板垣瑞生 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「板垣瑞生」

2019/05/31

「お芝居は僕自身も知らなかった自分に出会わせてくれる。新しい自分に気付かせてくれるところが魅力」

板垣瑞生 撮影/mika 取材・文/根岸聖子

ダンス&ボーカルユニット「M!LK」のメンバーとして活動する一方、映画『ソロモンの偽証』、大河ファンタジー『精霊の守り人』、映画『響 -HIBIKI-』などの話題作に出演し、俳優としても着実にステップアップを遂げている板垣瑞生。6月28日公開の映画『ホットギミック ガールミーツボーイ』では、主人公・初に恋する3人の男性の一人、小田切梓役を演じている。幼なじみである初と数年ぶりに再会を果たし、昔と変わらず優しく接する一方で、ある目的を抱えているという難しい役に挑んだ彼に、演じる上での苦悩や現場の雰囲気、本作の見どころなどを語ってもらった。さらに今春、高校を卒業し、“新・社会人”としての新たなスタートを切った板垣が今思う、役者業への想い、そして芝居の魅力・楽しさを赤裸々に明かした。

板垣瑞生

――映画『ホットギミック ガールミーツボーイ』の原作や台本を読んで、演じられた小田切梓について、どのような印象を受けました?

「このお話をいただいてから原作を読んだのですが、梓に関しての最初の印象は、完璧に近い人だなと。読み進むにつれて、梓が抱えているものだったり、違った側面が見えてきて。台本を読んでからは、映画版のほうがより生身の人間らしいなという印象が強くなりました。彼のバックボーンが生々しく描かれていますし、梓の負の部分が、山戸(結希)監督の手によって巧みにすくい取られているなと。完成した映画を観たときに、その負の部分がキレイに見えてきたりもして、逆にすごく怖いなと思いました」

板垣瑞生

――いろんなものを抱えているキャラクターなだけに、芝居をしているときは精神的にもキツかったんじゃないでしょうか。

「はい、キツかったです(苦笑)。当時の僕はもう、いっぱいいっぱいでした。何も隠すことなく自分をさらけ出して、あの瞬間瞬間、1シーン1シーンを生きていないと山戸監督に置いていかれる感じがして、もがいていましたね。本番直前に台本の台詞が増えたりすることもあったりして、とにかく必死に喰らいついていかなきゃ!という感じでした。僕は梓として、初のことが好きという気持ちと、まったく真逆の負の感情とを同時に持ち合わせていないといけなかった。人を好きになるという感情は理解できたけれど、もう一つの“負”のほうの感情は、自分の人生においては考えられないようなものだったので。僕は切り替えがあまり上手くできるタイプではないので、現場では日常会話をしながらも、“怒り”みたいな感情を抱えたままだったと思います。一瞬でもその感情を切らしてしまったら、梓にはなれなかった。山戸監督は、そういう一瞬、一瞬を大事に撮られる監督だったので」

板垣瑞生

――これまでいくつもの現場を経験していきているわけですが、山戸さんとの現場は、板垣さんにとって今まで経験してこなかったような“初めて”なことも多かったですか?

「そうですね。似ている……というと少し違うけど、感覚的なところでは(『ソロモンの偽証』の監督である)成島(出)さんと近いものを感じました。作品に対する熱意が尋常でないし、本当に映画がお好きなんだなと。正直、キツいなと思うこともあったけど、本当に素敵な監督さんだなというのは、撮影を通してずっと感じていました。作品への愛だけでなく、僕らへの愛も伝わってきましたし、自分も生半可な気持ちで臨んではいけないという気持ちが、より強まりました」

板垣瑞生

――10代のヒリヒリした感情が伝わる作品ですが、現場の様子はいかがでしたか?

「ピリッとした感じはありましたけど、本当にお芝居だけを追求してくれる現場だったので楽しかったです。僕もずっと梓でいたし、主演の堀(未央奈)さんもずっと初として現場にいらっしゃったので、撮影現場ではスタッフさん含め、みんながみんな、極限状態で作品に向き合っていたと思います。でも、控室に戻ると和気あいあいとした空気があって、のんびりした会話もしていました(笑)。みんな同じ大変さを味わっているから、この場を一緒に生き抜く同士みたいな感覚があって。自分が先に撮影が終わったら、残っているみんなのために何かしてあげたい!と思うような現場で、僕も差し入れをしたりしていました。ちょっとでも喜んで欲しい、元気になって欲しいなっていう気持ちは、みんな持っていたんじゃないかなと思います」

板垣瑞生

――共演した清水尋也さんとは、とても仲がよいそうですね。

「 『ソロモンの偽証』で共演して以来、ずっと仲良いですね。ただ、連絡は取り合うけれど、そこまでマメに会っていたわけではなくて。でも、お互いが出る作品について、“今度、コレ出るんだね”とか、観たらその感想を送りあったりしていました。今回、久しぶりに共演したんですが、清水尋也と共演するときはいつもハードな現場なんですよね(笑)。お互いに『いっつもキツイところで一緒になるね。でも、それが良いよな』って言っていて。彼がいてくれたおかげで、僕も気持ちを預けられたというのはあります。自分がどれだけ自由に芝居をしても、彼はそれを返してくれるっていう信頼があったから。この作品を経て、より仲良くなれました」

――完成した映画を観て、どう感じましたか?

「今まで観たことがない作品で、とてもおもしろかったですし、新しい恋愛映画だなと思いました。いろんなギミックというか、仕掛けが詰め込まれているし、初とテレビ電話で会話しているシーンは、実際に自分たちでスマホで自撮りしているんですけど、映像で観たときにとても生々しかったし、鮮明に映っていて、本当にその世界に入ったような感覚になりました」

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Information

映画『ホットギミック ガールミーツボーイ』
2019年6月28日全国ロードショー

『ホットギミック』©相原実貴・小学館/2019「ホットギミック」製作委員会

2016年『溺れるナイフ』で大ヒットを記録し、一躍その名を世間に轟かせた新鋭の映画監督:山戸結希監督の最新作。原作・相原実貴が描いた人気コミック『ホットギミック』を実写映画化。3人の魅力的な男性が1人の純朴な少女に恋をする、という夢物語を幻想的に映し出しながらも、恋をするからこそ、自分自身の存在に向き合ってゆく、”ガールミーツボーイ”としての新たな物語を、圧倒的映像美とスケールで描く。
≪story≫
どこにでもいる平凡な女子高生・成田初(堀未央奈)。優しい兄・凌(間宮祥太朗)、天真爛漫な妹・茜(桜田ひより)と両親と、ごく普通の家庭で暮らしていた。ある日、同じマンションに住む橘亮輝(清水尋也)に弱みを握られ、亮輝の無茶な命令に振り回されることに。
そんな時、数年前に突然引っ越していった幼馴染・小田切梓(板垣瑞生)が帰ってきた。人気モデルとして活躍し、遠い存在だと思っていた梓が、昔と変わらず自分を守ってくれる姿に初は自然と魅かれていく。亮輝に邪魔をされながらも、初と梓は付き合うことに。幸福感に溶けてゆく初だったが、実は梓にはある目的があった―。
さらに、兄・凌の秘密を知ってしまう。今まで通りではいられなくなり、戸惑う初。 昔から憧れの存在だった梓。口は悪いが傷ついた初を励ましてくれる亮輝。幼い頃からいつも自分を守ってくれる凌。
そんな3人の男性との恋に揺れ動く初が選ぶ運命は…

■公式HP:hotgimmick-movie.com 
■公式Youtubeアドレス:(限定公開):https://youtu.be/1Hzbnwx0iJw

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