インタビュー「日向千歩」

2009/01/09

『東京少女日向千歩』で私のことをもっと知ってもらいたいです。

ドラマ初主演となる『東京少女日向千歩』(BS-i)で、さまざまな女のコの役を演じている日向千歩ちゃん。『non-no』の専属モデルやCMなどでも活躍する彼女に、初主演への意気込みやデビューするまでのいきさつについて話してもらいました。

Ｑ　『東京少女日向千歩』では、４つの異なる役にチャレンジしていて、１話目では、なんと怪盗役に！

「『ルパン三世』をよく観ていて、怪盗ってどんな感じだろうと思っていたから、ドラマでやることができて、すごく楽しめました。家に侵入するときに走って素早く鍵を閉めたりとか、忍び込むっていうのがワクワクしちゃって楽しかったです。実は怪盗の家族を紹介するシーンがあって、私を紹介するところで、ゴスロリの格好をしました。怪盗といったらマスクとか付けるのかなと思っていたから、衣装がゴスロリでビックリでした」

Ｑ　２、３話の役は自分に近い設定のようだね？

「２話は阿波弁をしゃべる役だったので、うれしかったです。それに上京して早く東京の女のコになりたいと思う役は、上京したばかりの私にちょっと似ていて。もっと標準語をうまく話したいとか、四国から来た人のイントネーションを聞くと親近感がわいちゃうところとか。あと相手のことを全然分かってないのに“この人大丈夫”ってすぐ人を信用しちゃう性格とかも似ていたし。３話は陸上部で先輩に恋をするラブストーリーだったんですけど、中学の時、私も陸上部の先輩に憧れていたことがあって、友達と先輩のことを妄想して盛り上がっていたことを思い出して“懐かしいなあ”と思いました(笑)」

ドラマ『東京少女日向千歩』
の記者会見より

Ｑ　いよいよ１月３日から放送に！　でも、実はインターネットドラマの主演で女優デビューするはずだったんだよね。ケガで降板せざるを得なくなってしまって……。ケガはもう治ったの？

「ケガは完治しています。(あのときは)ほんと、悔しかったですね。頭が真っ白というか…自分に対してすごく腹が立って、なんであのときもっと気をつけなかったんだろうとか、私にせっかく主演を与えてくれたのに、なんでこんなケガをしてつぶしてしまったんだろうって。もっと自分自身強くなりたいって思ったし、もっとしっかりして、こういうことを二度と繰り返したくないって思いました」

Ｑ　どうやって気持ちを前向きに切り替えたの？

「皆さんの応援が大きかったです。ブログのコメントで応援してくださったり、(徳島の)地元の人たちからも電話やメールをいただいて、すごく励まされたんです。それで頑張らなきゃ、ここで落ち込んでるより、もっと前向きに行こうって思いました。このお仕事は、頑張っている姿を見せることができる。『東京少女日向千歩』を見て、私のことをもっと知ってもらいたいです」

Ｑ　どんな女優さんになっていきたい？

「宮崎おいさんの個性を出しつつ、すごくカッコよく演じたり、かわいく演じられるところに引きつけられます。自然な演技っていうものにあこがれるし、宮崎あおいさんのような女優さんになれるようにがんばりたいなと思います！」

Text／田嶋路子(日刊編集センター)

ひなたちほ●1991年2月17日生まれ、徳島県出身。スカウトがきっかけで2008年9月、芸能界デビュー。2009年1月3日スタートの『東京少女日向千歩』(BS-i毎週土曜午後11時)でドラマ初挑戦にして初主演を果たす。『non-no』(集英社刊)の専属モデルを務めるほか、任天堂DS『とんがりボウシと魔法の３６５にち』（コナミ）のCMにも出演中。(インセント所属)