樋渡結依(AKB48) | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「樋渡結依(AKB48)」

2016/05/25

「“面白担当”になれるように、お笑いも勉強したいと思います」

樋渡結依

AKB48の44thシングル『翼はいらない』(6月1日発売)で初選抜の樋渡結依ちゃん。2015年5月の『第2回AKB48グループドラフト会議』でチームAに指名され、今年2月10日の公演で正規メンバー昇格、そして今回のシングルで選抜メンバーと、その勢いは止まるところを知りません!! 大注目メンバー“ひーわたん”は、実はAKB48に入る前に「Deview/デビュー」に読者として登場している縁のあるデビューっ子。編集部も大プッシュの逸材が、満を持して登場です!

樋渡結依
デビュー編集部に来ていただいたのは約1年前のことですが、覚えてますか?
「覚えてます!」
ちょうど『ドラフト会議』の直前でしたね。そうやって関わったので、編集部も樋渡さんの今の活躍ぶりはすごく嬉しいです。
「本当ですか! ありがとうございます! 本当にお世話になりました。私、デビューさんを見てNMB48の『ポスト山田菜々オーディション』に応募して。そこから『ドラフト会議』に応募しているので。子役のお仕事を一度お休みしているときに、デビューさんを買って見ていたから、ここにいられるのはデビューさんのおかげです」
いつかインタビューしたいと思っていたんですが、選抜という絶好の機会がこんなに早くやってきました! まずは選抜入りおめでとうございます。
「ありがとうございます! はじめはドッキリかなと思うぐらいビックリしました。全体撮影のときに“ちょっと撮影があるからこっちに来て”って一人だけ呼ばれたので行ってみたら、そこにレコード会社の方やスタッフさん、カメラマンさんがいて、状況が分からずにいたら“これを読んだら分かるから”って手紙を渡されて。そこに“選抜に入りました”って書いてあったんです! そんな形の発表だったから“ドッキリですか?”って聞いちゃいました」

樋渡結依
やっぱりまだ早いと思いました?
「2月に昇格したばかりで、すごく嬉しいのと同時に、私が選ばれていいのかなっていう申し訳ない気持ちも同じぐらいありました。でもPV撮影をしていても楽しいし、いい経験をさせてもらっています。今は、選ばれたからには頑張ろう、先輩の背中を見るいい機会だ、って考えています」
AKB48でレコーディングするのは初めて?
「CDに関わることが初めてで、自分の声がCDになるというのが不思議で、まだ信じられません。たくさんの声が合わさっていても、自分でココを歌ったって思い出すことができるのってすごいと思います。歌入れは大家(志津香)さんと一緒でした。大家さんとはチームも一緒でよくペアになることが多いんですが、すごく優しい先輩です。私は面白キャラになりたいので、大家さんには“お笑い”も教えていただきたいです(笑)」

樋渡結依
シングル『翼はいらない』はどんな曲ですか?
「70年代のフォークソングをイメージしたゆったりした曲で、これまでのAKB48にはあまりない曲です。みんなで輪になって揺れながら歌う感じなので、優しい顔で歌うイメージでレコーディングしました」
ミュージックビデオも70年代を意識していますよね。
「私の衣裳もレースの半そでに赤のスカートで、ちょっと落ち着いた、昭和のイメージでした。みんなのメイクもいつもと全然違って、メンバーさんによっては髪型も真ん中から分けてみたりとか、ちょっと雰囲気が違っているので面白いです」
この曲の聴きどころは。
「“今の僕がいい”とか前向きな歌詞が好きなので、歌詞を聴いていただきたいです。幅広い世代の方に聴いていただけるような曲だと思いますし、合唱曲にもなり得そうな曲なので、広い世代の方に歌っていただけたらと思います」

