相沢まき | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「相沢まき」

2011/07/22

ものまね番組がミュージカル主演に繋がりました

相沢まき
バラエティ番組やものまねでも活躍する相沢まきさんが、長年の夢を叶えてミュージカル初主演! 舞台主演にかける想い、そして、芸歴12年の相沢さんが自虐ネタも交えつつ、デ☆ビュー読者のためになるお話をしてくれました!



相沢まき

相沢まき

Q 主演ミュージカル『眠れる森の美女』がいよいよ始まりますね。

「なんか浮き足立っちゃいますね。ずっと夢だったミュージカルの主演、しかもまさか30すぎてピンクのドレスを着れるなんて 思ってなかったので。ますます若作り、がんばらなきゃって (笑)」

Q 若作りですか! プロフィールにも趣味:若作りとありますが。

「やってますよ〜、いろいろ。この年になっても109でお洋服 買ってますからね」

Q でもミュージカルが夢だったなんて意外ですね。相沢さんとい うとバラエティとかものまねのイメージがありますが。

「小さい頃から歌が大好きで、地元の合唱団に入ったりしてたんですよ。で、たまたま東京に遊びに来た時にスカウトされたんですけど、最初の頃は歌手になれるのかな〜なんて夢見てて。だけど実際に入ってみるとね……現実が見えちゃうじゃないですか(笑)。もちろんバラエティのお仕事も楽しいし、やりがいもあるんです。でも、機会があったら歌えるような仕事もしてみたいなってずっと言っていて、そんな中でものまねやってみない? というお声がかかったんですよ」

Q もともとものまねは得意な方だったんですか?

「ぜんぜん! お笑い的なことをやるのも抵抗があるほうだったんですよ。最初にものまねでやった鬼束ちひろさんとかは、ちょっと声質が似てるってことでマネージャーさんとカラオケBOXで練習するところから始めたんです。でも、ただ似せるだけじゃものまねって面白くないじゃないですか。なので、ちょっとここデフォルメしてみようかなとかやってるうちに、だんだんエスカレートしていきまして」

Q お笑いに抵抗があるとか言いながら、相沢さんのものまねってかなり振り切ってますよね。

「どうしても歌いたかったんですよ〜。やっていくうちに笑っていただくうれしさも感じるようになり、さらにアグレッシブになっていき。一度、でんぐり返しした拍子に前歯が欠けましたから (笑)」

Q 全力出し過ぎですよ!

「まさかの、ですよ。ガリッて音がして、大ショックでしたねえ。でもそのおかげで(笑)。私、これまでに出た舞台って、全部ものまねがきっかけなんですよ。初めてミュージカルをやらせてもらったのが今から7年くらい前、『美少女戦士セーラームーン』のミュージカルだったんですが、プロデューサーの方が私の出てたものまね番組を見て、まあまあ歌えるし動けるんじゃないかってことで声をかけて下さって」

Q 舞台ならではの難しい点を具体的に言うと…。

「たとえば、掛け合いのお芝居で、舞台上でどこまで相手との距離をとればいいか。映画やテレビだとセリフを言ってる人の顔がクローズアップされるから、相手の真横でしゃべっててもおかしくないんですけど、舞台ではその加減が難しいんです。 また出演者が多いので、バランスを考えて、今メインでしゃべってる人を立たせるためには、自分がどこにいればいいのか、でもこの会話なら距離が近すぎるとおかしいよねとか、いろいろ試行錯誤しています。 またベテランの方と一緒のお芝居の場合、自分が前に出たらダメと思うんですが、でも前に出ないと、相手の方の顔の向きがお客さんから逆になっちゃうんです。『かえって失礼だよ』と注意されて…。ちょっと考えるとわかることなんですけど、自分のことでいっぱいいっぱいで、言われて『あ、確かに』と思うことも多いです」

Q 何が幸いするかわからないですね。

「ホントですよ。そこでミュージカルというものに味をしめてしまったんです。こんな楽しい世界があったのか! と。もちろんテレビの仕事も好きですけど、自分にスポットライトが当たって、歌って踊って、目の前で拍手がいただけるんですよ。チームで団結して、長いこと稽古して公演が始まって、千秋楽には達成感の涙……。ハマりましたねえ」

Q 初ミュージカルは楽しいことづくしだったんですか?

「いやいや。なにしろ共演のみなさんがすごい方ばかりで、一方の私がぜんぜん踊れなかったので演出家さんに怒られ通しで、1時間トイレに立てこもって泣く、みたいなこともありましたよ。それでも舞台が嫌いになるどころかもっとやってみたくなって、それから定期的にダンスやボイトレのレッスンにも通うようになったんです」

Q 『眠れる森の美女』も、ものまねきっかけだったんですか?

