが伝ってきますが、そもそもお二人はデビュー前にレッスンで一緒だった時期があったとか。今回初共演ではあるけど、旧知の仲なんですよね。

小早川「そうなんです。今改めて思ったんですけど、僕、この仕事を始めて一番長く知っているのがヒデなんですよね。だから、友達の中でもちょっと特別な存在かもしれない」

多和田「お互い同い年だったし、同じ大阪出身ということもあったしね。確か、僕の初めてのテニミュ(ミュージカル『テニスの王子様』)も観に来てくれたよね?」

小早川「比嘉戦でしょ!? 懐かしい〜。だって、今日ヒデに会うと思って、ヒデと初めてツーショット撮ったときのニット着てきたから!!」

多和田「嘘でしょ!?(笑)。意外とそういうところあるんだね」

小早川「けっこう大事にしてるんだよ、友達少ないから(笑)」

――思い出のニットを着て来てくださったんですね(笑)。出会った当時は、同じ夢を追いかけてレッスン等に励んでいたと思うのですが、お互いの第一印象って覚えていますか?

多和田「初対面のとき、やかわ氏(小早川)がすごくエキセントリックなパンツを履いていたので、第一印象は“何、そのズボン!?”でした(笑)。しかもそれを、“コレしかなくて…”という感じではなく、“俺の中で今コレがキテるんだ”っていう空気を放って履いていたので、より強烈に覚えていて……」

小早川「タイパンツでしょ? 当時はそれがカッコイイって思っていたんだよね(笑)」

多和田「僕が履いたら絶対似合わないなって思ったけど、それを履きこなしていたし似合ってもいて、すごいなって思った印象がある。頭はすごく良いんだけど、思考がいい意味で変人だわって思って、すごく興味をそそられました」

小早川「僕は、初めて仕事の場で出会った同い年でもあって、“世の中にはこんなにカッコイイ人間がいるんだ!”って思いました。こんなにスタイルも良くてカッコ良くて、“コレが東京か!!”って思ったんです。でも出身を聞いたら『大阪』って聞いて、ビックリしました」

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――役者としての印象や、付き合っていく中で見つけた新たな一面というのは?

小早川「初めて会ったときから思っていたんですけど、ヒデは負けず嫌いというかすごく努力家だなと。毎回欠かさずヒデが出ている舞台を観に行っているわけではないですけど、出演作を観に行くとそれがちゃんと観ていて伝わるし、ヒデは自分よりも前に、そして高い位置で進み続けてくれているから、自分も頑張らなきゃなって思います」

多和田「そんな良いこと言ってくれると思わなかったから、嬉しい〜!」

小早川「ちゃんとしてるから、意外と(笑)」

多和田「やかわ氏はすごく頭がいいんです。その言葉の表現が正解なのかわからないけど、僕は自分のことを頭が良いとはぜんぜん思ってないから、やかわ氏と僕は正反対だなっていう印象があって。それはやかわ氏を知れば知るほどそうだなって思う。だからこそ、彼が舞台とかで面白いことを芝居でやっていたらめちゃくちゃ本気で笑えるというか、愛想で笑うとか一切なくて、本当にこの人面白いなって心から思える存在なんですよね。そんな風に思える存在ってそんなにいっぱい居ないし、僕が出たテニミュに、やかわ氏もその後に出るってなったとき、最初は嬉しいっていうより、『え、ヤバイ(笑)。やかわ氏、テニミュ出れるの?』って、ただただ笑いました」

小早川「最初を知っているからこそね(笑)」

多和田「『よくテニミュ受かったね。なにかのミス!?』とかってイジれるくらいの仲というか。確かに、思い返すとダンスレッスンとかちゃんやっていたし、努力していたなよなって思ったし、知り合いとかからも『テニミュの歌練習すごく頑張ってるよ』っていう話を聞いたりして。それに『彼はすごく面白い』って周りから聞くと、僕もすごく誇らしくなるんです。自分のことのように嬉しいと思える相手というか、刺激を与え合っている仲でもある。だからこそ、いつか一緒に芝居やりたいって思っていたので、今回共演できるというのは僕の中では“満を持して”感があります」

小早川「やっと!!っていう感じだよね」

多和田任益×小早川俊輔小早川俊輔

――共演が決まったとき、お互い連絡を取り合ったりもしたんですか?

