山下健二郎(三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE) | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「山下健二郎(三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE)」

2018/09/26

「僕らにとってすごく大事な作品になったし、もし可能なのであれば、続編もやりたい!」

山下健二郎 撮影/草刈雅之 取材・文/佐久間裕子 ヘアメイク/古本たくや(SUN)

『HiGH&LOW』シリーズの最新スピンオフ映画、『DTC -湯けむり純情篇- from HiGH&LOW』がいよいよ9月28日より3週間限定で全国公開される。山王連合会のダン(山下健二郎)・テッツ(佐藤寛太)・チハル(佐藤大樹)の3人(通称:DTC)による、“アクションなし”のハートウォーミングな“純情”ムービーが誕生。ダンを演じる山下健二郎に、本作ならではの見どころ、撮影エピソード、俳優業への思いなどを聞いた。『デビュー』読者の先輩でもある山下が思う、“夢を叶える秘訣”とは?

山下健二郎

――ハイローの愛されトリオ『DTC』でスピンオフ映画を作るという話を初めて聞いたときはどう思いましたか?

「『DTC』のスピンオフに関しては、まずラジオドラマから始まって、次にHuluで全11話のショートコメディをやらせていただいたんです。当時はそこからまさか映画になるとは思っていなかったですが、“『DTC』でこういう映画が撮りたい”っていう話は監督のノリさん(平沼紀久)とずっと話していて狙ってはいたんです(笑)。みんなで、“『DTC』という形がひとつできたから、これが映画にできたらめちゃくちゃおもしろくないか”と、本気で狙い始めて。僕らの本気の熱量をいろんな人に伝えていったら、どんどん形になっていった感じで、映画化の話が来たときには驚きというよりは、“やっと来たか!”という思いのほうが強かったです」

山下健二郎

――脚本を読んで感じたことは?

「最初に脚本を読んだときは終始笑っていたんですけど、読み終わってみるとグッと来るというか、涙するような感じがありました。すごく心温まる作品になるなという印象でしたね。そしてダン、テッツ、チハルのバックボーンが深く描かれているので、3人のキャラクターをさらに知っていただけると思いました。劇中でダンは初めて両親のことを話しているんですが、自分のコンプレックスのような部分まで、助けたい人のためにさらけ出していて。そこは今までの『HiGH&LOW』の世界観ではなかなか描かれていない部分かなと。そこを『DTC』で描くことができるのはすごくうれしかったですし、これは『DTC』ならではの作風なんだろうなと思いました」

山下健二郎

――温泉街を舞台にした人情劇なので、とても松竹らしい作品だなとも思いました。

「実はこの映画を撮る前にノリさんやHIROさんと話し合って、『喧嘩ゼロにして欲しい』と言ったのは僕だったんです。ただノリさんもそう思っていたみたいで、スピンオフなんだけど『HiGH&LOW』とはまったく違うものを撮りたいねということで意見が一致しました。ダンに関しては、ずっと秘めていたものをここぞとばかりに発揮したという感じが強くて。ドラマや映画でも、ダンは笑いの部分を担当することが多かったんですが、今回はそれを惜しみなく出せたので、僕としてはすごく気持ち良かったですし、楽しかったです」

山下健二郎

――本当に最後まで喧嘩なしで進んでいったので、こういう『HiGH&LOW』もアリなんだなって思いました(笑)。

「僕ら3人ともおしゃべりが好きなんです。だからテッツとチハルとダンが揃ったら、会話劇でおもしろいものができるんじゃないかなと思いました。なので、最初に笑い80、最後に感動20くらいで何かいいものができるんじゃないかなと、ノリさんとずっと話していたんです」

――ラジオドラマから始まって、『DTC』として会話劇をやってきたことが、映画の中の空気感や呼吸みたいなものに良い効果を与えたのかもしれませんね。

「実は映画の中の会話は、普段のままのテンポで話しているんです。ダン、テッツ、チハルは映画の中のキャラクターですけど、けっこう等身大の僕らに近いので、自分そのままな感じで演じています。僕らの会話のテンポや間みたいなものをノリさんもすごくわかってくれていて、“この3人はこう喋るだろう”とわかった上で脚本を書いてくれたんだろうなって思いました。なので、セリフに関してはすごくやりやすかったです。普段からできあがっていた3人の間やテンポが、そのまま演技に乗って映像になったのかなって感じがしました」

山下健二郎

――おしゃべり好きということで、3人が揃ったときの役割みたいなものはあるんですか?

