北原里英(NGT48) | インタビュー | Deview-デビュー

Deview LOGO

お知らせ

検索の条件設定はコチラ

Deview LOGO

検索の条件設定はコチラ

インタビュー「北原里英(NGT48)」

2016/06/01

「AKB48グループで、自分が一番攻めているぞっていう自負があります」

北原里英

主演・蛭子能収、脚本・福田雄一で贈る正統派の任侠映画『任侠野郎』(監督:徳永清孝)。個性派俳優と並んで、劇中異彩を放っているのがNGT48・北原里英ちゃん。AKB48グループのなかで「一番攻めた姿勢を取っている自負」があるという“きたりえ”に、映画の話から、NGT48の話、総選挙についてまで聞いちゃいました。

北原里英
『任侠野郎』拝見しましたが、不思議な映画ですよね。ヤクザ映画のフォーマットをなぞりつつ、すべてがギャグのようでもあって…。
「“蛭子さん主演の福田さんの作品に出るよ”って言われていたので、“あ、コメディだな”って完全に思ってたんです。でもフタを開けてみたら、いつもの蛭子さんじゃない。一体、ジャンルとしてはどう言ったらいいのか迷いますよね」
そのなかでもインパクトを残す役柄でした。
「佐藤二朗さん演じる榊組組長・榊の愛人役で、台本を読んだ時から攻めているなって思ったんですけど、私も完成したものを観て、結構攻めてたなと。ホントに一言で言えばバカっぽくてエッチな感じの役で、すごく分かりやすいキャラクターではあったので、役作りで悩むとかは無かったです」
古いヤクザである蛭子さんの「お控えなすって」を真似してふざけるシーンでは、ミニスカなのにガニ股で脚をガバッと開いて、がっつりパンツを見せちゃうのは驚きでした。
「この作品の撮影のちょっと前に、『みんな!エスパーだよ!番外編』っていうドラマが放送されていて、自分の中でパンチラに対して結構しっくり来てたんです。だから何の抵抗もなくて。今、AKB48のなかで、自分が一番攻めてるということを誇りに思っていたので、全然恥じらいもなかったです」
結構重要なシーンだと思いました。あそこまで躊躇無くガバッとやることで、バカっぽさと、蛭子さんの役のシリアスさとの対比が際立つというか。
「ありがとうございます(笑)。重要なシーン…。でも人の心に残れるシーンになったのなら良かったです」
パンチラも辞さないことへの矜持というのは、AKB48グループの中での北原里英の“女優としての立ち位置”に対する想いもある?
「ありましたね。『エスパー』に出て殻も破けていたし、それが放送されて反響もあって、“自分、この路線、結構いいんじゃないか?”って思っていたので。続けてこういう映画のお話がいただけたのは嬉しいです」
これまでを考えても、『テラスハウス』みたいな企画は他のメンバーでは成立しなかったと思います。
「そうなんです! 私は他の人だったら絶対に『テラスハウス』は出来なかったと思っています。今いるAKB48のメンバーのなかで、一番攻めた姿勢を取っているぞっていう自負があります」
以前にデビューで北原さんを取材したときのテーマが『世界デビュー』でした。その時点でAKB48のなかで海外公演の経験が一番多かったのでお話を伺ったんですよ。
「どこの国でも、どんなコミュニティでもやっていけると思っていました。『テラスハウス』のときにも思ったんですけど、私、初対面の人と一緒に住むことに全く抵抗がなくて。そもそもAKB48に入って愛知から上京したときには、メンバーとルームシェアしていましたし。そういう面でも、AKB48のなかで一番順応性は高いと思います。それも自覚しているし、誇りです」
北原里英
撮影現場の雰囲気はどんな感じでした?
「ほとんどのシーンが佐藤二朗さんとやべきょうすけさんと一緒だったんですけど、佐藤さんが面白くて、すごく楽しませてくださる方なので、佐藤さんのおかげでいやすかったです。私はずっと佐藤さんの隣にくっついている役だったんですが、アドリブも多かったですね。“こんなところにホクロがあったよ”とかいう腕のホクロのくだりもそうですね。私もアドリブとか即興系が好きですし、佐藤さんは絶対に面白く返してくれるっていう信頼もあったので、そういうやりとりも楽しめました。佐藤さんのおかげで、違う引き出しが開けられたと思います」
蛭子さんが真面目に演技をしているというだけで、撮影現場にいたら笑っちゃいそうなんですけど。
「蛭子さんはすごく癒しでしたね。一つ言われると、前に言われたことを忘れちゃったりして。『お控えなすって』のシーンも、蛭子さんの型を決めるまでに何回もやったんですよ。でも蛭子さんだと許せちゃうし、現場の空気がピリつくこともないし。人徳?というか、得ですよね。映画のなかに蛭子さんの好きな競艇の話が入っていたり、そういう遊び心も楽しいです」
全編をご覧になっての感想は?
「上映時間も70分ないぐらいで短いですし。普段映画館で映画を観ない人もこの短さなら観れるんじゃないかなと思います。そして、ところどころに仕掛けてくる人がいるじゃないですか? ヤスケン(安田顕)さんとか。イジリー岡田さんが突然出てきたり。けっこう飽きさせない感じなので、私自身楽しく観られました」
こんな人が!という方が顔を揃えていて驚きます。
「豪華ですよね! 脇を固めた感がありますし、脚本をもらって最初にキャストさんを見たとき“うぉ!凄い!”って思ったので、そこにいられるのが嬉しいです。でもけっこう共演経験がある方が多くて。安田顕さんと橋本マナミさんは『エスパー』で、KENCHIさんは『ろくでなしブルース』でご一緒しました。で、佐藤二朗さんとは『SKE48のマジカル・ラジオ』というコント番組で共演させていただいて。皆さんホントにいろんな仕事をしているんだなぁって思ったんですけど、共演させて頂いた皆さんも、私のことを“またコイツ出てるよ”って思ってくれてるかもと思うとテンションあがりました(笑)」

