唯月ふうか | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「唯月ふうか」

2016/06/22

「毎年、具体的な目標を立てていて。今年は“みんなのヒーローになりたい!”と思っています」

唯月ふうか

夏恒例のブロードウェイミュージカル『ピーターパン』が今年もやってくる! 9代目ピーターパンとして4年連続座長を務める唯月ふうかちゃん。圧倒的な歌唱力・フライング力・存在感で愛らしいピーターパンを演じる彼女に、本作への想いをたっぷりと語ってもらいました。 。


唯月ふうか
毎年『ピーターパン』の稽古に入る時期に始めることはあります?
「台本をいただく前ぐらいから体力作りをします。腹筋や背筋をしっかりやって。あとは、仕草を男の子っぽくしようと、足を開いて座ったり、胸を張って歩くように意識するようになります」
腹筋や背筋は回数を決めてやっているの?
「『ピーターパン』では、インディアンのチームの人たちのアクロバットが毎回あって、この舞台の見どころの一つでもあるんですけど、みなさん稽古場でも体を鍛えられていて。なので、私もそこに参加して、いろいろな種類の腹筋と背筋を合計100回やっています」
過去3年出演されていますが、年ごとに思い出がたくさんあるのでは?
「あります。1年目は右も左もわからず自分のことで精一杯で、“終わった”という達成感が一番でした。2年目はキャストがだいぶ替わって、また1からやる気持ちでしたけど、カンパニーがすごく仲良くて。お互い励まし合ってやってこれたので、千秋楽では達成感と同時に、“終わっちゃうのか……”という寂しさがありました。3年目の去年は、前年からキャストがあまり変わらなかったということもあり、キャスト同士で話し合うことが増えて。お互い思っていることや意見を言い合いました」

唯月ふうか
演技に関するディスカッション?
「それもあったし、進め方とか役に対する考え方とか。スムーズに行かなかった分、乗り越えられた嬉しさもありました。振り返ると、毎回全然違いますね」
ふうかさんのピーターパン像は確立されてきた感じ? それも毎回変わっています?
「基本的にずっと思っているのは、私は女の子でも声が高いほうなので、男の子っぽく見せるため、声変わりしてない好奇心旺盛な小学5・6年生を参考にしています。あとは毎年、具体的な目標を立てていて。今年は“みんなのヒーローになりたい!”と思っています。男の子には“将来ピーターになりたい”と憧れられるような、そして女の子からは“こんな男の子を好きになっちゃう”みたいに思ってもらえるように(笑)」
より凛々しく?
「そうですね。ヤンチャな部分や危なっかしさは残しつつ、凛々しさも出していきたいですね」
去年の目標は何だったんですか?
「より男の子っぽく見えることを考えていました。昨年の公演は、ウェンディWキャストで、私にとっては相手役がWキャストというのが初めての経験だったんです。同じシーンでも2人それぞれ違う感じで芝居が返ってくるのが面白くて。自分が男の子にされたら嬉しいことを、ウェンディにやってみたりして、男の子っぽさを意識しました」
ふうかさん自身は、男の人からどんなことをされたら嬉しいんですか?
「頭ポンポン……とかですかね?(笑)。あとは、危ないときに手とか出して庇ってくれたり……そういうのを芝居の中に入れてみました」

唯月ふうか
フライングもどんどん華麗になって?
「自然に見えることは常に心掛けています。去年、『ピーターパン』の実写映画『PAN』を2回観に行って。ピーターパン役の男の子が飛んでいる姿がすごく優雅できれいだったので、今年はその飛び方を参考にできればなと。体を倒したり大変ですけど、こんなに舞台上で飛べる作品はないと思うので、やれてすごく嬉しい。未だにジェットコースターとかは苦手なんですが、フライングは大好きなんです!」
36年目になるミュージカルですが、長く愛されてきた要因について、客観的に思うことはありますか?
「『ピーターパン』って、子ども向けの作品と思ってらっしゃる方もいるし、私も最初そう思っていましたけど、やってみるとすごく深い作品で、大人の方にも刺さる部分がいっぱいあるなと。私は4年目で、台本を読んで考えることが毎年変わって、観てくれた大人の方が『残酷な部分もあるよね』と言われていた意味が、少しわかるようになりました」
ふうかさんにも刺さった部分が?
「子どもは好奇心旺盛だから、興味があっちに行ったり、こっちに行ったりする。逆に、気になっていたものや仲良かった人も、すぐポイッとしちゃう。ピーターパンも最後にはウェンディから次の人に行くのが、ウッとなりました。私は演じる側だから、その寂しさが出ると子どもたちに見抜かれちゃうので、考えずに台詞を素直に言う努力も必要になりました。深いことがわかってきたからこそなのかなと」

