雪中梨世 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「雪中梨世」

2012/07/06

あと少しのところで落ちて『もう駄目かも…』と思ったけど、それでもあきらめたくないと思った

雪中梨世
昨年、雑誌『デ☆ビュー』の「冬の特別オーディション」をきっかけに現在の事務所「クィーンズアベニューα」に所属した雪中梨世ちゃん。5月に地元・福岡から上京して約1ヶ月。そんな彼女が7月13日からの舞台『桜の森の満開の下』でデビューします。念願の女優デビューが決まるまでには、さまざまな試行錯誤や決意があったようです。



雪中梨世

雪中梨世

Q 今回、初舞台が決まった感想はいかがですか?

「すごくドキドキしています! 原作の本を読んだんですけど、今までに読んだことのない内容で、驚きました。不安な部分もありましたが、今は楽しみのほうが大きいです」

Q 今回の役柄と自分を比べてどうですか?

「すごく無口な女性の役で、自分とは全然違いますね。だから自分なりに役の気持ちを考えて、演じようと思います」

Q 稽古はまだこれからとのことですが(取材は6月初旬)、初舞台に向けて、今から取り組んでいることは?

「腹式呼吸の勉強をしたり、あとはほぼ毎日のように稽古があると聞いたので、走り込んだり体力作りに励んでいます」

Q これまで舞台に触れた経験は?

「ほとんど観る機会がありませんでしたが、先日事務所の先輩が出演されている舞台を観に行き,、家でドラマを観ている時よりも、内容をよく考えるようになりました」

Q 梨世ちゃんがこの世界に入るきっかけは?

「昨年『月刊デ☆ビュー』の「冬の特別オーディション」で、今の事務所に応募したのがきっかけです。高1から高2に上がる頃ですね。中学生になった頃から、デ☆ビューを買い始めて、いろんなオーディションを受けてきたんですけど、全然受からなくて、やっと昨年の冬特でチャンスをつかめました」

Q その前もたくさんオーディションは受けていたのですか。

「はい。それまで書類審査も通らなかったんですけど、あるオーディションで、書類と1次審査も受かって、次受かったら最終まで行けるところまで進んで、そこでダメになって…。すごく落ち込んだんですよ。それまでは、落ちても『次、頑張ろう』と思えていたんですけど、ここまで来たのに、でも落ちてしまって、『もう駄目なんじゃないかな』と思いました。それでもあきらめたくないと思って、その後『特別オーディション』に応募しました」

Q それで一気に合格!それ以前と比べて、何がよかったんだろう?

『桜の森の満開の下』

『桜の森の満開の下』

「全然受からなかった頃は、送る写真を全部自分で決めていたんですよ。でも、いいところまで進んだオーディションでは、友だちの選んだ写真を送ったので、それがよかったかもしれません」

Q 客観的な目線も取り入れることは大事かもしれませんね。

「そのオーディションである程度進めたことで自信がついて、『冬特』につながりました」

Q 梨世ちゃんは当時は福岡在住でしたが、東京から離れていることで、不利に感じることはありましたか?

「それはありました。受けられるオーディションも限られるし、『なんで東京に生まれなかったんだろう』とすごく思いました。いいところまで進んだオーディションは福岡でも予選があったので受けに行けたんです」

Q 「冬特」の面接で心掛けたことは?

「面接官の目を見て、笑顔は忘れずに、それだけを心掛けました。でも緊張しすぎて、何を聞かれたか、全然覚えていません」

Q もともと、この世界を目指したきっかけは?

「ドラマが好きで、ずっと女優さんに憧れていて、小学4年、5年くらいの時に初めて『なりたい!』と思い始めました。それで中学生になった頃には『絶対になる!』って。親には、小学生の頃は反対されていたんですけど、中学になった頃から応援してくれるようになりました。
実は 母は昔松田聖子さんに憧れて、自分もなりたかったらしいんですよ。いろいろオーディションを受けてたみたいなんですけど、お父さん(私にとってはおじいちゃん)に反対されて、夢を実現できなかったそうなんです」

Q 昨年春に合格して、しばらくは地元在住で、この春上京した梨世ちゃん。まだ高校在学中でしたが、強い覚悟があったんですね。

「上京する日、友達と最後のお別れの時に『芸能界で成功しないと、帰ってきても出迎えないから…』と言われました。“もう後戻りできない、逃げない』と決めて、上京してきました。友達の思いに応える意味でも頑張らなければ」

Q 東京生活にはなじめそう?

「最初は一人だし、こっちに友達もいないし、話す人は誰もいなくて、本当にさみしかったです。でも最近母も上京してくれて、今はいろんな観光スポットに行ったりして、楽しんでいます」

Q 最後に舞台に向けての意気込みを。

「初めてのお仕事なので、右も左もわからなくて、失敗とかもあると思うんですけど、周りの共演者の方たちを見て、いろいろ学んで、自分なりに演じて、観ている人たちに何かを感じてもらえればいいなと思います。舞台って、失敗がきかないし、やり直しがきかないから、不安ですが、でもそれを乗り切ったら、自分の中で自信がついてくると思うので、その自信がこれから受けるオーディションや自信につながったらいいなと思います」

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