北原里英
AKB48グループのアイドル・北原里英が、個性派の皆さんの間に並んでいるのがいいですよね。
「しかも本編を観たとき、ちゃんと存在できてたなと思ったので、良かったなと…」
確かに、このおバカな愛人役がいることで、佐藤さん演じる榊のキャラクターが浮き彫りになるという。
「ハードなヤクザもののなかで、橋本マナミさんとともに“箸休め”的なポジションだと思うんですけど(笑)、橋本さんとは違ったアプローチができていたし、そんな描き方をしてもらえてよかったと思います」
作品のなかにちゃんと存在して、必要とされる女優でありたいと。
「私は元々、AKB48に入る前から、ポイントで存在感を発揮できる女優になりたいという想いがあるので、この映画での自分の居かたは理想形に近いです」
BSスカパーで放送のドラマ『ひぐらしのなく頃に』では、NGT48のメンバーたちと共演します。女優の先輩としても威厳を見せないといけないんじゃないですか?
「ホントにイヤなんです(笑)。基本的にドラマやお芝居では、どこの現場でも一番下の立場だと思ってるんです。経験も少ないし、気持ちはまだ10代なので、現場では末っ子でいたいんです。でもNGT48のみんなが来たら、そうはいられないじゃないですか(笑)。メンバーからしたら“お芝居が出来る先輩”っていう認識だと思うので、どういうふうに現場にいていいか分からないんですよ。難しい作品ですし、結構監督さんに指導されているので、そこを見られたら“あれ? コイツ出来ないんじゃ…”って思われる(笑)。だから緊張してます」

