相馬圭祐&稲葉 友 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「相馬圭祐&稲葉 友」

2014/05/02

「『彼』のギャップに萌えて欲しい」

相馬圭祐&稲葉 友

5月14日より上演される舞台『Being at home with Claude 〜クロードと一緒に〜』で、Wキャスト&W主演で、主人公『彼』を演じる相馬くんと稲葉くん。舞台の見どころはもちろん、役作り、舞台の魅力などたっぷりと語ってもらいました。芸能界デビューを目指す読者みんなへのメッセージもお届け♪

今回、舞台『Being at home with Claude 〜クロードと一緒に〜』において、WキャストでW主演を務めるお二人。Wキャストということで、実際には一緒に舞台には上がらないけれど“初共演”とのことですが、お互いの印象は?
相馬「肌が綺麗だなぁって思ったのが最初の印象でしたね(笑)」
稲葉「僕は“物悲しい人”だなぁって。憂いのある感じがしました」
相馬「言ってたね、それ。実は僕はまだ(稲葉の)出演した舞台とかを観たことがないんですよ。なかなか機会が合わなかったので」
稲葉「僕もです。でも、共通の俳優の知り合いがいたりするので“あ、この作品には相馬さんも出ていらっしゃるんだな”って思ったりもしていたんですが、やっぱり機会がなくて……」
お互い、芝居をしているのはこの舞台で初めて観る感じなんですか?
相馬「いや。稽古も別々にやっているので、今のところ、がっつりとお互いの芝居を見るタイミングがなくて、本番が楽しみなんです」
稲葉「本読みでは一緒だったので、お芝居の雰囲気みたいなものは拝見したんですけど」
相馬「そうだ! 実はあの日、焦ったんです。稲葉くんは、ものすごく台本をしっかり読み込んでいて、自分なりのイメージを作っている感じだったので、“これは、俺も頑張らなきゃな”って、改めて思いましたね」




相馬圭祐

今回は同じ役を演じるだけに、気になっていたこととかはあったんですか?
稲葉「どう演じるのかなっていう単純な興味はあります。同じ役を別の俳優さんが同じ時に演じるっていうのは、なかなか見られないものなので、そこはすごく楽しみです」
相馬「気にはなりますよね。1回、稲葉くんたちの稽古が終わってから、僕らの稽古がある日があって。その時に、稽古終わった稲葉くんが僕たちの稽古を観ていて、その時はすごく意識しましたね。緊張したし、いいところ見せようって思っちゃったし(笑)。でも現時点で、全然別物になっているっていうことも聞いているので、僕も今は純粋に興味があるし、ワクワクしていて楽しみです」
相手となる刑事役も違うから、本当に同じ脚本で全く違う2つの舞台が出来そうですよね。お互いの相手役もWキャストですが、それぞれどんな役者さんですか?
稲葉「伊達 暁さんは前から存じていて、その伊達さんとこの舞台でバチバチで演技をするんだなって思いながら本読みに行ったんです。それで、その最初の本読みで、役者さんとして本当に好きになっちゃって。稽古が楽しくてしょうがないです。すごくマイペースで、すごくお芝居が素敵な俳優さんで、身を委ねられるというか。余計なことを考えずに、すごく安心していられるのがいいですね」
相馬「伊藤陽佑さんは、古くは戦隊ヒーローの先輩であり、以前、その関係の作品の打ち上げで一度お会いしたことがあったんですが、いい意味で腹に一物のある役者さんじゃないかって思っていたんです。芝居においてすごく理論派なんじゃないかっていうイメージがあって。台詞の一文に意味を持たせて口にしていく感じで、引き出しがすごく多い方ですし、僕は結構直情的なので、そこが勉強になります。だから僕も稽古はすごく楽しいです」
登場人物の少ない会話劇である今作。会話劇の面白さと難しさは、どんなところですか?
相馬「どうですかね? 難しいことだらけですけどね。何だと思う?」
稲葉「僕は会話劇も海外戯曲も初めてなので、いろいろな問題が生じるものだなって思いながらやっています。言葉でシチュエーションをお客さんにも相手にも想像してもらえたらなって思いながら話すことが多いんですけど、その難しさはありつつ、言葉で人と対決する楽しさがあるのかなって思っています。それと今回、台詞がすごく多いんですね。今回の舞台の難しさはそこに尽きます。台詞の多い意味。そこで作品の世界にお客さんを引き摺り込みたいなってところですね」
相馬「俺も全く同じ。本当に台詞の多さには苦労してます。会話劇で、少人数で演じるので、必然的にそこが難しいなって。少人数での会話劇なので、捨てる台詞がないんですよ。全ての台詞に意味合いを持たせなきゃいけない。そこを自分がしっかり意味づけしていないと、ヌルっとなんとなく進んでしまうし、自分の中で気持ちの悪さを感じてしまう。一度そうなるとその違和感を持ったまま、進んでしまうっていう怖さもありますね。でもそれと同時に、タイミングや意味合いがハマったときの、お互いの呼吸で空気を変えていく感じがすごく楽しい。それを応酬させていけるときが、会話劇を演じるこちらの楽しさだと思うんです。1回だけでなく、何度も観に来て頂ければ、その感覚も伝わるんじゃないかなって思います」
主人公の『彼』をそれぞれどんな風に演じたいと思いますか?
相馬「いいギャップを見せたいかな。すごくセクシーな部分があったり、斜に構えたり人を馬鹿にしたようなところもあるんだけども、『違うんだって!!』って、駄々をこねる子供みたいなところもあったり。男娼という仕事をしているのに、相応の子供らしさを持っていたりもする。学校に行っていない劣等感も背景にはあるだろうし、その感情の起伏とか、ギャップに萌えて欲しいと思います」
稲葉「僕はお客さんに想像していただける限界までいきたいです。あまり説明をせず、お客さんの想像力に任せられる部分をちゃんと渡せるように、役を作れればいいなと思っています。そのための説得力とか、舞台の上でどこまで嘘をなくせるか。言葉で説明をしきってしまう感じがこの本にはないですし、受け取る人の想像によって、印象も変わる舞台だと思うので、そこにちゃんと渡せるようにしたいです。『なんかいっぱいしゃべってたね』っていう感想だけでは終わらせたくないですね」




