シリーズ累計100万本を超える大人気ゲーム『薄桜鬼』を原作とし、幕末の動乱の時代を生きた新選組の生きざまを「殺陣×ダンス×歌」、そして熱い演技で魅了してきたミュージカル『薄桜鬼』（通称：「薄ミュ」）。「薄ミュ」シリーズ12年目の最新作は、今年4月に関西・東京にて、ミュージカル『薄桜鬼 真改』土方歳三 篇を上演する。
『デビュー』では、主演・土方歳三を演じる久保田秀敏に、本作への意気込みや楽しみにしていること、土方歳三を演じる上でのこだわりなどを聞いた。さらに、「薄ミュ」をはじめ、様々な人気作で活躍中の久保田が語る、役者業の魅力とは!?

――まずは、「真改 土方歳三 篇」が決まった際の想いから教えてください。

久保田秀敏「今回の話を聞いた時、次にやるのが「真改 土方歳三 篇」だとは思っていなかったので、プロデューサーに『え、マジですか？』って、ガチで言いました（笑）。噂レベルの話しか聞いていなかったのですが、次回公演は他のキャラクターの話が来るんじゃないかって思っていたので、そこで急に『次は「真改 土方篇」だよ』と言われて、まったく想像してなかったし、まさか!?っていう驚きが一番大きかったです。聞いた時はちょっとだけ焦りましたが、これはいよいよ覚悟を決めてやらないといけないなと、すぐに気持ちを切り替えて、土方歳三をやるための準備を始めました」

――準備というのは、具体的にどんなことを？

久保田秀敏「前作の「真改 山南篇」の後から今に至るまで、肉体の作り直しというのをずっとやってきて、だいぶ体つきも変わって、当時からプラス5キロくらい増やしました。前回までの自分の中での課題として、けっこう下半身が弱いなというのがあったので、それをまず解消しないといけないなと思って、下半身の強化に取り組みました。今は３日に１回、１０キロ走ったり、そのまま筋トレしたりして、瞬発力のある体づくりというか、その時そのときに対応できる体づくりっていうのをやっています」

――長年愛され続けている「薄ミュ」シリーズですが、久保田さんご自身はこの作品の魅力をどんなところで感じていますか？

久保田秀敏「単純に新選組をテーマにした時代劇をやるだけじゃなくて、その中でエンタメ要素として歌ったり踊ったり、アクションがあったり、そこに加えて乙女ゲームならではの表現があったりする部分なのかなと。フィクションである雪村千鶴という女の子を中心に、土方歳三や沖田総司、斎藤一、原田左之助など、いろんな新選組隊士たちが心を動かされていくので、お客様自身も千鶴に感情移入することで、いろんな見え方があるだろうし、僕らが心動かされていく様を体感できるというか、その没入感というのはお客様も感じることができるんじゃないかなと。そういう面白味もあるので、本当に総合エンタメな作品だなと思います」