「基本的には、テッツを演じている(佐藤)寛太は野生児なんです(笑)。“本能のまま動く”みたいなタイプなんですよね。しかも朝、めちゃくちゃテンションが高い。体力が有り余っているんです。でも、それが夕方くらいから口数も減るから、すごくわかりやすくて。集中力が切れるのが早いんです。だからいつも朝に『お前、そんなにテンション上げずにセーブして、夜まで体力残しておけよ』って言うんですけど、もう、動きたくてしょうがないっていう(笑)」

――対する佐藤大樹さんは?

「(佐藤)大樹は頭脳派。めっちゃいろんなこと考えています。スタッフさんへの気配りから細かい情報まで、すべて把握していて。明日のスケジュールはマネージャーに聞くより大樹に聞いたほうが早かったりします(笑)。そんな2人を僕が監視している……みたいな。だからすごく良いバランスだと思います。といっても、僕もめんどくさがりなんで、2人にいろいろ助けてもらってます(笑)。2人ともすごく可愛い後輩です」

山下健二郎

――現場の雰囲気も良さそうですね。

「ひたすら喋っていました(笑)。昔から『HiGH&LOW』に携わってくれていた方もいれば、『DTC』から参加した方もいたんですけど、本当に最高の座組でした。スタッフさんも“この映画を良くしたい”という想いを抱いて楽しみながら撮ってくださる方々ばかりで。だから終始楽しかったです。短い期間で撮ったのでスケジュール的にはけっこうキツかったし、朝から晩まで撮って、次の日また早くから撮影するって感じでしたけど、温かい現場でした。僕らにとってすごく大事にしたい作品になりましたし、もし可能なのであれば、続編もやりたいなという思いが強いです。ただ、残念なことに温泉には1回も入ってないんです。『湯けむり純情篇』なのに旅館にも泊まってないし、旅館の美味しいご飯も食べてません。それだけは文句を言わせてください(笑)」

山下健二郎

――見どころの一つでもある、キャストが勢揃いして歌って踊るミュージカル風のダンスシーンもとても素敵でした。

「あのシーンは、ほぼ1カットで撮影したシーンで。カメラマンさんが僕らの動きに合わせて動きながら撮影していて、みんなで呼吸を合わせながら撮影したので、けっこう練習もしましたし、完成したときは達成感がありました」

――パフォーマー、MC、俳優とさまざまなジャンルで活躍されていますが、山下さんが思う“演じることの楽しさ”って何でしょうか?

「この話は難しいですね(笑)。もちろんお芝居は大好きだし、いろんな役をやってきて思ったんですけど、自分にしか出せない役というか、キャラクターがあるんじゃないかなと信じながら演技の仕事をしています。その中で自分が得意だなと思うのは、ダンみたいなちょっとコミカルでおもしろいヤツなのかなと。自分が体験していないことを、演技という枠の中に入って体験できるのが役者ならではの楽しみ方だと思っているので、今後ともいろんな役にチャレンジして、様々な体験をしていきたいなと思っています」

山下健二郎

――そんな山下さんが思う、夢を叶えるために大切なことって何だと思いますか?

「シャイは損だなと思います。引っ込み思案になるより、どんどんいろんな人とコミュニケーションを取って話を聞くことが大事なことだと思います。僕はダンサーだから、アピールすることや自分を表現することが大事な職業なので、シャイだとダンスにも影響が出てしまうので、ダンスでどんどんアピールできるように心がけていました。上京してきたばかりのときは東京に友達も少なくて、すごく寂しかったけど、そこからいろんな人とコミュニケーションを取って、助けてくれる人もたくさんできました。だからみなさんもDon't be shyで行きましょう!」