稲葉 友

稲葉 友

お互いの舞台に対してはどんなことが楽しみ?
稲葉「相馬さんの『彼』はどんなものになるのか。伊藤さんの刑事も楽しみですし、両方の舞台に出演される井上裕朗さんと鈴木ハルニさんがどんな演技をしているのかも楽しみです。お2人が演じるのが同じ役でも、僕たち出演者(『彼』役と刑事役)が違うと、どんな風に演じているのか、どういう演出がついているのかというのが楽しみです」
相馬「うん。楽しみだよね。最初は、稲葉くんの『彼』を観たら影響されるかな? 焦るかな?って思っていたんですけど、今の段階でまったく別のものになるなっていうのを感じているので、もう今は純粋に楽しみなだけです」
稲葉「僕は、素敵だなって思うところがあったらパクります(笑)」
相馬「え?! 俺もパクる!(笑)」
稲葉「うんうん(笑)。いいなと思う部分は、自分の芝居に吸収していきたいですね。それと、青山円形劇場は“いつか立ってみたい!”と思っていた憧れの劇場でもあったんです。来年閉館してしまうので、間に合って良かったなと。そういう意味でも、この舞台は本当に楽しみですね」
『デ☆ビュー』読者に伝えたい、お二人の思う“舞台表現の面白さ”とは?
相馬「やっている僕らが楽しいから、舞台を観に来て下さる人も楽しいんじゃないかなって思います。単純に舞台は生ものなので、伝わり方が迫っているのかな。あとは想像に委ねる部分が舞台の方が映像よりも大きいと思うんです。受け側の想像力の間口が広いのも魅力だと思います。やっているこっちは、必死になりながらも楽しんでます」
稲葉「僕もこの仕事をしていなかったら、舞台を知らなかったかもしれないです。でも、今では舞台を観に行くのが好きで、ひとりでもぷらっと行くんですけど、時間とお金を使って、自分の目で観て、劇場の空気や作品を“感じる”ことがすごく好きです。キャストさんがいて、スタッフさんもいて、お客さんもいてという、“人”がその場にいて創るものというのが、魅力だなって思います」
では最後に、芸能界デビューを目指す『デ☆ビュー』読者へのメッセージをお願いします!
相馬「覚悟を持つこと。僕は深く考えずになんとなくこの世界に入ってしまったので、入った後にすごく大変な世界なんだなって実感したので……。自分なりの覚悟を持って挑めば、スタート地点の最初の一歩を進めていると思います。覚悟を持ってぜひ頑張ってください。でも僕の仕事は取らないでくださいね(笑)」
稲葉「この仕事を始めると、色んなアドバイスをくれる人がいると思います。でもその話の中でも自分が納得できるものを取り入れていくこと。“違うな”って思うことがあってもそれを『違うんじゃないですか?』とは言わずに、一度自分の中で受け止めて、どう違うのかを自分の中で取捨選択しながら“自分の表現”を作っていくといいと思います。頑張ってください!!」

インタビュー・終
撮影/mika(f-me) 取材・文/えびさわなち


Profile

相馬圭祐/そうま・けいすけ
1986年10月30日生まれ、神奈川県出身。ヒラタオフィス所属。放送中のドラマ『鉄子の育て方』(メ〜テレ)に出演中。5月10日公開の映画『俺たち賞金稼ぎ団』に出演。 出演作の舞台『BASARA 第2章』のDVDが7月26日発売。2014年公開予定の映画『太陽からプランチャ』では主演を務める。

稲葉 友/いなば・ゆう
1993年1月12日生まれ、神奈川県出身。レプロ エンタテインメント所属。『第22回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』でグランプリを受賞。ドラマ『クローンベイビー』(TBS系)で俳優デビューを果たし、2011年には舞台『真田十勇士〜ボクらが守りたかったもの〜』では舞台初出演にして主演を務めた。その後も数多くの話題作に出演。

INFORMATION

Being at home with Claude

チケット好評発売中!
【公式サイト】
http://www.zuu24.com/withclaude/

舞台『Being at home with Claude 〜クロードと一緒に〜』
5月14日(水)〜5月18日(日)青山円形劇場
出演:相馬圭祐・伊藤陽佑/稲葉 友・伊達 暁(Wキャスト)、井上裕朗、鈴木ハルニ

カナダ人の劇作家・ルネ=ダニエル・デュボアの戯曲が執筆から30年の時を経て、日本初上演。舞台は1960年代のカナダ・モントリオールの判事の執務室。肉体関係にあった大学生の青年を殺害し、自首してきた男娼の『彼』(相馬/稲葉)と、明らかに軽蔑した空気で取り調べる『刑事』(伊藤/伊達)。どうやって2人が出会ったのか、どのように殺害したのかなど、包み隠さず告白していた『彼』だったが、肝心の殺害動機については、刑事に理解できない曖昧な言葉を繰り返す。順調だったという関係を、なぜ『彼』は殺害という形でENDにしたのか――。

※R-15と同程度のセクシュアルな表現があるため、15歳未満の入場は不可。

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