森 恵 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「森 恵」

2012/12/03

中学3年のころに初めてストリートで歌ったとき、自分の歌で人を振り向かせることに感動して歌の世界へ。

去る10月24日、エイベックスより待望の1stアルバムをリリースした森恵さん。実は彼女に初めて会ったのは、新宿で路上ライブをしていた今年3月のこと。まだ手がかじかむ寒い夜空の下、家路を急ぐ人のなか淡々と歌う歌声と歌唱力にくぎ付けになり、思わず声を掛けたところエイベックスからリリースしているメジャーアーティストだと知りビックリ。あれから半年余り、渾身の1stアルバムが完成したということで、お話を伺うことになりました。
森 恵

森さんはこれまで数え切れないほどたくさんの路上ライブを経験してきたわけですが、最初はいつ頃から始めたんですか。
中学3年が終わる春頃からですね。
中学生の頃ですか。随分早かったんですね。それは地元の福山で?
はい。福山の駅前に地下道があって、当時そこで演奏している人たちが何組もいたんです。私も最初はその演奏を見に行くだけで、自分でやろうなんて全然考えてませんでした。でも通っているうちにギターに興味を持つようになったり、そこで演奏している方と話すようになって。ある日「歌ってみれば?」とギターを渡されて歌ったのが最初ですね。その時、自分の歌で人を振り向かせることに感動して、今でもこうして続けています。
当時はどのくらいのペースでやっていたんですか。
月に1回ぐらいかな。時間も学校が終わってからだから、3時から6時ぐらいまで。夜は人通りも少なくなるし、遅い時間にやることはなかったですね。
高校生ですものね。何か印象的な出来事はありましたか?
ある時、目の前にいた40代ぐらいだったかな? 女性の方が演奏中に、急に腕をつかんできたことがあったんです。私、演奏を途中で止めたりしないので、それでもずっと歌い続けたんですけど。終わった後に、その方が「頑張ってね」って言って1000円くれました(笑)。ビックリしたけど、うれしかったなあ(笑)。
皆さん親切なんですね。
はい、高校生の男の子が、多分ゲームセンターの景品だったんでしょうね。「寒いから」と言って、ブランケットをプレゼントしてくれたこともありましたね。
森 恵

嫌な人とか怖い思いとかはしませんでしたか?
そういうのはあまりなかったですね。たまに酔っ払いのサラリーマンが何人かで来て、私の前でふざけたりすることもあるんですけど、私、そういう時でも演奏を止めないから、そのうち「あ、この子は真面目に歌っているんだな」ということが分かって諦めるみたいです。あとはファンの方や聞いてくださっている方たちが注意してくれたりもしますね。
その一方で、まったく人通りがないとか、立ち止まって聞いてくれる人がいない日もありますよね。その時も歌うの?
歌います。そういう時は、何で止まってくれないんだろう? この街にはこの曲は合わないんだろうか? とか考えていましたね。
街によって合う歌、合わない歌があるんだ。
ありますね。街によって歌う曲を決めています。私のオリジナルのなかに「昭和シリーズ」と言っているものがあるんですが、川崎でそれを歌うと反応がよかったりします(笑)。
これを読んでいる読者の中にも、森さんのように路上ライブをやりたいと思っている人がいると思うんですが、アドバイスするとしたらどんなこと?
基本的に路上ライブってどこも禁止なんですよね。そのなかで活動するわけですから、まず「(多くの人から)黙認してもらっている」ことを忘れない。それが大切だと思います。立ち止まって聴いてくれるお客さんが、通行している他の人の迷惑にならないように、「もう少し前に来てください」と誘導したり。もちろんゴミもすべて持ち帰りますし。それが最も大切なことじゃないかな。

