朝起きたら、絶対に掃除機をかけるんです

ドラマ『メイちゃんの執事』(フジテレビ系)や映画『おろち』など、幅広いジャンルで活躍する谷村美月ちゃんが登場！ 4月13日から配信される「au」オリジナルケータイドラマ『ロス：タイム：ライフ』の第1弾“猫編”に主演する彼女に、撮影秘話を直撃。さらに高校を卒業し、東京で一人暮らしを始めた心境などもたっぷり聞いたよ！

Ｑ　今年３月に高校を卒業したんだよね。やはり卒業式は感慨深かった？

「それが泣く余裕が無かったんですよ！(笑)。通っていた高校は、芸能界に入っていたのは私だけで、先生が“学校では谷村も普通の生徒なんだから”って、サインとかもずっと止めて下さってたんです。それが卒業式で一気に爆発しちゃって！　私が退場するときにみんながデジカメでバシャバシャ撮ってすごいフラッシュで、体育館から教室に戻る間も大勢に囲まれちゃったり。マネージャーさんも来てくれてたんですけど、“お疲れ様です”って会話もできないまま引き離されちゃいました(笑)。だから余韻に浸れるほどの余裕がなくて、終わって“はぁー”みたいな(笑)」

Ｑ　(笑)。その後に上京して一人暮らしを始めたんだよね？

「はい。でもお仕事がバタバタって入っている状況で、まだちゃんとしたプライベートは過ごせていないんですけど(苦笑)。自炊はちゃんとしたいなと思ってます」

Ｑ　今までに何を作ったの？

「まずは初めて買った炊飯器で、ご飯を炊きました(笑)。あとはパスタをゆでたり。さすがにおかずやパスタの具を作るまではいかなくて、市販の具を買って。あと、京都での『必殺仕事人2009』の撮影の時は、お弁当用に余ったご飯でおにぎりを持っていったりもしています」

Ｑ　一人暮らしをして新たな自分の一面に気付いたことってある？

「けっこうキレイ好きだと思いました。朝起きたら、絶対に掃除機をかけるんですよ。朝ゆっくり寝たいなと思っても、７時くらいに起きてゴミを出したり。“あっ、ゴミの日だから起きないと”っていうのが習慣になってきていて、なんか不思議です(笑)。一人暮らしを始めて、逆にダラけなくなりました」

Ｑ　ホームシックになったりは？

「まだそんな余裕が……(笑)。そういう余韻に浸る間もなく仕事が続いているので、ある意味、良かったのかもしれないですけど。あと『必殺』の撮影で京都に行くときは、時間があれば大阪の実家に帰っちゃいます(笑)。この前も３日間、京都にいたんですけど、そのうちの２日間は実家に帰りました。始発の電車で行かなきゃ撮影に間に合わないのに、意地でも帰りましたね(笑)」

Ｑ　これから休みの日にやってみたいことはある？

「今はなるべくご飯を作れるようになりたいなと思います。あと英会話などの習い事もしてみたいし、ジムにも通ってみたいなと思います。この前、近くに公園があるのを発見したので、ジョギングもできるなぁって、ちゃっかりいろんな計画を立てています(笑)」

Ｑ　美月ちゃんにとって、充実した生活を送るために必要だなと思うことは？

「この仕事をしていると、時間が過ぎるのが早い気がするんですよね。だから、なるべくその瞬間を大事にするっていうことですね。どうしても“はい、次の仕事”ってこなしすぎちゃうと、寂しいところもあるというか、私自身あっさりしたことがあまり好きではないので、なるべくちょっとした時間でも濃い時間が過ごせるようにしたいなって、最近ようやく気づき始めました」

Ｑ　それは自分の中の感覚が変わってきたということ？

「前にベッキーさんの書かれた『ベッキーの♪心のとびら』(幻冬舎刊)を読ませていただいたんですけど、そこに“疲れた”とかマイナスな言葉を使わないで“頑張った”って言葉を使うって書いてあって。自分もそういう風にみんなで楽しんでいけるようにしたいなって思ったんですよね。難しいと思うんですけど、せっかく自分が好きなことをお仕事にしているので、なるべく一つ一つ、楽しんでやっていこうと思います」

Ｑ　充実した毎日を送っているみたいだね。では、いまの美月ちゃんの“ロスタイムライフ”はどれくらいかな？

「２日ぐらい。ドラマ的なことを考えると、１日の方がいいのかなと思うけど、すぐそういうことを考えてしまうんです……(笑)。２日間のロスタイムで、家族や友達とか大切な人に会えるだけ会って、お礼を言いたいです。そうすると移動の時間を含めたら結局２日はかかっちゃうかなと(笑)。広島に住んでいる祖母に会いに行くとなると、移動時間も結構かかっちゃいそうだし。そういう現実的な面を考えてしまいました(笑)」

Text／松木智恵(日刊編集センター)