シリーズ累計100万本を超える大人気ゲーム『薄桜鬼』を原作とし、幕末の動乱の時代を生きた新選組の生きざまを「殺陣×ダンス×歌」、そして熱い演技で魅了してきたミュージカル『薄桜鬼』（通称：「薄ミュ」）。シリーズ10周年を迎えた今年、6年ぶりとなるライブ公演「HAKU-MYU LIVE 3」が開催される。『Deview／デビュー』では、「HAKU-MYU LIVE」初参加となる土方歳三役の久保田秀敏と、「LIVE2」以来、2度目の参加となる斎藤一役の橋本祥平にインタビュー。同公演への意気込みや楽しみにしていること、さらには2人が共演した、前作の本公演「真改 斎藤一 篇」についても振り返ってもらった。

――まずは、ミュージカル『薄桜鬼』HAKU-MYU LIVE 3に向けての今の想いをお聞かせください。

久保田秀敏「僕自身、舞台作品のライブ公演が本当に久々で。ほかの作品でもそういった公演の経験はあるのですが、それこそ8年ぶりぐらいになるので、すごく楽しみです。しかも、こういうご時世の中でやらせていただくということもあり、みなさんの中にたまっている鬱憤だったり、発散したい部分をいかに引き出せるかというのと、とにかく笑顔になってもらえるようなライブにしたいなと思っています」

橋本祥平「さきほど、くぼひでさんとも話していたのですが、今回、キャストの人数が「HAKU-MYU LIVE」史上、最多なんですよね。なので、かなりのお祭り騒ぎのステージになるんじゃないかなと。本公演では、新選組隊士として刀を扱って人を斬ったり、幕末の動乱の時代を生きた人たちの物語を演じていますが、「HAKU-MYU LIVE」は、お客様を楽しませることに特化した公演なので、僕らも全力で楽しみたいと思います！」

――今回のステージで楽しみにしていることは？

久保田秀敏「楽しみにしていることは、演出の西田（大輔）さんのムチャぶりがどれだけあるのかっていうところですかね。きっとイジられポジションになるのは、もう1人の斎藤一役のおみちゃん（大海将一郎）でしょ。それと沖田総司役も2人いるし、どちらかというと（菊池）修司が絶対イジられる感じになるのかなと（笑）。斎藤一や沖田総司とかはキャストが2人だったりするから、やりようによってはめちゃくちゃ面白い表現になるだろうし、西田さんもそこを狙ってくるんじゃないかな〜って思ってます」

――西田さんが演出される「HAKU-MYU LIVE」は、どんな感じになるのか、楽しみでもあります。

久保田秀敏「そうですよね。今回初めて西田さん演出の「HAKU-MYU LIVE」になるし、お客さんとしては新しい「HAKU-MYU LIVE」が観られるから、きっとそこも楽しみなんじゃないかなと思います」

橋本祥平「僕が楽しみにしているのは…やっぱり（雪村）綱道さんのソロ曲ですかね。前回の「LIVE2」のときに、意外と綱道が面白ポジションになっていたというか。当時、綱道役だった江戸川萬時さんがBGMの太鼓の音に合わせて、ノリノリでエア太鼓をやってから、その直後にまったくその動きに関係ない羅刹の歌を歌うっていうことがあって」

――それはギャップがすごいですね。

橋本祥平「そうなんですよ。歌詞と動きがまったく連動してないっていう（笑）。でも、それも「HAKU-MYU LIVE」ならではだったりするし、解釈によってこうも面白くなるのかって感じました。なので、本公演では真剣に歌っていた楽曲も「HAKU-MYU LIVE」だとまた違った見え方になるんじゃないかなと思うし、そこは楽しみです」

久保田秀敏「本編では絡みのない役同士で絡む楽しみもあるよね。そういうのもお客さんとしては観たいんじゃないかな。ちなみに、僕はまだ土方歳三になってから（雪村）千鶴と結ばれてないので、今回そのルートを狙いに行きたいと思います！」

橋本祥平「あははは（笑）。でも、あり得ますよね、今回のライブでそんな展開があるかも？？ しかも今回、千鶴は3人もいますからね！」

久保田秀敏「1人でもいいから射止めたい（笑）。前回の「真改 斎藤一 篇」のときは、最後、“ゔゔーー”って服を噛みながら袖にはけていきましたから」

橋本祥平「そっちのルートだったか〜！って（笑）」