阿部菜渚美 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「阿部菜渚美」

2015/04/22

「初心を忘れず、何事も自然体で楽しんで仕事を続けていきたいです」

阿部菜渚美

ファッション誌『Seventeen』専属モデルとして活躍しながら、最近は女優のお仕事も増えている阿部菜渚美ちゃん。今回はこの春、高校を卒業してますます活躍が期待される彼女にクローズアップ! 最新の出演映画『ビリギャル』の公開を控えている彼女に、撮影の裏話や共演者たちとの仲良しエピソード、そしてデビューのきっかけや女優業への想いなどを語ってもらったよ。


阿部菜渚美
いよいよ5月1日公開される映画『ビリギャル』。菜渚美ちゃんの役どころを教えて下さい。
「有村架純さん演じるさやかのギャル仲間で、結衣という女子高生です。基本、さやかを含めて4人で行動していて、カラオケではっちゃけたり、クラブで明け方まで遊んだりと、撮影中はギャルな日々を送っていました」
ギャルということは、専属モデルをしてる『Seventeen』とはぜんぜんファッションの傾向も違いそうだけど?
「そうですね、完全にギャルなんです。メイクもすごく濃いし、つけまもバッチリという感じで。スカートもすごく短くて、“これ大丈夫かな?”みたいな。でも普段、着慣れない格好だったので楽しかったです」
菜渚美ちゃんもついこないだまで女子高生だったけど、ギャルではなかったと。
「違いますよ〜(笑)。そんなすごい真面目でもなかったけど、普通のコとはっちゃけてるコの中間ラインくらいのところにいました」
では、ギャルの役作りは難しかった?
「そうでもなかったかも。先日まで女子高生だったので、女子高生用語には馴染みがありましたし。でもギャル語はもうちょっと雑っぽい感じかもですね。『○○じゃね?』とか。あとは、カメラが回ってる間は普段よりも一段テンションをあげていた感じです。クラブでもめっちゃ踊ってましたもん(笑)。パンプスでずっとジャンプしてたから、足がすごく痛くなってしまって。しかもオールで朝まで遊ぶんですよ。ギャルって元気だな〜と思いました」
じゃあ、撮影も夜とか朝方が多かったんですか?
「そうですね。でも、前日はそのために早寝をしていたので、たっぷり睡眠が取れて、逆に肌がツルツルになりました(笑)」

阿部菜渚美
女のコ4人の友情がとても自然な感じだったけど、どのように関係性を築いて行ったんですか?
「わりと初対面から空気感が近かったので、一緒にいて居心地がいい感じだったんです。しかも、クランクイン前にみんなでプリクラを撮ってさらに仲良くなりました。撮影の小道具で使うために4人で撮ったプリクラが大量に必要だったので、みんなで撮りまくったんですけど、すごく楽しかったです。劇中にもさやかの部屋とか、鑑とか、いろんなところに4人のプリクラが登場するので、そこも注目して欲しいです。あと、松井愛莉ちゃんと蔵下穂波ちゃんと3人でロケ先の名古屋を観光したりもしました! 架純ちゃんは撮影が詰まっていたので来れなかったんですけど。実は架純ちゃんとは今回が2度目の共演で、私が初めて出たドラマ『11人もいる!』でちょっとだけお会いしてるんです。その時は特に絡むシーンはなかったんですけど、覚えててくれたみたいですごく嬉しかったです」
ところで菜渚美ちゃんはこの春高校を卒業したばかりだけど、撮影中は受験シーズンだったのでは?
「そうなんです。周りの友だちが受験で頑張ってる様子を見ていたので、映画にもすごく共感しました。私は受験しなかったので、映画の中で勉強を頑張るさやかを応援するのと同じように、友達を応援していました。卒業間近になると、合格の報告もどんどん来て、そのたびにみんなでご飯を食べに行ってお祝いしたり、卒業旅行で温泉に行ったり、高校最後の時間にいっぱい思い出を作りました」
菜渚美ちゃんは受験しなかったそうだけど、現在は?
「芸能関係を学べる学校の1年生です。キャンパスライフに憧れてたので、進学はするつもりだったんですけど、仕事と両立できることが学校選びの第一基準だったので、今の学校に決めました」
中3でモデルデビューして高校3年間も仕事と両立してきたけど、大変だった?
「テスト前はやっぱり大変でした。『Seventeen』の撮影合間とかに勉強したりしてましたね。しかも家で勉強するより集中できるんです。『Seventeen』モデルは学生も多いので、現場で勉強してるコはけっこういるんですよ」

