宮崎秋人×東啓介 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「宮崎秋人×東啓介」

2016/01/07

「挑戦する前に自らブレーキをかけないほうがいい 少しでも興味があるんだったら、参加してみよう!」

宮崎秋人×東啓介

ワタナベエンターテインメントが、2.5次元作品で活躍する次世代スターを発掘・育成する『2.5次元スターオーディション』を開催。舞台『弱虫ペダル』やミュージカル『薄桜鬼』など、数多くの2.5次元舞台で活躍中の宮崎秋人くんと東啓介くんに、2.5次元舞台の魅力、オーディション経験談、応募者への応援メッセージなどを語ってもらった。

【動画】宮崎秋人&東啓介からの応援メッセージ


宮崎秋人

宮崎秋人

東啓介

東 啓介

改めまして、2人がこの世界を目指したキッカケについて教えてください。
宮崎秋人「僕はもともと保育士になろうと思っていて、オープンキャンパスに行ったら、あまりの女性の多さに驚き、さっくりと諦めまして(笑)。“さて、どうしよう!?” と思ったときに、小学校のときにバスケのクラブチームでお世話になった先輩が、とあるオーディションで賞を獲って芸能界へ入っていたというのを聞き、先輩に会いたいと思って僕も受けてみたんです。だから、“大きい夢を持って”という入り方ではなかったですね。何の根拠もなく、プライベートではなくて仕事で会いたいと思ったんです。それでD-BOYSオーディションを受けたところ、最初の面接で落ちまして……。そのときにワタナベエンターテイメントカレッジ(WEC)を勧められたので、そのまま流れで入ってみたという(笑)」
デビュー作はミュージカル『薄桜鬼』斎藤 一 篇ですが、オーディションはどんな感じでしたか?
宮崎「WECに通っているときに受けたんですが、プロフィールに、特技として“早く泣くこと”って書いたんです。そこを突っ込まれて、『やってみて』と言われて。“どれくらいで泣けるの?”“15秒ですかね”というやりとりのあと、15秒もらったんですが、全然泣けなくて。でも、プロデューサーの方に『ちょっと(目が)うるっとしました』とアピールして席に戻ったっていう思い出があります」
東啓介「あ、でもなんか(宮崎が演じた永倉)新八っぽいですね(笑)」
ハッタリだったんですか?(笑)。
宮崎「いや、“出来るだろう!”と思っていたら、ダメだったんです(笑)。オーディションは楽しかったですよ。『ムーンウォークしながら犬の遠吠えをやります』っていう人とかいて。ミュージカル『薄桜鬼』で、沖田総司役だった廣瀬大介なんですけど(笑)。あんまり無理をせず、自分をさらけ出している人が多かったですね。自己PRと言われると難しいじゃない?」
「はい。僕、苦手です」
東くんは、どんな経緯だったんですか?
「僕は、中学からずっとテニスをやっていたんですが、高校時代にケガをして、テニスができなくなってしまったんです。落ち込んでいたときに友だちが、『お前なら、別の形でテニスができると思うよ』って、WECのオーディションのことを教えてくれて。ワークショップでお芝居の楽しさを知り、そこから『D-BOYSオーディション10th』を受けたんです」

宮崎秋人×東啓介
オーディションのときは、どんな心境でした?
「オーディションの過程も公開していたので、密着という形でずっとカメラで撮影されていて、それがすごく恥ずかしかったです。台本を読んでお芝居をするのも緊張したし、一緒に参加している人は同士であり、ライバルでもあるっていう。それまで、僕は人前でダンスをするって経験がなかったんですけど、最終審査では200人が見ている前で踊らないといけなくて」
宮崎「すごいな!」
「最終審査の前にブログを毎日更新したり、アメスタに出演させていただいたり、一般投票もあったりと、いろんなことを一気に経験させてもらいました」

