長江崚行 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「長江崚行」

2015/12/09

長江崚行/「カンパニーのみなさんが僕を盛大に楽しくイジっておもちゃにしてくれたら(笑)」

長江崚行

日丸屋秀和による擬人化コメディコミック『ヘタリア』がミュージカル化。その主演・イタリア役に、舞台『銀河英雄伝説』シリーズや、舞台『里見八犬伝』などで実力を積む長江崚行くんが大抜擢! 初主演&初ミュージカルに挑む長江くんに、ミュージカル『ヘタリア』(ヘタミュ)について、そして9歳から続けてきている“芸能界”のお仕事に対する想いを聞いてきちゃいました。


長江崚行
ミュージカル『ヘタリア』。どんなお話になりそうですか?
「原作を読んだ方も読まれてない方も、どちらも楽しめるようなストーリーになっていると思います。原作のコメディというか、ギャグチックな部分は残しつつ、しっかりとミュージカル風に『ヘタリア』が展開されていて、僕も最初に台本を読んで“これ楽しみだな〜”って思いました。原作は4コマ風でアニメもショートストーリー仕立てでしたが、舞台版はちょっとした長編。ストーリー的には、また違う形の『ヘタリア』なんじゃないかなと思います」
長江くんは主演のイタリア役を演じますが、初めてこの役のお話を聞いたときはどんな感想を持ちました?
「今まで僕が演じてきた役は、好青年や真面目な役が多かったんです。でも今回のイタリア役は、それとはまったく真逆だったので、正直、難しいなというのもありましたが、“僕が演じたらどんな感じになるんだろう”という自分への期待もあり。“失敗できないな”という不安もあります。でも役をいただいたからには、しっかりこなそうという使命感もあります」
原作コミックもアニメも人気が高い作品ですからね。そんな演じるイタリアは、自身ではどんなキャラクターだと思います?
「自分が一番表現したいなと思う部分は、ヘタレさや臆病さ、そういう弱い部分。それがたぶんイタリアの特徴でもあり、いいところでもあるんだろうし。周りの国にいじめられたりとか、悲しい過去を持っているキャラクターでもあるんですが、それよりも陽気さやヘタレさ、そういうのがイタリアの特徴にはなってきているので、悲しい過去があるっていうのを踏まえつつ、しっかりイタリアの良さは見せていきたいです」

長江崚行 長江崚行
自分の性格と似た部分はあります?
「まったくないんですよね(笑)。ここまで臆病でもないですし、泣いたりもあんまりしないですし、イタリアほど陽気でもないし……。『ヘタリア』ではドイツに甘えたりというところもありますが、僕、弟が二人いる長男なので、年上に甘えるというのがどうしていいかわからなくて……。でも役としても稽古場の“長江崚行”としても、ドイツ役の近江(陽一郎)さんには甘えられる関係でいれたらいいな」
ちなみにイタリア役は女のコ好きも特徴ですが。
「いや〜僕はあそこまでじゃないです(笑)。あれはやっぱりラテンの血があるので。でも女のコは嫌いじゃないですよ(笑)。さすがに、イタリアのように街ゆく可愛い女性をナンパしたりはしないですけど。でもイタリアっていう役から考えたらちょっとやってみたい部分もあります、どんな感じなのか(笑)」
(笑)。役作りも大変ですが、今回はミュージカルということで歌もあります。以前は「aLovaL Boys WEST」というユニットを組んでいたこともあるので、多少自信があったりするのでは?
「う〜ん。ユニットで歌うことと、ミュージカルで歌うのは別物かなと感じていて。ユニットでの歌は、自分が表現する歌。でもミュージカルの歌はキャラクターが表現するので、“キャラクターが歌っているようにする”っていうところまで持っていかなきゃいけないというのもありますし。“自分はこう見せたいんだ”じゃなくて、“きっとこのキャラクターはこう見せたいんだよね?”っていうのを表現してあげなきゃいけない。やっぱり勝手をつかまないと、難しいかなと思います。カンパニーにはそういうミュージカルでやってこられた方がたくさんいるので、その方々の力をちゃんとお借りして、頑張っていきたいです」
今回のカンパニー内では最年少ですが、座長です。座長という立場になることはどう感じています?
「キャストの発表や“ヘタミュ”がニュースで取り上げられたりするじゃないですか。そういうときに最初に僕の名前が来るので、“主人公を演じさせていただくんだな”という実感は毎回思います。でも“座長が”とは、あんまり考えないようにはしています。どっかに留めておかないといけないんだろうなっていう思いもありますが、それに潰されないようにしなきゃというのもあって。なので、稽古場や舞台上では、カンパニーのみなさんが、僕を盛大に楽しくイジって、おもちゃにしてくれたらそれでいいかなと(笑)」