1stアルバムは「森恵はいろいろな歌が歌えるんだよ」を見せたかった

森 恵

10月24日に発売された1stアルバムのお話を伺いたいんですが、その前に、森さんがエイベックスに所属するようになったきっかけを教えていただけますか。
インディーズ時代にPVをハワイで撮ろうということになって、向こうで撮影をしたんですが、それが終わった後に「どうせならハワイでもストリートライブやろうか」ということで、日本語で歌っていたんです。そうしたら現地にたまたまいたエイベックスの方が声をかけてくださって。しかも3人の方が入れ替わり立ち替わり(笑)。どうやら社員旅行でハワイにいたらしいんですが(笑)。それが縁で所属させていただきました。
そんな偶然があるんですね(笑)。さて今回のアルバムですが、今までの森さんの曲を聴いていた私のような人間にとっては、随分印象が違う作品になりましたよね。まず曲のバリエーションがとっても豊富になった。
はい、今回はいろいろな“森恵”を聴いて頂きたいという思いが強かったです。“森恵”はこんな曲もあんな曲も歌えます、という。もちろんインディーズ時代のような弾き語り調のものも入れていますが、いろいろな“森恵”を知ってもらって、これからに期待してもらえるような作品にしたくて。それからライブを意識した作りにはなっていると思います。
1曲目の「オープンカー」からびっくりしました。かなりロックな感じで(笑)。
私がこれから音楽を続けて行くうえで、勢いをつけるための1曲ですね。私、車の免許持ってないんですよ(笑)。でも誰かを乗せてドライブするのは幸せなことなんじゃないかと思って。ドライブに行くと、いろいろな景色を見せてあげられるじゃないですか。私も音楽でいろいろな景色を見せたい、みんなを旅に連れてってあげたいと思って。そして何かを始めたいと思っている人の背中を押すことができたらと思って作りました。
それからラストの「brand new day」の歌詞に、「土に還るまで」というのがフレーズも印象に残りました。強烈だなあと(笑)。
「土に還る」って「死」をイメージするところもあると思うんですが、そこには再生という意味もあるんです。あの曲はその部分の詞と曲が同時に出来て、松井五郎さんとも話して、ここを活かしていこうということで、その前の部分を作り直していったという経緯があります。
森 恵

「再生」のメッセージは確かに感じました。「明日も頑張ろう!」という気持ちになりますよね。では最後に1月に行なわれるライブについて伺えますか。
今回ツアーではキーボードの大坂孝之介さんとパーカッションの中北裕子さん、私の3人で回ったんですが、1月の渋谷AXでは6人編成のバンドになる予定で、3人編成の時とは違った演奏になると思います。ライブって、1曲1曲に込めた思いが一番伝わる場所だと思うので、CDで聴く時とはまた違ったものが感じられる場所になったらいいなと思っています。

1stアルバムをリリースし、ツアーまでこなすメジャーアーティストになっても、未だに時間があれば路上で歌っているという森さん。道行く何人もの人の足を止めさせた彼女の歌の魅力は、ぜひライブで体験してほしい。
きっと心を打つはず!

Profile

もりめぐみ●1985年2月16日生まれ、広島県出身。2000年、15歳の時から路上ライブをスタート。2007年、インディーズ時代にハワイでPV撮影を行なった際、日本語で路上ライブも敢行。それを偶然見たエイベックスのスタッフにスカウトされたことがきっかけでエイベックスと契約。2010年7月、シングル「キミ」でメジャーデビュー。2011年4月、シングル「笑顔でいられるように」、2012年1月、ミニアルバム「世界」に続き、10月24日、1stアルバム「いろんなおと」を発表。

INFORMATION

森 恵

絢香、JUJU、西野カナ、miwaなど、数々の人気アーティストを手掛ける松浦晃久氏プロデュース、松井五郎氏を歌詞監修に迎えた1stアルバム「いろんなおと」。

心を元気になるポジティブなメッセージに溢れた1曲目「オープンカー」、11曲目「brand new day」、イントロからポップ感いっぱいの5曲目「涙のプール」、誰もが抱える心の中の葛藤を歌う、森恵のもう一つの魅力が詰まった6曲目「月夜」などバリエーション豊かな11曲が並ぶ。

発売中 3150円
cutting edge

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