唯月ふうか
ピーターパン自身は大人にならないけど、観る人が大人になると感じ方が変わってくると。
「いろいろな感情になれる作品だと思います。もちろん観ると元気が出て、ネバーランドの住人になった気持ちにもなれるので、そこも長く続いている理由なんでしょうね」
来年版のウェンディの弟・ジョン役とマイケル役のオーディションが今年12月に決定しましたが、演じる側のやり甲斐も大きいですか?
「『ピーターパン』は、お客さんにパワーをもらって、こっちがそれを返すと、またパワーが返ってきて……みたいな、みんなで作り上げる感じがすごくします。客席に降りて一緒に歌ったり踊ったりもするし、そういう空間を作れるのが良いと言う演者さんは多くて。きっと一度観てもらえば、やりたくなると思います。ジョンたちも飛べるし(笑)」
ふうかさんのピーターパンに憧れて応募する人もいそう。
「そうだったら嬉しいです。観てくれた子どもたちからお手紙をもらうことも増えて。『僕の窓にも来てください』とか『どうしたらピーターになれますか?』とか、みんな純粋な気持ちで書いてくれるんですよね。最初にピーターパンをやるときに目標にした『ふうかちゃんのやるピーターパンになりたい』と思ってもらうことが、少しずつ叶ってきたと実感できています。ぜひオーディションに応募もしてほしいし、一緒に熱い夏を過ごしたいです」

唯月ふうか
そしてピーターパンは永遠の少年ですが、ふうかさんは9月で20歳になりますね。
「20歳というと急に大人な感じが、小さい頃からありました。『お酒飲まなきゃいけないのかな?』とか(笑)、いろいろ考えるようになりました」
大人になりたくない気持ちもある?
「『ピーターパン』をやっている間は、“大人になりたくない”と思っちゃいます。でも、私の周りにはステキな大人の方がたくさんいて、しっかりしていて自分の信念みたいなものを持っている方を見て『カッコイイな』と思ったりもしています。大人になったら、バーとかでグラスを回したりしたいです(笑)。“目指せ、大人の女!!”……でも、背伸びしすぎず、自分らしくいたいです」
現在、毎年恒例の『ホリプロタレントスカウトキャラバン』が応募受付中ですが、ふうかさんが受けたときは当時15歳。ふうかさんは迷いなく応募をした感じでした?
「普通の高校生として過ごすつもりだったんですけど、最後に一度、記念に受けて、ダメだったらきっぱり諦めようと思ったんです。そしたら特別賞をいただいて、次のステップに行けて。本当にありがたかったです。だから、少しでも興味あれば受けたらいいと思います。人前に出るのが苦手でも、やってみたいという気持ちが少しでもあるなら」

唯月ふうか
でも、その苦手意識がハードルになることは多いかもしれません。
「私も意見とかあまり言わないタイプで、記念だから楽しくやろうと思っていました。でも、北海道代表に選んでいただいて合宿に行ったら、グランプリを獲りたい気持ちがどんどん大きくなっていって。ライバルであり仲間でもあるみんなと一緒にレッスンをやっていくと、相乗効果なのか精神的に強くなれました」
合宿は「楽しかった」という人が多いようで。
「楽しかったです。バーベキューもしたし。スタッフさんがアットホームで、親身になってくださって、温かかったですね。もともとテレビで優香さんやさまぁ〜ずさんとかがすごく楽しそうにお仕事をされているのを観て、調べたらお二方が所属している事務所が同じホリプロだったんです。そういうこともあって今の事務所に魅力を感じていて。ちょうどTSCがあったので、“自分も一員になりたい”と、思い応募しました」
当時からふうかさんは歌は抜群でしたが、演技審査ではどんなことを意識しました?
「演技はやったことなくて、教わった通りにやる感じでした。決選大会では、グランプリの優希美青ちゃんとペアでお芝居して、東北と北海道から来た、あまり前に出ない2人だったんですね。キャピキャピするより、お互い静かに話す感じ。それでかえって自分らしさが出た気がします」