長江崚行
『銀河英雄伝説』から『里見八犬伝』、そして今回は座長。すごく成長を感じますよね。
「どれもお話の系統は違うんですが、舞台の上で培った経験をしっかり持っていけたらと思っています。『里見八犬伝』(2014年上演)といえば、その稽古で東京に来ていたときに、『デ☆ビュー』さんに取材をしていただきましたよね。あれがちょうど一年前のことで。あのときはまさか一年後に主演で舞台に出させていただけるなんて考えていなかったので、一年で人、環境って本当に変わるんだなっていうのを今回感じたんです」
前回が懐かしい!『デ☆ビュー』ではそのときが初登場でしたが、もともと長江くんは『天才てれびくんMAX』出身で、9歳からお仕事を始めていますが、最初の頃と比べてお仕事への取り組み方って変わりました?
「小さい頃は、舞台やテレビに出ることに対して、ただ憧れがあっただけなんですけど、今は“周りの人の助けがあってこその世界なんだ”と思うようになりました。お仕事で一緒になるスタッフさんとかが、僕たちが帰った後も遅くまで残って衣装やセットのことをずっと話し合っていたりしていて。そういう方々がいないと、僕たちはステージに立てないんだという意識を持つようになりました」

長江崚行
それは経験を積むうちに?
「そうですね。スタッフさんもそうですし、この世界はお客さんに求められないと舞台に立てない。“ヘタミュ”を観に来てくれるお客さんがいる、だから僕はイタリア役として出られる、自分がやりたいことをやらせていただける。スポットライトを当たっているのは自分たちかもしれないけど、それはお客さんがいてこそだし、スタッフさんがいてこそ。“周りに支えてくれる人がいるからこそ”という意味で、この世界では僕は自分以外の人が、スポットライトを浴びているような感覚でいます」
華々しく見える世界だけに、そういう意識って本当に大切ですよね。さて、2015年も終わりに近づいていますが、改めてどんな一年でした?
「今年、僕は最初に“勝負の年”って決めていたんです。何か一つ成し遂げたいというか、今年はこれをやったんだっていうのが欲しいなと思って。今年はこの“ヘタミュ”もそうですけど、6月に特別公演『銀河英雄伝説 星々の軌跡』もあって、今年初めて、1年間で舞台2作品出せてもらって、少しずつですけど“俳優・長江崚行”が大きくなっているなという感覚もあって。そういう意味では、満足の一年だったかなと思います」

長江崚行
2016年はこんな年にしたいという目標はあるんですか?
「やっぱり今年よりはもっといいものにしたいですよね。今年は初ミュージカル・初主演ということを成し遂げ……って、まだ始まってないですけど(笑)。来年は、自分のやったことのないようなこと、自分の挑戦したことのないような役にも挑戦したいです。できることならこの座組を、もう一回っていうのもあったらいいな〜! 後、これまでは好青年の役が多かったですし、ヘタミュでは陽気なキャラクターで、基本的に好印象でプラスなキャラクターが多いんですよね。なので、悪役じゃないですけど、もっと人の負の感情、悪い部分がどんどん出てくるようなマイナスなキャラクターもやってみたいんです」
では最後に、『Deview』ユーザーにメッセージをください!
「きっと『Deview』を見てらっしゃる方々は、僕と同じように夢を追いかけている方もいらっしゃると思います。僕みたいに一年後には環境がガラって変わる世界なので、諦めず頑張ってほしいです! そして、“一年でこれだけ変わったんだよ”っていう自分を観に来てほしいので、ぜひ、お時間ある方は、劇場でお会いできたら嬉しいです!」

インタビュー・終

撮影/加藤千絵(CAPS)取材・文/舘野玲果

Profile

長江崚行
ながえ・りょうき●1998年8月26日生まれ、大阪府出身。エイベックス・グループ・ホールディングス所属。2008年「マクドナルド ハッピーセット」CMにて映像デビュー。2009年から2013年までNHK『天才てれびくんMAX』、『大!天才てれびくん』レギュラーを務める。2013年上演の舞台『銀河英雄伝説 第三章 内乱』ユリアン・ミンツ役で初舞台を踏み、その後も『第四章 前篇 激突前夜』、『特別公演 星々の軌跡』と舞台『銀河英雄伝説』シリーズに出演。2014年には『里見八犬伝』房八役でさらに実力を積んだ。

INFORMATION

『ヘタリア』

ミュージカル『ヘタリア Singin' in the World』
12月24日(木)〜29日(火)Zeppブルーシアター六本木

日丸屋秀和による原作コミック『ヘタリア Axis Powers』がミュージカル化! 陽気で憎めない「イタリア」と厳格で生真面目な「ドイツ」を中心に、「日本」や「アメリカ」、「イギリス」など、世界史をモチーフにした個性的なキャラクターたちが繰り広げる国擬人化コメディである原作を、歌やダンス、音楽を溢れさせて世界観を再現、ある日の「世界会議」を描く。陽気で女のコ好きでちょっと泣き虫なラテン気質なイタリア役を長江崚行が演じ、規則やマニュアルに従う真面目なドイツをD-BOYSの近江陽一郎が務める。そのほか、日本役には植田圭輔、アメリカ役を磯貝龍虎、イギリス役を廣瀬大介、フランス役を寿里、ロシア役を山沖勇輝、中国役を杉江大志、オーストリア役を菊池卓也が演じる。

(C) 日丸屋秀和・幻冬舎コミックス/ヘタリア製作委員会
(C) ミュージカル「ヘタリア」製作委員会

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