多和田「連絡くれましたね」

小早川「普段はあまりそういう連絡をするタイプではないんですが、今回は連絡しました。でも、けっこう軽めに“よろしく!”みたいな感じでしたけど」

多和田「確かに、めっちゃ軽かった(笑)。でも、そういう連絡をくれるとか、知れば知るほど、そういったこともちゃんと大事にしてるんだなって改めて思いましたね。まあ、きっと衝動で動いているんでしょうけど。思い立ったり、やりたいって思ったらグワーっていく猪突猛進タイプだと思うので」

小早川「そうだね。そういうアニマルな部分もあるかな」

多和田「言葉のチョイスの癖がすごい(笑)。そういうマメなところとかも含め、付き合っていく中で知った一面や彼の作品を観に行って改めて知れた一面もあるし、今回の現場でまた違った一面を知れたらいいなと思っています」

――『サリエリとモーツァルト』では、婚約者という関係性を演じるシーンもありますし、芝居を通してまた新たな一面を発見できるかもしれませんね。

多和田「僕が演じるモーツアルトのフィアンセ役は誰がやるんだろうって思っていたんですけど、台本読んでブハッって吹き出しました(笑)。やかわ氏がフィアンセ役とか、“本番笑い堪えられるかな?”って最初は思いましたけど、でも、僕らだからこそ出せる信頼関係みたいなものを舞台上で発揮できればなと」

小早川「僕も台本を読んでいて“自分かい!!”ってなったもん(笑)」

多和田任益×小早川俊輔

――どんな関係性が舞台上で観られるのか楽しみです(笑)。これまでもいろいろな作品に出演されてきたお二人ですが、お芝居に魅了されたきっかけというのは?

小早川「一番最初のきっかけを話すと、僕は中3くらいのとき、テレビで渡辺謙さん主演の映画『明日の記憶』を観て、カッコイイなと思ったことがこの世界に興味を持ったきっかけです。その頃は、カッコイイ=容姿が良いとか、勉強ができる、スポーツができることなのかなって思っていたけど、その作品を観て、カッコイイってこういうことなんじゃないかって思って、自分もやってみたいと思うようになったんです。でも、当時はサッカーをやっていたし、高校まではそれを続けようと思っていたので、大学に進学して演劇サークルに入ってお芝居を始めました」

――そこでの活動を通して、お芝居に魅了されていった感じですか?

小早川「芝居というか、メンタルトレーニングみたいな感じで、メンタル的にも体力的にもけっこうきつかったんですよね。入部すると、まず新人訓練期間みたいなものが半年あって、体力トレーニングを兼ねたレッスンみたいなものをひたすら何時間もやるっていう、けっこう過酷な稽古があって。もちろん、それはお金にもならないことだし、役者という仕事で僕は食べていけるんだろうかって不安に思ったりもして。でも、堺雅人さんや多くの先輩方がここから出たんだから、きっと何かがあるんじゃないかと思って。もともと1回やると決めたらやるという性格でもあるので、とにかく必死に喰らいついていました。けっこう精神的にもキツかったんですけど、そのサークル内で経験した初舞台では、カーテンコールで拍手をもらったり、達成感とか味わったり、単純にすごく楽しかった。そこからこの仕事を始めて、後に出会った作品や舞台とかで、“やっぱり芝居は面白い”“続けていきたい”と実感していった感じです」

多和田任益×小早川俊輔多和田任益

――多和田さんは以前の取材で、最初はお芝居が苦手だったという話をされていましたが。

多和田「そうなんです。この世界に入ったばかりの頃は本当に苦手でした。僕はもともと芝居がやりたくてこの世界を目指したわけではなくて、パフォーマンスというか、歌ったり踊ったりするほうに憧れていて。だから、自分の中では“いろいろなレッスンをしている中で、演劇というおまけが付いてくる。しかもおまけのくせに押しが強い”っていう感覚だったんです。でも、高1のときに初めて舞台を生で観劇してすごく衝撃を受けて。演じている人たちの声量のすごさだったり、お芝居の熱量が客席まで伝わってきて、芝居や演劇というものへの興味が湧いてきたんです。当時の僕は、演技レッスンで自分はぜんぜんできていないっていうのも感じていたし、怒られたらすぐ泣くみたいな感じだったんですけど、少しずつオーディションとかを受けて、仕事をさせていただく中で、だんだんと芝居への思いが変わっていきました」

――その意識が大きく変化したのはいつ頃ですか?