山下健二郎

――では最後に夢を叶えたいと思っている『デビュー』読者にメッセージをお願いします。

「僕もダンスの専門学校に通っているとき『デビュー』は読んでいました。僕自身もオーディションをいっぱい受けていっぱい落ちました。でも、めぐり巡って三代目JSBのメンバーになることができました。僕は、自分のことを客観視できる人が成功するんじゃないかなと思います。大きい夢を持つことは悪いことじゃないけど、ただ大きな夢を語っているだけではダメなのかなと。例えば“世界一のダンサーになる”という夢を持つとするじゃないですか。でもその前にはいっぱい叶えなければならない、目標や夢があっての世界一だと思う。一個一個、目の前の目標をクリアにしてからじゃないと飛び級はできないと思うし、着実にステップアップしていくことが夢への近道だと思います。そして僕は夢が叶った立場だから、夢は叶うと思っているけど、例え叶わなくても、そこで培ったものは自分の人生を必ず助けてくれる要素になるはずです。そして、いつかまた新しい夢が見つかるはずだから、 “これからの人生どうしよう”と凹むのではなく、“努力したことは必ず報われる”と思っていればいい。……ただ正直に言うと、僕は努力って言葉が好きじゃなくて(笑)。僕は努力したんじゃなくて、好きだからずっと踊ってきました。『EXILEカッコイイな、あんな風に踊りたいな、モテたいな』と思っていただけなんですよ(笑)。そう思うと、“好きだったから自然とやっていた”っていうくらい、好きなことをとことんやることが、夢が叶う秘訣なのかなって思います」

PROFILE

山下健二郎(やました・けんじろう)●1985年5月24日生まれ、京都府出身。LDH所属。「三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE」パフォーマー。主な出演作に、ドラマ/『福家堂本舗 -KYOTO LOVE STORY-』(Amazonプライム・ビデオ)、『Love or Not』(dtv・FOD)、『漫画みたいにいかない。』(Hulu)、映画/『ウタモノガタリ』、『パンとバスと2度目のハツコイ』など。そのほか、『ZIP!』(NTV)火曜メインパーソナリティーを務めるなど、幅広く活躍中。

Information

『DTC -湯けむり純情篇- from HiGH&LOW』
9月28日(金)より3週間限定で全国公開

『DTC -湯けむり純情篇』©2018「HiGH&LOW」製作委員会

映画、ドラマ、音楽、コミック、SNS、ライブ、テーマパークなど、様々なメディア展開で熱烈ブームを巻き起こしている総合エンタテインメント・プロジェクト『HiGH&LOW』。そんな“ハイロー”待望のスピンオフ最新作は、愛されトリオ『DTC』による“アクションなし”のスカッと笑えてホロッと泣ける、ハートウォーミングな青春ドラマが描かれる。
<story>
刺激的な日々を駆け抜け、疲れ切ったダン(山下健二郎)、テッツ(佐藤寛太)、チハル(佐藤大樹)の3人は、高鳴る鼓動と青春(と女子)を求めて、行く先も決めずにバイクで旅に出ることに。行き着いた温泉街の旅館で出会った若女将マリ(笛木優子)と一人娘・メグミ(新井美羽)。マリに恋心を募らせるチハルだが、マリと番頭・宮崎(駿河太郎)が互いに惹かれあっていると知る。
娘を気遣い、再婚に踏み切れないでいた2人を助けるために、仲間の縦笛兄弟、かつては闘いあったSMG・達磨ベイビーズの協力を得て、3人はある作戦を実行することに!
果たして、DTCの奇想天外な純情旅の結末は…?

Present

山下健二郎 サイン入りポラを1名様にプレゼント!

山下健二郎

【応募のきまり】
件名:山下健二郎 サイン入りポラプレゼントと明記し、本文:[名前]、[年齢]、[都道府県]、[インタビューの感想]、[今後インタビューしてほしい人・要望]を記入して、下記メールアドレスに送信して応募。

【応募メールアドレス】
deview-oubo@oricon.jp

【応募締切】
2018年10月11日(木)23時59分まで。

※抽選の上、当選者のみにメールでご連絡いたします。当落のお問い合わせにはお答えできませんので、ご了承ください。
※当選者の発表は発送をもって代えさせていただきます。

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