――お互いの印象は!? 今回が初対面だったんですか？

浜崎「どうしようかな〜言っちゃおうかな。実は私たち高校の同級生で、しかも2年、3年と同じクラスだったんです。私は当時、いろいろなお仕事をさせていただいていて、忙しくて学校に行けない日も多かったから、紗穂とはほとんどしゃべったことがなくて。でも、紗穂は転校生だったこともあって、私は覚えていたんです。なのに、歌稽古の初日に挨拶を交わしたときの雰囲気が、“はじめまして”っていう空気で。『あれ？ 覚えてない!? 高校同じやったんよ』って言ったら、『ホンマに!? ごめん！』っていうやりとりがありました（笑）」

青野「私も当時はテレビのコーラスやミュージカルをやっていて学校にあまり行けていなかったから、クラスで話すのは席の近い子だけだったんです。だから、ぜんぜん覚えていなくて（苦笑）。その日は家に帰って、ものすごく反省しました。後日、香帆がクラスの写真を探してもって来てくれたんだよね？ それを見て“あ!! いたいた、この子!!”って思い出しました」

浜崎「今回の共演で、改めて紗穂のことをちゃんと知ることができたし、同じ年とは思えないほど、考え方も振る舞いも大人で、尊敬する部分がたくさん見つかりました」

青野「恥ずかしいな（笑）。私にとっては、同じ年だけど、こんなに真逆な人がいるんだ!? っていう感じでした。私は10代のときから、仕事で親や祖父母世代の人たちと話すことが多かったし、同世代の人たちと話すことって圧倒的に少なかったんです。なので、同級生が現場にいて、すごく青春している感じがしています（笑）」

浜崎「えっ、今!?」

青野「そう。私のことを大人っぽいって言ってくれるけど、ただ単にテンションのアップダウンがないだけ。香帆の素直さとか、自然なキラキラ感を見ていると、“可愛いな〜、こういう子が同級生にいたなんて、もっと話しておけばよかったな”って思う。香帆とご飯に行くことで、青春を取り戻している感じがしています」

――微笑ましい（笑）。では最後に、本作の見どころを教えてください。

青野「独特な用語が散りばめられているので、原作やアニメなどでどんな世界観なのかを、ちょこっとだけでも予習をしておくと、より入りやすいと思います。初期設定や専門用語が、少し難しく感じられるかもしれないので。もちろん、マジックやプロジェクションマッピングとかいろいろな演出や仕掛けがあったり、初見でも楽しめる要素はたくさんありますので、ぜひ楽しみにしてもらえたらと思います」

浜崎「そうなんです！ “魔術ミステリー”なので、いろんな仕掛けがあるんです。やっている側からしても、観ていて“おお！”となる場面が多い。“舞台でこんなことができるんだ!?”というものがたくさんあるので、観に来てくださるみなさんがどんな反応をしてくれるのか、今からとても楽しみです」