北原里英
キャプテンとして一から立ち上げたグループの後輩たちに『道』を作っていく立場という意識も生まれました?
「あんまり考えたことはないです(笑)。自然となれてたらいいんですけど。でも私みたいになりたいっていう人、多分いないんですよ。もうちょっといてもいいと思うんですけどね〜(笑)。私の仕事の仕方ってほかのメンバーとかぶってないと思うし、けっこういろんな仕事をしていると思うんですけど…(笑)」
NGT48のメンバーたちと一緒にいることで何か変わりましたか?
「すごく刺激を受けます! まずアンチエイジング効果がすごくて、若い子たちに混じったら自分も“若返ったね”って言われるようになったんですよ。初心を思い出す瞬間がすごくいっぱいありますし、劇場のこけら落し公演とグループとしての初日を迎えたのも、9年目にして初めてのことでした」
劇場中継を観ましたが、メンバーがみんな号泣でしたよね。
「私はゲネプロのほうが泣きました。本番はちらっと一瞬泣きそうになりましたが、ゲネは大号泣でした。NGT48に来てすごく涙もろくなっちゃいました。みんなの頑張りを見ているだけで泣けるし。別の言い方をしたら“年を取った”なんですけど(笑)。ふとしたことで感動して泣くようになりました」
それだけまた心が動くようになったということですか。
「そういうことだと思います。これだけ長くAKB48をやってきたので、もうこれ以上新しいことってないだろうなって思ってたんですよ、ちょっと前まで。でも、こうやってNGT48に移籍したら、初めてのことだらけで、まだこんなにもAKB48関係で体験していないことがいっぱいあったんだという気持ちです」
活動は9年目に突入しました。今年の選抜総選挙は新潟での開催です。
「今までは自分の順位は自分だけのものだったんですけど、NGT48のキャプテンになってからは、自分の順位イコールNGT48としての順位という捉え方もあると感じていて。すごく責任も感じるし、ちょっとやそっとの順位で満足していちゃダメだなって」
北原里英
このインタビューの掲載がちょうど投票期間と重なるので、改めてその想いを聞かせてください。
「新潟で開催するからには、その意味を見出さないといけないと思っています。願望としては私とゆきりん(柏木由紀)以外の誰かが一人でもランクインしてくれたら嬉しいし、私とゆきりんの順位が一つでも良かったら嬉しい。去年が自分の中ではミラクルな順位(11位)で。選抜から2年離れてもう一度戻って来る人って、この先もいないと思うんです。だから新潟開催と聞いたとき、一ケタを狙っていかないとダメだな、無理かもしれなくても7位内を狙っていかないとと思っています」
NGT48のメンバーたちの注目度も急速に高まっています。
「今年の総選挙では、1年も経ってないので入らなくて当たり前なんですよ。だからみんなには気負わずに挑んでほしいし、誰も入らなくても自分たちを責めないでほしい。NGT48のメンバーは個性が強いし、みんな違った路線でちゃんと個性があるんですよ。しかも可愛いから、絶対に1年後、2年後には何人もランクインする。成功している姉妹グループに、NGTも立派に並べると思う」
移籍から約1年が経って、北原里英個人として大きく変わったことは?
「本当に後輩しかいないところでの活動なので、責任感を持つようになりました。仕事をするときも自分のためだけじゃなく、1本バラエティに出たら、ここで少しでも知名度が上がったら、NGT48の知名度アップに貢献できる、みたいな考え方をするようになりました」
得意の順応性を活かして、もうすっかり「新潟の女」に?
「新潟はいいところですよね、すごく気にいってます。食べ物がおいしいし。今は結構慣れてきたので、バスに乗っていろんなところに行けるようになったし。空いた時間にメンバーと遊んだりして、新潟ライフを楽しめ始めてるんじゃないかと思います。新潟に行って、自分の順応性の高さが確信に変わりました、どこでもやっていけるって。これまで年上のなかに入っていくほうが得意だったんですけど、今回年下のメンバーたちに紛れることになってもいけたので、どこでもいけます(笑)」