多和田「大きく変わったのは、『熱海殺人事件 NEW GENERATION』(2017年)をやらせていただいたあとの、中屋敷(法仁)さんの朗読劇(『ぼくらが非情の大河をくだる時-新宿薔薇戦争-』)だと思います。『熱海殺人事件』で壁にぶつかって、芝居ってやっぱり難しいと感じる中でなんとかやりきって。あれをやれたことに誇りを持ってやっていきたいとモヤモヤしている中で、その次の朗読劇でさらなる難題にぶつかって……。でも、模索しながらやっていくうちに、“あれ?なんか楽しい!”みたいな感覚になって、1個自分の中で殻を破れた気がしたんです。“自分はまだまだだな、悔しい、もっとやりたい!”と心から思えた。もちろん、その前やその後にもいろんな変化はあったけけど、大きなターニングポイントになったのは、そこかなと思います」

多和田任益×小早川俊輔多和田任益

――『デビュー』読者の中には、役者志望者もたくさんいます。ご自身がデビュー前にやっておいて良かったなと思うことは、どんなことですか?

多和田「きっとみなさんは、いろんなオーディションに応募したり、レッスンを受けたり、いろいろと頑張っている最中だと思いますが、時間があるときに作品をたくさん観たほうがいいと思います。たとえば、月1本は舞台を観に行くとか、自分で目標とかを決めて、舞台や映画・ドラマ・音楽とか、いろんな作品に触れて自分の感性を磨くというのは大切なのかなと。あと、僕が経験しておいて良かったなと思うのはアルバイト。年上の方との接し方とか、いろんなお客さんと接したりする中で、コミュニケーション能力を高めることができたなと思うし、あのときの経験が意外と役に立っているなと。もともと僕は人としゃべることがすごく苦手で声も小さかったりしたんですが、アルバイトを通していろいろと鍛えられました。自分のことを改めて見直すこともできたし、人をより深く知ることもできたし、それって役者にとっても大事なことだと思うので、僕はアルバイトをやっていて良かったなって思います」

小早川「やっておけば良かったなって思うことは正直、山ほどありますね。その中でも、若いうちは何でも挑戦してみるほうがいいのかなって思います。たとえば、今レッスンとか受けているのであれば、やりたくない授業も受けてみるとか。そうすることで、自分は何が得意で何が苦手なのか理解することもできるし、それを理解することで自分の得意なことを重点的に伸ばしていけたりもする。何にしても身についていて悪いものは1個もないと思うので、なにか1つでもいいから、自分のプラスにつながることを目標においてやったほうがいいのかなと思いますし、やると決めたことはとことん突き詰めるというのが大切なのかなと思います」

多和田任益×小早川俊輔

――夢を叶えるために大切だと思うことは?

多和田「感謝の気持ちはすごく大事だと思います。応援してくださるファンの方やマネージャーをはじめとするスタッフさん、こうして取材をしてくださる方々など、自分がやりたいことを支えてくださっている人がたくさんいるからこそ、僕らはこうして仕事ができる。感謝の気持ちを忘れないというのは本当に大切だし、それが仕事にも繋がったりすると思うし、どこの世界も一緒だとは思いますが、結局は人と人の繋がりだと思うんです。プロデューサーさんも演出家さんも共演者の人たちもみんな人間だから、常にそういうことを大切にして行動していれば『あのコは礼儀正しくてすごく気持ちがいい』って好印象にもつながるし、また仕事一緒にやりたいって思ってもらえるきっかけにもなる。すごく当たり前のことではあるけど、忙しかったりすると感謝の気持ちを忘れしまいがちになるので、自分も常に心がけています」

小早川「(多和田の回答に大きくうなずきながら拍手)さすが!! 僕なんて質問聞いたとき、自分のことしか考えてなかったけど、視野が広いわ〜。感謝の気持ちは本当に大切だよね。自分自身は不器用だし、コレだって思ったらそれを突き詰めていくタイプの人間なので、失敗しては成功して…って、1つ1つ体で覚えていくタイプなんです。だから、これからもそのやり方は変わらないと思うんですが、その中で思うことは、“続けること”が大事なのかなと思います。やると決めたら自分が納得するまで続ける。僕自身も応援してくれている人たちに満足してもらうためには、自分ができることをとことん突き詰めていきたいと思うし、これからもそれを続けていきたいと思っています」

――では最後に、本作のアピールをお願いします。

多和田「この作品は“友達”をテーマに、親友だったり、顔見知り程度の友達だったり、友達の繋がり・関係性というのをいろんな角度から描いているので、きっと観終わったあとに、自分にとって友達ってなんだろうって改めて考えるきっかけにもなるんじゃないかなと。そういう視点で観てもらえるとよりこの舞台が楽しめると思います。それと観た後に、この作品の題材となっている3つの原作のほうも読んでみたいと思ったり、作品の中で出てくる人たちはどんな生き様だったのかを知りたいと思ったりするきっかけにもなるんじゃないかと思うので、舞台を観て気になったら、ぜひ原作のほうにも触れてもらえたら嬉しいです」