阿部菜渚美
もともと『ミスセブンティーン』のオーディションはどんなきっかけで受けたんですか?
「『Seventeen』はずっと読んでいて、モデルさんにも憧れていたんです。でもどうやったらなれるのか分からなかったんですけど、お母さんが『オーディションやってるよ』って教えてくれたんです」
オーディションを受けるのは、その時が初めてだった?
「はい。中学の頃まで外で真っ黒になって遊んでいるコだったし、美容とかもぜんぜん大雑把だったので、モデルなんてまさかなれるとは思ってなくて。お母さんの後押しがなかったら、応募もできなかったと思います。お母さんは今も昔も一番の理解者で、何でも話せるんですよ。お仕事の相談もするし、くだらない話もするし。だから私も子どもを産んだら、いっぱい語れる環境を作ろうって思ってます」
映画『ビリギャル』でも、お母さんの支えが感動的でしたよね。
「そうなんです。“ただギャルが受験しました”ってだけのお話じゃなくて、私は家族の話だと思ってるんです。なので、親子で観るのもいいんじゃないかなって思うし、いろんな世代の人に刺さる作品だと思います」
『ビリギャル』をはじめ、徐々に演技の仕事も増えてるけど、今の状況をどう感じていますか?
「私、最初は“女優は絶対にやりたくない”って思ってたんです。モデルは楽しいけど、演技は苦手だし恥ずかしいし、事務所の人にも『モデルだけやらせて下さい』って言っていたくらいでした。でも少しずつお芝居を経験させてもらったり、レッスンをするうちに演技も好きになっていきました。何か大きなきっかけがあったわけじゃないんですけど」
演技が恥ずかしかったのはなぜ?
「なんというか、動いている自分を見られるのが恥ずかしかったんですよね。だから映画とかに出ても、友だちにも言えなくて。でも『ビリギャル』は、『絶対に観て欲しい』って宣伝してます。そういう気持ちの面が一番の変化かなって思います。映画やドラマもたくさん観るようになったし、こんな作品に出てみたいという理想も生まれました」
今後はどんな作品に挑戦したいですか?
「少女漫画が大好きなので、原作モノの映画に出てみたいです! 私の世代の王道と言えば、最近実写化された『ストロボ・エッジ』と『アオハライド』なんです。実写映画版もすごく感動的でした」

阿部菜渚美
では近い未来に少女漫画ヒロインを演じる菜渚美ちゃんが見れることを期待しつつ、これからの抱負を聞かせて下さい!
「初心を忘れず、何事も自然体で楽しんで仕事を続けていきたいです。私はオーディションでも仕事の現場でも緊張や人見知りをしないで、どこでも楽しいことを見つけるのが得意なんですけど、それは親からもらった宝物ということで大切にしていきたいです」

インタビュー・終
撮影/北山美穂子 取材・文/児玉澄子

Profile

阿部菜渚美
あべ・ななみ●1996年4月13日生まれ。千葉県出身。アミューズ所属。2010年にファッション誌『Seventeen』の専属モデルオーディション『ミスセブンティーン』のグランプリを受賞。2011年にドラマ『11人もいる!』で女優デビュー。昨年はドラマ『アゲイン!!』にヒトミ役でレギュラー出演した。

INFORMATION

ビリギャル
ビリギャル

ⓒ2015映画「ビリギャル」製作委員会

映画『ビリギャル』
5月1日より全国東宝系にてロードショー

学年ビリだったギャルが一人の塾講師との出会いをきっかけに、1年で偏差値を40上げて慶応大学に現役合格するまでの奇跡の実話『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』(株式会社KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊)を実写映画化。主人公・さやか役の有村架純が金髪ギャルを演じていることも話題に。 名古屋の女子高に通う、偏差値30で学年ビリのギャル・さやかが、偏差値70の慶應大学にいかにして現役合格を果たせたのか!?“笑って”“泣ける”青春サクセススト―リーが誕生。

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