北原里英
やっぱり北原さんはAKB48グループで一番バイタリティを感じられるメンバーだなって思います。
「それをこの1年ぐらいで自覚してきました。私は個性も無いし、特技も無いし、何かが秀でているわけでもないし、何も無いなって思っていたんです。でも順応性が高くて、誰とでも仲良くなれる。自分にも誇れるものがあったわ!って」

インタビュー・終

撮影/厚地健太郎

Profile

北原里英
きたはら・りえ●1991年6月24日生まれ、愛知県出身。07年『AKB48 第二回研究生(5期生)オーディション』に合格。08年上京しAKB48メンバーとしての活動を開始する。同グループでの約7年の活動を経て、15年、新潟を拠点とするNGT48に移籍。16年に旗揚げしたチームNIIIのキャプテンを務める。女優としての活動も積極的に行っており、12年に『ジョーカーゲーム』で映画初主演。15年ドラマ『みんな!エスパーだよ!番外編 〜エスパー、都へ行く〜』出演など、多数の作品に出演している。なおAKB48の44thシングル『翼はいらない』にはNGT48から加藤美南、高倉萌香とともに選抜メンバーに選ばれている。

INFORMATION

映画『任侠野郎』
映画『任侠野郎』

映画『任侠野郎』
(6月4日ロードショー)

かつて向かうところ敵無しと恐れられ、関東一円にその名を轟かせた元小里組の若頭、柴田源治(蛭子能収)。親分の仇をとるために正岡組長を惨殺して服役、出所後、ひっそりと街に戻りクレープ屋を営んでいた。しかし小里組組長夫人の葬儀に訪れた源治は、親分を殺した真犯人が、かつて小里組傘下にあった榊組組長・榊(佐藤二朗)であるという衝撃の真実を知る。榊は現在、正岡組の跡目を継いだ娘・時子(トリンドル玲奈)を卑劣な手段で追い込み、正岡組の事業を乗っ取ろうと画策していた。時子の父親の命を奪ったことに懺悔の念を抱き、過去と決別しようとする源治だったが、否応無く正岡組と榊組の争いに巻き込まれて行く。

■『任侠野郎』初日舞台挨拶開催 日時:6月4日(土) 12:50回上映後・舞台挨拶 場所:お台場シネマメディアージュ 登壇者(予定):蛭子能収、トリンドル玲奈、中尾明慶、橋本マナミ、北原里英(NGT48)、大悟(千鳥)、徳永清孝監督
『任侠野郎』公式サイト:http://ninkyo-yaro.com/

INFORMATION

44thシングル『翼はいらない』

44thシングル『翼はいらない』
(6月1日発売/Type A 通常盤:1646円/税込)

1970年代のフォークソングをモチーフにした楽曲で、ミュージックビデオも1972年の学生運動が盛んな大学を舞台にしたドラマ仕立てになっている。CDには『第8回AKB48選抜総選挙』の投票券が封入される。
同シングルの選抜メンバーは北原里英のほか、センターには向井地美音、入山杏奈、大家志津香、小嶋陽菜、島崎遥香、宮崎美穂、横山由依、峯岸みなみ、武藤十夢、大島涼花、柏木由紀、加藤玲奈、木崎ゆりあ、渡辺麻友、岡田奈々、川本紗矢、小嶋真子、高橋朱里、山田菜々美(初)、樋渡結依(初)(以上AKB48)、北川綾巴、松井珠理奈、後藤楽々(初)(以上SKE48)、須藤凜々花(初)、山本彩、白間美瑠(以上NMB48)、兒玉遥、指原莉乃、宮脇咲良(以上HKT48)、加藤美南(初)、高倉萌香(初)(以上NGT48)。

最近のインタビュー

インタビュー一覧

ア行のタレント
カ行のタレント
サ行のタレント
タ行のタレント
ナ行のタレント
ハ行のタレント
マ行のタレント
ヤ行のタレント
ラ行のタレント
ワ行のタレント

オススメ

×