“受かってくれなきゃ困る！”って思ってました

今回は現在放送中のドラマ『仮面ライダーW』(テレビ朝日系)で大阪出身の元気なヒロイン・鳴海亜樹子を演じる山本ひかるちゃんにインタビュー！ 撮影でのカワイイいたずらやオーディションへの強い思い、意外(？)に照れ屋さんな一面など、ひかるちゃんのいろんな魅力を発見したよ。

Ｑ　『仮面ライダーW』の初回視聴率が10.2％と好発進！ 周囲の反応はどう？

「翌日にブログへのコメントが初めて100件を超えて、ビックリしました。視聴率が良かったことは現場にいらっしゃったカメラマンさんに聞いたんですけど、みんないつもと変わらず、普通でしたね(笑)」

Ｑ　物語では主演の桐山 漣君、菅田将暉君２人と一緒のシーンが多いよね。現場の雰囲気はどんな感じ？

「私と菅田君が桐山君の妹と弟みたいな感じで、２人でたまに桐山君にイタズラをしてます(笑)。ロケバスの中に置いてあった鞄の向きをちょっと変えて、戻って来たときの反応を見て楽しむとか(笑)。桐山君には“オイこら！”って言われるんですけど」

Ｑ　(笑)。この作品でヒロインをやるって決まったときは、どんな気持ちだった？

「オーディションに受かったことはマネジャーさんから電話で聞いたんですけど、私、素直に嬉しいって言うのが恥ずかしくて“あっ、そうですか”って普通に返しちゃったんですよね。マネジャーさんに“え、嬉しくないの？”って突っ込まれても“いや、嬉しいですけど”って淡々と(笑)」

Ｑ　えー！ 電話を切った後もそんな感じだったの？

「いや、お母さんにめっちゃ言いました(笑)。でもそれでも“まあ、頑張ったからなあ”って口では冷静に言ってたんですけど、内心めちゃくちゃ嬉しかったです。発表されるまではドキドキしましたね。“受かってくれなきゃ困る！”って思ってましたから」

Ｑ　それだけ思い入れが強かったということ？

「受けるときはやっぱり“出たい！”って思うんで。『仮面ライダー』もそうだったんですけど、オーディションではいつも“この役、私しかいないでしょ”って思い込むようにしてます。そんな気持ちで行くと結構やりきれるし、ダメでも“頑張ったんだからしょうがない！”って思えるんですよね(笑)」

Ｑ　逆に「やりきれなかったな」って思ったことはある？

「ありますね……。気合が足りなかったときとか。そういうときはオーディションの後に“絶対(選ばれるのは)私じゃない”って思います。でも、たまに“なんで私に来たのかな？”って思うオーディションもありました。キューティーハニーの役を受けることになったときは“はぁ？”って思いましたもん！(笑)。キューティーハニーって胸の大きさが一番大事じゃないですか！ 高校の制服を着て会場に行った私は、何しに来たんだろうって思ってしまいました(泣)」

Ｑ　そう感じるのは確かに嫌かも……。

「『日テレジェニック』のオーディションでも、会場で待っている人たちを見て“あー、違う！”って(笑)。マネジャーさんが私をいじめてるのかなって思っちゃいました(笑)。試練的な感じでオーディションを受けさせてるのかなって。ホントに辛かった……(笑)」

Ｑ　そんな中、2007年のドラマ『わたしたちの教科書』（フジテレビ系）でついに女優デビュー。初めての演技はどうだった？

「そんなにセリフがある役じゃなかったので、何も考えてなかったですね。“初めて演技をするぞ！”というよりは“とりあえず映り込もう！”って(笑)。どこまで映るのかが全然分からなかったので、とりあえず自分が映るようにセリフのある子にちょっかいを出したりとか(笑)。“その問題どうやるの？”的な感じでカメラに映り込んだりしてました(笑)」

Ｑ　今もそのワザは活かされている？

「『仮面ライダー』の撮影でも“抜け方（映り方）がベテランだ”って言われました。どこにカメラがいても絶対に映り込もうとするんですよ、私(笑)。これも『わたしたちの教科書』で学んだおかげです」

Part2へつづく

TEXT／松木智恵（日刊編集センター）