宮崎秋人
2人の出会いはWECになるんですかね。そのときのお互いの第一印象はどんな感じでしたか?
宮崎「確か、芝居のレッスンで一緒になったんだよね。東がレッスンを受けるようになったときは、もうミュージカル『薄桜鬼』があったから、あまり参加できてなくて。久しぶりにレッスンに行ったら、東と安川純平がいたんだよね」
「ちょっと怖い人のかな〜って、最初はすごい緊張してたなぁ」
宮崎「その割には、結構ガツガツ来てたよね?(笑)。でも、元々俺が仲良かった純平と東も仲良くしていて、それで自然に一緒にいる機会も増えて。初めて、可愛い後輩ができたなって思ったのが東ですよ」
「わーい!(両手を挙げる)。僕、末っ子だから年上には甘えるタイプで、いろんな人と仲良くなって、いろんな話が聞きたくて、緊張よりもそっちが勝って話しかけていったんです」

宮崎秋人×東啓介
まさに、宮崎くんが歩んできた道を、後輩の東くんが追う形になっていますが、2.5次元舞台は若手俳優が世に出るチャンスであり、殺陣、アクションなどを学ぶ場にもなっていて。
「はい。しかも舞台『弱虫ペダル』のような、斬新な表現の舞台にも出会える。まだ新人の僕たちを、引き上げてくれるんです」
宮崎「いろんなキャリアのある人たちとの現場で、本当に、多方面から支えてもらっているんだなと感じます」
「マンガのキャラクターになれるっていうのも、単純にすごく嬉しいです。コスプレではなく、役として生きることを突き詰めるのが楽しいんです」
宮崎「最近よく思うんですけど、僕は最初から役者としての明確な目標があったわけじゃなくて、やっていくうちに、楽しさややりがいがわかってきた。だから、オーディションを受ける理由も、そんなに重く考える必要はないんじゃないかなって。入ってから気づくことのほうが、絶対的に多いので。チャレンジする前に、“自分にはそこまでの想いはないかも”“芝居とか無理”とか、そんなブレーキをかけないほうがいい。少しでも興味があるんだったら、参加してみようって言いたいです! 今回の2.5次元スターオーディションも、せっかくの全員面接なんだから、どんなものなのか、足を運んでみてもいいんじゃないかなって。僕はD-BOYSオーディションの前に別のオーディションを受けたとき、書類で落ちてるんです。でも、“D-BOYSオーディションは書類審査ないし、いきなり話ができる! よし、行こう!”って感じで参加したんですよ。そのオーディションには落ちたけど、結果、今はこんな風にしてインタビューを受けてますからね(笑)。1度2度落ちたからって、ヘコまないで欲しいです。悔しい思いも、エネルギーになるからね」
そんな2人がこれから出演する、2.5次元舞台についてのお話も。まずは、今まさに上演中のミュージカル『薄桜鬼』新選組奇譚に出演する東くん。
「今作は、前作のミュージカル『薄桜鬼』黎明録の続きなんです。『黎明録』は新選組になる前の話だったんですが、今回は新選組がどう散っていくのかっていう時代の流れが展開されます。いろんな視点で観られるし、今までのシリーズ作を観てない方でも、今作から観ても大丈夫です! 逆に、原作のゲームではこれが一番最初の作品なので、入りやすいと思います。さらに、過去の作品も気になってくるんじゃないかな。個人的には、まだ僕の演じる『原田左之助 篇』はまだないので、今後に期待したいなと」