小早川「懐かしかったり、楽しかったり、切なかったり、でもちょっとほっこりしたり、いろんな気持ちになれると思います。“友達”というテーマのもと、3つのオムニバスストーリーが5人の会話劇で展開されていくということで、いろんな観方が味わえる舞台になると思います。それと、僕は井澤(巧麻)くんとWキャストなので、自分が関わっている作品で、自分と同じ役を他の誰かが演じているのを観ることができるというのが個人的にすごく楽しみ。Wキャストが2組あって、観る公演によって組合せが違うので、それぞれ同じ作品でも絶対に違うものになると思うので、いろんな楽しみ方ができるんじゃないかなと思います。私も楽しみです!!」

多和田任益×小早川俊輔、舞台『僕のド・るーク』の見どころを語る

PROFILE

多和田任益(たわだ・ひでや)●1993年11月5日生まれ、大阪府出身。GVjp所属。2012年〜14年までミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズンで手塚国光役を務め、2015年『手裏剣戦隊ニンニンジャー』(EX)でキンジ・タキガワ/スターニンジャー役に抜擢。その後、ドラマ『不機嫌な果実』(EX)、SHATNER of WONDER #4『ソラオの世界』主演、映画『ひだまりが聴こえる』主演、『熱海殺人事件 NEW GENERATION』、リーディングドラマ『ぼくらが非情の大河をくだる時』主演、ミュージカル『スカーレット・ピンパーネル』、舞台『文豪ストレイドッグス』、少年社中 第34回公演『MAPS』など、数多くの舞台作品に出演。今後、仮面ライダージオウ スピンオフ PART1『RIDER TIME SHINOBI』(3月末より東映特撮ファンクラブにて独占配信予定)をはじめ、『PSYCHO-PASS サイコパス〜Virtue and Vice〜』(4月〜5月/東京・大阪)、舞台『文豪ストレイドッグス 三社鼎立』(6〜7月/岩手・福岡・愛知・大阪・東京)が控える。

小早川俊輔(こばやかわ・しゅんすけ)●1993年10月12日生まれ、大阪府出身。enchante 所属。2013年に舞台『飛龍伝』に出演して以降、舞台を中心に活躍。主な出演作は、ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン(宍戸亮 役)、『プリンス・オブ・ストライド THE LIVE STAGE』、舞台『白痴』主演、『若様組まいる〜アイスクリン強し〜』、舞台『銀河英雄伝説 Die Neue These』主演、『広告会社、男子寮のおかずくん』(tvkほか)など。また、『猫のひたいほどワイド』月曜レギュラーとしても活躍中。今後、舞台『Being at home with Claude 〜クロードと一緒に〜』(4月/横浜)主演、舞台『HERO』(7月〜8月/東京)などが控える。

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Information

『僕のド・るーク』
2019年3月7日(木)〜10日(日)オルタナティブシアター

上演台本・演出:鈴木勝秀
出演:上口耕平、多和田任益、辻本祐樹、
   小早川俊輔/井澤巧麻(Wキャスト)
   小林且弥/鎌苅健太(Wキャスト)

『僕のド・るーク』

数々の舞台作品を手がけてきたる・ひまわりが、「僕のリヴァ・る」から3年の時を経て、再び鈴木勝秀を演出に迎えて『僕のド・るーク』を上演。本作のテーマは、ロシア語で“友達”を意味する“ドルーク”。
大切なものであり、自分の存在を証明するものであり、けれど曖昧なものでもある“ともだち”という存在。本作では、“サリエリとモーツァルト”、夏目漱石「こころ」、“木と少年の物語”を題材にした3つのオムニバスストーリーを、男性5人の会話劇によって、時には感情的に、時には不条理に、時には笑いを交えながら届ける。

※辻本祐樹の「辻」は「一点しんにょう」が正式表記。

Present

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多和田任益×小早川俊輔

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【応募メールアドレス】
deview-oubo@oricon.jp

【応募締切】
2019年3月12日(火)23時59分まで。

※抽選の上、当選者のみにメールでご連絡いたします。当落のお問い合わせにはお答えできませんので、ご了承ください。
※当選者の発表は発送をもって代えさせていただきます。

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