唯月ふうか
その後、翌年には『ピーターパン』に主演に抜擢されました。
「もう信じられなかったです! 自分がやる姿が想像できなかったけど、決まってから演技に本格的に興味を持ちました。周りの方々にたくさん助けられて無事終わることができて。それから4年も続けてこれている……考えたら奇跡ですよね。ミュージカルに出会えたこともそうだし、全部TSCがあったおかげです」
今年は10代を締め括る『ピーターパン』ということで。
「若さをバンと出したいです!」

インタビュー・終

撮影/mika(f-me)、取材・文/斉藤貴志

Profile

唯月ふうか
ゆづき・ふうか●1996年9月8日生まれ、北海道出身。ホリプロ所属。2012年『第37回ホリプロタレントスカウトキャラバン』で審査員特別賞を受賞。2013年より9代目ピーターパンとして活躍中。主な出演作は、劇団つきかげプレ旗揚げ公演『女海賊ビアンカ』主演・ビアンカ役、ミュージカル『アリス イン ワンダーランド』 クロエ役、『デスノート The Musical』弥海砂役、『REPAIR』ミク役、『スウィーニー・トッド』ジョアンナ役など。現在『おはスタ』(テレ東)にレギュラー出演中。11〜12月に『クロスハート』への出演が控えている。

INFORMATION

『ピーターパン』
『ピーターパン』

ブロードウェイミュージカル「ピーターパン」
7月24日(日)〜8月3日(水)東京国際フォーラム ホールC

1981年に日本で初演が上演されて以降、毎年上演を重ね、世代を超えて愛されてきたミュージカル『ピーターパン』。初演から36年目の今年、ピーターパン役には、圧倒的な歌唱力・フライング力・存在感で愛らしいピーターパンを演じる唯月ふうかが4年連続で出演。そして、フック船長役は、数々のミュージカルで活躍する個性派俳優・吉野圭吾が初参戦。ウエンディ役には、2年目の挑戦となる入来茉里と初参加の片山陽加のWキャスト。ダーリング夫人/タイガー・リリー役には、元宝塚トップ娘役の舞羽美海が決定。
子供から大人まで楽しめるストーリー展開と、心に残る美しいメロディ、迫力満点のフライングやアクション、楽しいダンスなど、夢や感動がいっぱい詰まった極上のエンターテインメント。

【2017年公演の子役オーディション開催決定!】

ブロードウェイミュージカル「ピーターパン」子役オーディション 次(2017年公演)のジョン・マイケルは君だ!!

オーディション詳細はコチラから

INFORMATION

『ホリプロタレントスカウトキャラバン』

第41回 ホリプロタレントスカウトキャラバン PURE GIRL 2016

唯月ふうかが所属している「ホリプロ」の毎年恒例の大型オーディション『ホリプロタレントスカウトキャラバン』(TSC)。41回目となる今年のテーマは『PURE GIRL 2016』と題し、10〜16歳の女の子を募集。
TSCでは、過去2回『PURE GIRL』のタイトルでオーディションを行っており、1996年に深田恭子(当時13歳)、2002年に石原さとみ(当時15歳)を発掘。今年のTSCは同タイトルで、10〜16歳と募集年齢を絞り、10代でブレイクする、「王道」で「主演級」の女優発掘・育成を目指す。
応募締切は、7月6日(水)まで。グランプリ受賞者には特典として、ホリプロとの専属契約のほか、賞金100万円(他薦の場合、グランプリ推薦者に賞金50万円)、角川映画のヒロインデビューが約束されている。

※オーディション応募受付は終了しました

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