宮崎秋人×東啓介
若手俳優が経験する作品としてのミュージカル『薄桜鬼』シリーズは、宮崎くんから見て、どんな印象?
宮崎「鈴木勝吾くんとか小野健斗くんとか、テレビで観ていた人たちの中に自分がいるっていうのが、最初はすごい不思議な感覚でした。ただ、当時はミュージカル版の一作目だったから、“どうやるんだろう!?”っていうところからのスタートで。体力的に大丈夫なのかな?っていう壁もありました。“殺陣やって、止まって、歌う”のではなくて、刀を本気で振り回しながら歌うので、最初は戸惑いました。歌うときは力を抜かなきゃいけないのに、殺陣は力を入れないといけない。それを同時にやるというのはすごく大変でした」
2.5次元舞台ならではの大変さと、2.5次元舞台だからこその楽しさというのは?
宮崎「2.5次元舞台って、そもそもハードルが高いと思うんですよ。お客さんの頭の中に、そのキャラクターのイメージがすでにあったりするので。4月に上演する舞台『FAIRY TAIL』も、これも一体、どうやって表現するのか……。僕が演じる主人公のナツは火を操る魔導士ですし。2.5次元舞台って、大体、そこからなんですよね(笑)。また、それが醍醐味だったりするんです。舞台『弱虫ペダル』も、みんなでアイディアを出し合いながら、“それいいね、やってみよう!”っていうことがよくありました。今回の舞台『FAIRY TAIL』も、きっと、みんなで頭を捻りながら、作り上げていくんだろうなと。それまでに、ベースとなる体をしっかり作っておこうと思います」
「やっぱり、体で表現する部分って大きいですよね。殺陣だったりテニスだったりと、もとが2次元の動きを表現するのはキツイけれど、それはそれで楽しいし、やりがいがある。常に必死ですけどね(笑)」
宮崎「肉体的な部分で求められるものは多いよね。そういう挑戦の場、乗り越えるべき課題を与えられるのは、ありがたいですよ。だからみんな、若いうちに、体をいっぱい動かそうぜ!(笑)」

インタビュー・終

撮影/横井明彦 取材・文/根岸聖子

宮崎秋人&東啓介からの応援メッセージ

INFORMATION

ワタナベエンターテインメント×2.5次元スターオーディション

ミュージカル『テニスの王子様』、ミュージカル『薄桜鬼』、舞台『弱虫ペダル』など、大人気の2.5次元作品に出演している俳優が多数所属する、ワタナベエンターテインメントが、将来2.5次元舞台で活躍するスター候補生を大募集。 応募資格は、12〜22歳までの男子。1次審査は書類審査一切なしの全員面接を、2月から4月にかけて東京・大阪・名古屋・福岡の4大都市で開催。その後、2次審査を経て、3次審査ではワークショップ審査を実施。自薦応募はもちろん、他薦応募も大歓迎! 今回、他薦特典として、ワークショップ審査に参加する権利が与えられ、2.5次元舞台で活躍する俳優・宮崎秋人と一緒に審査員としてオーディションに参加できるチャンスも。 また、宮崎や東をはじめ、2.5次元舞台で活躍中の荒木宏文や近江陽一郎、前山剛久、白又敦らが2.5次元オーディションサポーターとして、各会場の1次審査に審査員として参加することが決定。ミュージカル『刀剣乱舞』など、数多くの2.5次元舞台を手がける、茅野イサム氏が今回の育成プロジェクトをバックアップ! 目指せ!次世代の2.5次元スター!!

※オーディションの応募は終了しています。

Profile

宮崎秋人
みやざき・しゅうと●1990年9月3日生まれ、東京都出身。ミュージカル『薄桜鬼』や舞台『弱虫ペダル』など、2.5次元人気シリーズに出演。4月には、人気コミックを原作とした『FAILY TAIL』の舞台化で主演を務める。さらに2016年は、舞台 AGAPE store『七つの秘密』(1/15〜24紀伊國屋ホール、1/29〜31近鉄アート館)、つかこうへい七回忌特別公演 新作未発表戯曲『引退屋リリー』(2/18〜3/7紀伊國屋ホール)への出演が控えている。

東 啓介
ひがし・けいすけ●1995年7月14日生まれ、東京都出身。『D-BOYSオーディション10th』ファイナリスト。ミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズン(千歳千里 役)でデビューを果たす。ミュージカル『薄桜鬼』新選組奇譚(1/4〜1/11天王洲 銀河劇場、1/15〜17大阪メルパルクホール)に出演中。

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