樋渡結依
32人の選抜は、次世代を選抜して育てて行くというイメージがあります。
「年齢も経験も一番下になるので、先輩方の背中を見たいと思っています。今回初めてのMV撮影で、モニターを通して向井地(美音)さんとか、(山本)彩さんを見たときに、歌っている姿がすごく素敵で本当にドラマがあるなって。私もこんな風に撮ってもらえるようになりたいって感じました」
その向井地さんがセンターを務めます。
「向井地さんは小学校の先輩で、『アンフェア』の頃からずーっとすごいなあって思っていたから、ファンでした。昨年の総選挙でも実は私、向井地さんやみるきーさん(渡辺美優紀)に投票していたんです。向井地さんがセンターのときに選抜に入れて嬉しいです」
運命的なものを感じますね。AKB48に至る経緯も似ているし、先を走っている先輩と言う感じ?
「向井地さんはすごく優しくて、LINEでときどき話させていただいたり、お洋服のお下がりをいただいたり…。ドラフト生のひとつ上の15期生なので、お姉さん的な存在です。すごく可愛いし、優しいし、全部が完璧だなって思うので、私もあんな先輩になりたいって思っています。お手本です」
今年の2月にはチームAの新公演『M.T.に捧ぐ』の初日で正規メンバーに昇格しました。
「発表のときは泣いちゃいました。新公演は全部が新しい曲になるので、私はダンス未経験で、元々リズム感がないかなぁって思うぐらいだし、一番年下だし…1ヵ月で間に合うのかなって不安でした。でも先輩はみんな優しかったし、自分はとにかく必死に覚えて…。初日が終わったところで昇格が発表されて、本当にビックリしたんですけど、頑張ってよかったな、頑張ったからいいことあったのかなって思いました」
ここまでの活動で記憶に残っていることは?
「一番印象に残っているのは、夏にお台場のステージでチームAのなかに入って初めて16人で5曲ぐらい踊らせたいただいたことです。16人編成で踊ったことが無かったので、立ち位置が覚えられなくて。前日の夜に家で半泣きになりながら、立ち位置を書いた紙を並べて自主練習したんです。立ち上がるタイミングを少し間違えたりしましたが、初めての舞台は楽しかったです。その頃は、振りをどんなペースで覚えればいいのかも分からなかったんですが、今は以前より早くなったから、ちょっとだけ成長したのかなって」

樋渡結依
このお仕事を始めたきっかけは?
「お母さんが写真を撮ってモデル事務所に応募してくれました。当時は2歳だったので全然意識はなかったんですけど、いろんな現場に行けたり、新しいことを出来るのが楽しいなって思うようになっていきました。あとは、おじいちゃんがテレビやCMに出るのを喜んでくれるので、おじいちゃんを喜ばせたいというのもありました。おじいちゃんは出演したCMも全部録ってくれていて、AKB48に入ってもずっと応援してくれているんです」
AKB48に入る前、一時期芸能の仕事から離れて。
「子役の部門に所属していたので契約の区切りがあって、大人の部門に進むか、普通に学生をするかで迷ったんですが、ちょうどいい区切りだと思って一旦やめたんです」
そこからまた、ふつふつと気持ちが湧き上がってきたと?
「芸能のお仕事をやっているほうが自分らしいと思ったんです。そういう仕事をやりつつ勉強も頑張るほうが進む感じがするし、やっぱりさみしい気持ちがありました。そのときには自分から“やりたい”ってすごく思いました。ちょうどそのころデビューさんを買って読んでいました」
アイドルは以前から好きだったんですか?
「アイドルがすごく好きで、AKB48も昔から知っていました。私は夜型なので(笑)、深夜に『AKBINGO!』を観ていて本当に面白くて、私もこんな風になりたいなって思っていたんです。一番大きかったのは、お仕事をやめて、落ち込んでいた時期に、NMB48さんの番組『げいにん!』を観たこと。“こんなに面白いアイドルさんがいるんだ! 可愛いのに面白いってすごい!”と思ってNMB48さんのことが大好きになったんです。そしてデビューさんを見て、NMB48さんの『ポスト山田菜々オーディション』に締め切りぎりぎりに出したんですよ。AKB48も好きだし、やるなら好きなところでやれたらいいなって思ったので応募しました」

樋渡結依
ドラフトのときも希望にNMB48が入っていたのはそういうわけだったんですね。常々口にしているバラエティ志向も以前からハッキリしていて。
「本当は面白くなりたくて、騒ぎたい人なんですけど…元々子役をやっていたこともあって、結構落ち着いてしまっているというか…もっと弾けたいなぁって。大阪の方々は明るいし、大阪に行ったら弾けられるのかなって思っていました。でも、AKB48にいても『負け男』の5人(※)みたいに面白い先輩もいるし(笑)(※チームA公演『M.T.に捧ぐ』のセットリストから。宮崎美穂・中西智代梨・小笠原茉由・大家志津香・中村麻里子)」
そしてAKB48で再び芸能活動のスタートを切ることになって。
「AKB48に今入っていることなんて、1年半前は全然想像もつかなかったのでビックリです。去年は『僕戦』(『僕たちは戦わない』)を買って、一生懸命票を入れて応援していたぐらいなので、不思議でしょうがないです(笑)」
今やAKB48の最注目メンバーですよ。ファンの方の評判でも、握手会の対応が「神」だとか?
「いえいえそんな…。 私は人と喋るのが大好きなので、握手会が本当に楽しくて。私のほうからすごく喋っちゃうので、喋りたいことがある方には手を挙げてもらってるんですよ(笑)。申し訳ないぐらいマシンガントークで、握手は一瞬なのに、私から喋りたいことを喋っちゃうので悪いなあって思ってます。先日、初めて握手会が6部まであったんですが、楽しくて全然疲れなくて、終わっちゃうのが悲しいぐらいでした。握手会は唯一ファンの方と直接喋れる場なので、すごく大切だなって思ってます」

