本田 翼 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「本田翼」

2016/12/14

「自分にないものをできる役っていう意味では楽しかった。振り切ってやれた時は若干“快感〜♪”みたいな(笑)」

本田 翼

撮影/草刈雅之 取材・文/若松正子

監督・三池崇史、脚本・宮藤官九郎、生田斗真主演で実写映画化した『土竜の唄 潜入捜査官 REIJI』の続編、『土竜の唄 香港狂騒曲』が12月23日(金・祝)よりいよいよ公開。潜入捜査官“モグラ”である主人公・玲二の最終ターゲットの愛娘・轟迦蓮を、体当たりで熱演している本田翼に、本作への想いをたっぷりと語ってもらった。
本田 翼
――映画『土竜の唄 潜入捜査官REIJI』は破天荒な展開とぶっとんだ世界観で話題になった作品。今回の続編『土竜の唄 香港狂騒曲』への出演が決まった時は正直、どう思いました?
「まず、パート2をやるんだというのと、私はどういう役をやるんだろうって思いました。前作のイメージがあったので“何をされてしまうんだろう?”ってドキドキして、怖くはないけど、若干の不安はありました(笑)」
――本田さんが演じるのは、ヤクザの親分である数奇矢会会長・轟周宝の愛娘、迦蓮。一見清純そうにみえて、実は口が悪いじゃじゃ馬娘という、かなりぶっ飛んだキャラでしたね(笑)。
「ちょっとギャップが強い子ですよね。清楚な普段の姿と裏の顔を見せた時の違いがすごい。でも、意外にも処女で恋愛になると奥手になってしまうっていう一面もあって。だから本当は不器用な子で、可愛い子なのかなって思いました」
――ギャップの部分はどんな風に意識して演じました? 目つきや声とかもガラッと変わりますが。
「声は変えていましたね。でもそれ以外は特に意識してやっていなかったです。三池(崇史)監督らかも“こうして欲しい”という具体的なことは何も言われなかったんですよ」
――三池監督は基本、役者さんに自由に演じさせると聞いたことがあります。
「そうなんです。アレコレ言われることはなくて、私の思うようにやらせてくれる感じでした。でも“ここはどんな気持ちだろう?”って疑問を持った時は、監督に聞けば“ここはこういう気持ちだよ”って教えてくださって、不安を全部取り払ってくれて。だから難しいと思ったり迷ったりすることもなく、台本通りにやれば大丈夫という安心感がありました」
本田 翼
――生田斗真さん演じる玲二を車の中で足蹴にするシーンや、ドスを利かせる場面もすんなりできました? 観ているほうは「あの本田翼がここまでやる?!」ってビックリしたんですけど(笑)。
「私も生田さんの顔面に靴を押しつける“顔グリグリ”は、“ここまでするんだ!”って、良心が痛みました。でも生田さんが『思いっきりどうぞ』と言ってくださったので、顔にケガをさせたらどうしようという心配をしつつ、思いっきりやらせていただきたました(笑)。手加減をすると、逆に『もっと強く』って言われちゃうんですよ」
――本田さん自身はこういう役は演じていて楽しい?
「自分にないものをできる役っていう意味では楽しかったです。普段なら“コレ、言っちゃダメでしょ”っていうこと、ブレーキをかけている言葉を思いっきり言える環境って、フツーはないじゃないですか。だから振り切ってやれた時は若干、“快感〜♪”みたいな感じでした(笑)」
――“ここまでやったら私のイメージが壊れるかも”という心配はなかった?
「事務所がオッケーならいいかって(笑)。逆に、“やっちゃっていいんですね?いいんですね?”って感じでした。まぁ、でも私も24歳ですから、これぐらいはいいかなと」
――三池作品は初参加ですが、三池さんの印象は?
「どんな方なんだろうなって思っていたんですが、撮影を通して優しい方だなって思いました。たとえばスタッフさんがちょっと大きな声で注意していたりすると、その人に対しては逆に『現場の空気が悪くなるから、やめよう』っておっしゃったりもして。本当に現場の空気を考える方なんだなって思いました。でも、ときどき悪ガキっぽさが出るというか。少年のように楽しんで撮っているんだなっていうのが表情から見える瞬間もあって。そういうところも素敵だなと思いました」
本田 翼
――生田さんはじめ、共演者の方とはどんな雰囲気でした?
「私は生田さんとの絡みが多かったので、他の方との時間があまりなかったんですけど、その分、生田さんとはお話させていただきまして。でもみなさん、撮影が朝から晩までっていう日々が続いていたので、合間の時間は省エネな感じで居たというか……。本番になるとワーッとやって終わったら静かになって休むみたいな、そんな感じ。男性陣は激しいアクションもあったから、みなさん大変そうでした」
――みなさん、本番になるといきなりスイッチが入ると。
「そうですね。私も迦蓮スイッチがありました」
――スイッチが切れないで、撮影でもうっかり迦蓮ちゃんが出ちゃうことは?
「ないないない! あんな言葉遣いになりたくないですね(笑)。迦蓮ちゃんは若さゆえの勢いで許されているところがありますから」
――でも本田さんが言うと、不思議とどんなセリフも下品に聞こえないんですよね。
「そうですか? 言い慣れてないのが逆に良かったのかもしれない(笑)」
――お気に入りのシーンはありますか?
「どのシーンも面白くて選ぶのが難しいですね〜。でも、私はあまり参加できなかったけど、殺陣のシーンとかは本当にすごかったです。現場で直接、見ている時もそうだったし、映像で観ても迫力が違うなと。しかもどのシーンもそんなにやり直してないんですよ。“何でそんなにサラサラできるの!?”っていうぐらい、生田さんとか撮影前に少し動きを確認するだけで、本番ばっちりと迫力ある殺陣をやられていてスゴイなと。体にちゃんと入っているんでしょうね」