「そうなんですよ。これも『セーラームーン』とは別のプロデューサーさんだったんですが、やっぱり私の出てたものまね番組を見て、オーディションに呼んで下さったんです。けっこうみなさん、ものまね見てらっしゃるんだなって思いましたね(笑)」

Q ちなみに、どのものまねをご覧になったんですか?

「鬼束ちひろさんの『月光』を、床に転がりながら歌ってる……『セーラームーン』も同じのを見て声をかけて下さったんですよ。あの曲ってけっこうネガティブな歌詞なんですけど、私にとってはラッキーソングなんです(笑)」

Q 歯を折った甲斐もありましたね(笑)。でも、相沢さんくらい芸歴があってもオーディションをやるんですか。

「やっぱりミュージカルはそれほど経験がないですしね。ただ、年齢の問題もあってかそんなに頻繁に呼んでもらえるわけでもないんです。私としてはいっぱい受けたいんですけどねえ。今回のオーディション自体はクローズドで、その日受けたのは私一人だったんですけど、3曲くらい歌って、あと台本を読んで、その場で決めました、と言っていただいたんです」

Q すごい、一発OKですか!

「私としてもビックリでしたよ。だって共演の方々、みなさんミュージカル経験が豊富で、その中で主演なんて。稽古の初日、『演技プランを発表して下さい』って言われたんですよ。どんなふうにこの役をやるのか、と。保田圭ちゃんとかビシッと言っててカッコいいな〜と思いつつ、そんな中で『がんばります』じゃあんまりだよな……って思ったんですけど、でも背伸びしてもしょうがないので、頼りない主役ですけどよろしくお願いします、と挨拶しました」

Q 謙虚に(笑)。では公演初日も迫ってるので、演技プランを発表していただけますか?

「いや〜、でもホント役作りが大変なんですよ。このミュージカルが原作とは少し違って、何不自由なく育ったワガママ王女が眠ってる間に夢の中でいろんな出来事を経験して、人を思いやる気持ちや優しい心に目覚めるというお話なんですけど、うちの実家とかめっちゃめちゃ貧乏でしたし、王女とリンクするところがぜんぜんなくて。年齢的にも、31と王女にしてはいい年ですからねえ(笑)」

Q またそんな自虐を(笑)。相沢さんにとって夢の舞台じゃないですか。

「ホントそうですよね。今までさんざん悩んで迷って出口が見えなくて、ついに行き着いた場所──。私、デビューしてから何回か事務所を変わってるんですが、今の事務所に入ったのも少しずつ舞台の仕事を増やしていきたいなという希望があったからなんです」

Q ということは、ゆくゆくは舞台女優に?

「いや、バラエティのお仕事も好きですし、そこまでキッパリと決意したわけではないんです。ただ、1年に1本くらいコンスタンスに出続けて、ゆくゆくはお芝居の比重も大きくなって行けばいいな、という目標は事務所に入る時にお話しましたね。いやー、でもホント、事務所を辞めるたびに『デ☆ビュー』にはお世話になりましたよ」

Q なんと、読んでいただいてたんですか。

「迷った時の『デ☆ビュー』って感じでしたね。いろんな人の人生の選択が、この1冊の中に詰まってるんだろうなあと思いつつ読んでましたよ」

芸歴12年の相沢さんの迷っていた時期、そしてそれをど う抜け出したのかは後編に続きます!

インタビュー・Part.2へ続く

『眠れる森の美女』
古典バレエやディズニー映画おなじみの『眠れる森の美女』がオリジナルストーリーとなってミュージカル化。何不自由なく育った王女(相沢)が、100年間の眠りの中で夢を見て、反省し、美しい心に目覚める物語。7月16日〜7月24日 三越劇場(8/7の志木市民会館をはじめ、地方公演あり)【原作】シャルル・ペロー【出演】相沢まき、保田圭、溝呂木賢、ほか【料金】4000円(全席指定・税込)【問】劇団東少?03(3377)7483/03(3376)8231 三越劇場0120-03-9354
あいざわまき●1980年4月14日生まれ、新潟県出身。『にいがた観光特使』を務める2000年〜2001年に深夜番組『ワンダフル』(TBS系)の4期生として活動後、TVをはじめとする様々なバラエティ番組で活躍。7月16日より上演するミュージカル『眠れる森の美女』で初主演(ケイダッシュステージ所属)


NMB48
東京・秋葉原のAKB48が、名古屋・栄のSKE48に続く全国進出第2弾として大阪で発足。難波の「NaMBa」の頭文字をとってNMBである。作詞家でもある秋元康が総合プロデューサーを務め、2010年10月9日から活動開始。NMB48劇場にて歌とダンスとトークから構成される約2時間の公演をほぼ毎日行っている。現在テレビ・ラジオで既に11本のレギュラー番組を持っており、山本と渡辺は『Everyday、カチューシャ』の選抜メンバー入りを果たした。1期生25名と2期生23名の48名が在籍。7月20日には1stシングル『絶滅黒髪少女』でCDデビューすることが決定している。

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