樋渡結依
これからグループではどんな存在になっていきたいですか?
「個人としては“面白担当”になれるように、お笑いも勉強しようかなって思っています。そしてもう1つ。チームAに入って、たかみなさん(高橋みなみ)や、横山(由依)さんを見ていると、お二方は“AKB48のために”とか“チームのために”ということを常に考えられているんです。ドラフトのときにも昇格のときにも言ったんですが、そこはずっとそのままで、私もチームのため、AKB48のためになれる人なりたいです」
AKB48の選抜総選挙も近づいていますが…。
「今回目標としていることが2つあります。私を応援してくださるファンの方と総選挙を楽しめたらいいなということ、そして総選挙が、私のことを一人でも多くの方に知っていただけるきっかけになればいいなって思っています」
ちなみに今、プライベートでハマッていることは?
「バラエティ番組を観ることは相変わらず好きですね。小さい頃からテレビっ子で、幼稚園のときからドラマも見ていたので。最近は野菜が好きになりました。以前はトマトとか嫌いだったんですけど、食べてみようって思ったら好きになって。特にブロッコリーにハマっていて、ゆでて食べるのが好きです。そして、今年高校生になったので、友だちを作ることに一生懸命です。高校生らしいことも並行してできたらなって思っています」

樋渡結依
デビューのユーザーに向けてメッセージをお願いします。
「私も以前は皆さんと同じようにデビューさんの読者でした。いろんな情報が載っているので“このオーディションを受けてみたい”と思うものがたくさんありました。自分の経験からも何事もチャレンジだなって本当に思うので、やりたいって思うことがあったら挑戦してみてほしいなって思うし、私もこれからももっと、先輩みたいにすごいメンバーになれるように頑張るので、一緒に頑張りましょう」

インタビュー・終

撮影/古賀良郎

Profile

樋渡結依
ひわたし・ゆい●2000年4月30日生まれ、埼玉県出身。ニックネームは「ひーわたん」。2015年5月10日開催の『第2回AKB48グループドラフト会議』にて、3チームの1位指名が競合する中、チームA島崎遥香が交渉権を引き当て、研究生としてAKB48に所属。2016年2月10日、チームAの新公演『M.T.に捧ぐ』の公演中、チームA正規メンバーへの昇格が発表されるAKB48の44thシングル『翼はいらない』(6月1日発売)で初選抜。

INFORMATION

44thシングル『翼はいらない』

44thシングル『翼はいらない』
(6月1日発売/Type A 通常盤:1646円/税込)

1970年代のフォークソングをモチーフにした楽曲で、ミュージックビデオも1972年の学生運動が盛んな大学を舞台にしたドラマ仕立てになっている。CDには『第8回AKB48選抜総選挙』の投票券が封入される。
同シングルの選抜メンバーは樋渡結依のほか、センターには向井地美音、入山杏奈、大家志津香、小嶋陽菜、島崎遥香、宮崎美穂、横山由依、峯岸みなみ、武藤十夢、大島涼花、柏木由紀、加藤玲奈、木崎ゆりあ、渡辺麻友、岡田奈々、川本紗矢、小嶋真子、高橋朱里、山田菜々美(初)(以上AKB48)、北川綾巴、松井珠理奈、後藤楽々(初)(以上SKE48)、須藤凜々花(初)、山本彩、白間美瑠(以上NMB48)、兒玉遥、指原莉乃、宮脇咲良(以上HKT48)、加藤美南(初)、北原里英、高倉萌香(初)(以上NGT48)。
なお、「Type A」と「Type B」の初回限定盤・通常盤には、樋渡結依の所属するTeamAの楽曲「Set me free」が収録されている。

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