本田 翼
――本田さんが思う、迦蓮ちゃんの名シーンを挙げるなら?
「仲(里依紗)さん演じる純奈さんとのバトルですかね。仲さんも振り切っていたけど、私も“怖い”迦蓮が出てくるよう頑張ったので、ぜひ観て欲しいです!」
――今年は、この映画をはじめ、映画『少女』やドラマ『地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子』など、ぜんぜん違う役柄に挑戦されましたが、2016年はどんな1年でしたか?
「今年は挑戦的な作品が多かった気がします。学生の役というのがだいぶ卒業できて、その後は自分にどんな役がくるのかなって思っている時に『土竜の唄』の迦蓮であったり、来年公開になる映画『鋼の錬金術師』のウィンリィっていう役であったり、ドラマ『地味にスゴイ!校閲ガール』で社会人何年目かの役だったり、自分が今までやってこなかった役をやらせてもらえた。それはすごく楽しかったです」
――未知の役柄にとまどいは?
「今は高校生役のほうが壁を感じます(笑)。だって実年齢で考えると6年前ですよ。だったらむしろ上の30歳の役のほうがやりやすいかなと。体力的にも10代の役はよく走るからキツいし、キャピキャピしたテンションも最近はちょっと疲れちゃうんですよね(笑)」
――なるほど(笑)。では2017年の目標、抱負は?
「私、目標を立てないというか。掲げたくないタイプなんですけど『何かないですか?』って毎年、聞かれるので頑張って何か言うようにしているんですよ。でも、できれば未来のことは決めたくない。だったらまだ明日のこととか、来週のこととか現実的なことを考えているほうがいい。1年の目標ってとってもザックリしているじゃないですか。しかもそれをもし1月で達成しっちゃったら、考えた意味は?って思うわけですよ。せっかく絞り出したのに目標、終わっちゃったよって(笑)」
――損した気がすると(笑)。目標を掲げてしまうと、自分を縛ってしまう感覚もありますしね。
「そうなんです! 言ったからにはやらなきゃって、どっかで残っちゃう感じがね、ちょっと苦手で。例えば今もジムに行かなきゃなと思っていて、まだ行ったことがないんですけど、頭のどっかで“通わなきゃいけない”って考えちゃうんですよね」
――でも女優さんでジムに通ったことがないって珍しいかも。体型維持のために通っている人が多くないですか?
「多いですけど、私は同じ場所にずっと通うっていうのがダメで……。“行かなくてはいけない”という強迫概念を感じるというか。で、一回行ったら行ったでトレーナーさんから、“来ないんですか”とか言われるんじゃないかなとか思っちゃって」
本田 翼
――ノルマ感や束縛感が出てくると。本田さんは自由に思い立った時に行きたいタイプなんでしょうね。
「そういうこと! 3日後の予定が決まっていることすら、ちょっと苦痛なんですよね。遊びに行くのも、遠出する時は別ですけど、何日って決めて約束するよりは、行きたいって思ったその日に行きたい。だから、できるだけ目標を無理に立てないことが来年の目標ですかね(笑)」
――では、最後に芸能界を目指す『Deview』読者へ応援メッセージを!
「自分が芸能の仕事をするために何をしていかなきゃいけないかきちんと見極めて、それを一つ一つ積んでいくことが大事だと思います。私も例えば迦蓮ちゃんの役だったら、まず言葉遣いの練習を何度もするところから入って。“ヤクザの娘ってどういう人なのかな?”“堂々として何があっても怯えないのかな”いろいろと考えて準備をして臨んだんです。それで、その通りにやったら、三池さんからは『ちょっと怯えてください』って言われたりしたんですけど(笑)、失敗を怖れずにできることからコツコツとやっていくことが大事。それがいつか結果に繋がると思います」
Profile
本田翼(ほんだ・つばさ)●1992年6月27日生まれ、東京都出身。スターダストプロモーション所属。近年の主な出演作は、映画『アオハライド』、映画『起終点駅 ターミナル』、ドラマ『恋仲』、映画『少女』、ドラマ『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』など。2017年冬公開予定の映画『鋼の錬金術師』に出演が決定。
映画『土竜の唄 香港狂騒曲』
12月23日(金・祝)全国東宝系にてロードショー
土竜の唄
土竜の唄
(C)2016フジテレビジョン 小学館 ジェイ・ストーム 東宝 OLM
(C)高橋のぼる・小学館
高橋のぼるによる人気コミック『土竜の唄』を実写映画化した『土竜の唄 潜入捜査官REIJI』が再び、監督・三池崇史、脚本・宮藤官九郎、生田斗真主演でパワーアップして帰ってくる!
生田や仲里依紗ら続投キャストに加え、今作からの新キャストとして、玲二を追うエリート警察官役の瑛太。玲二の最終ターゲットである数寄矢会会長・轟周宝の愛娘役に本田翼。チャイニーズマフィアのヒットマン役に菜々緒、そして、キレると手がつけられないはぐれヤクザ役に古田新太が参戦。
原作の中でも絶大な人気を誇る【チャイニーズマフィア編】を描く今作では、香港を舞台に、潜入捜査官・菊川玲二が、前作以上にミッション絶対インポッシブルな任務に挑む!

公式サイト: http://mogura-movie.com/

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