永野芽郁 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「永野芽郁」

2016/09/07

「チャンスを頂いたら迷っていても何でも全力でやる。一つ一つの出会いを大切にすることが夢を叶える秘訣」

永野芽郁

撮影/mika 取材・文/児玉澄子

ドラマ『こえ恋』で初主演を果たし、雑誌『Seventeen』のレギュラーモデルにも抜擢された永野芽郁が、今度は話題のハリウッド映画『キング・オブ・エジプト』のヒロイン・ザヤ役の日本語吹替えで声優に初挑戦! ドキドキのアフレコ体験を語ってくれました。さらにプライベートでハマッているという音楽活動や、ふわっとしたルックスからは意外なストイックな姿勢、夢を叶える秘訣など、さまざまな素顔に迫る!!
永野芽郁
――声優に初挑戦したハリウッド映画『キング・オブ・エジプト』がいよいよ公開になりますが、最初に日本語吹替え版声優のお話を聞いた時はどんな気分でしたか?
「私はもともと映画が大好きで、時間があると一人で映画館に観に行ったりしていました。だから、日本語吹替えのお話をいただいてから、この映画を観させていただいたのですが、純粋に楽しんじゃいました(笑)。舞台が古代エジプトということで難しいお話なのかな?と思っていたら、冒険あり、感動あり、ラブありでとにかく楽しくて。映像の迫力もすごくて、自分もあの壮大な世界に入り込んだような気分で、ずっとドキドキワクワク。そして観終わったらスッキリ! この感覚って何かに似ているな〜って思ったのですけど、遊園地のアトラクションに似ていると思いました。終わっても、“もう一回乗りたくなっちゃう”みたいな」
――本当に純粋に映画を楽しんだみたいですが(笑)、声だけで表現しなければならないという“声優初挑戦”へのプレッシャーはなかったですか?
「観終わってからハッとして。“私、これから声を当てるんだ”って、急に不安になりました。普段のお芝居では、表情も体の動きも自分の全体を使うことができるけど、声しか頼れないのはやっぱり難しいだろうなと。でも挑戦させていただけること自体が嬉しくて、とにかく全力を出し切ろうとアフレコに臨みました」
永野芽郁
――永野さんが担当したヒロインのザヤについて、どんな役作りをしましたか?
「一番意識したのは、声を低めに出すことです。ザヤって完璧な女性だと思うんです。一見、(主人公の)ベックの恋人なのですけど、お母さんのように包み込む優しさがあって、苦難にあっても負けない芯の強さがあって、しかもあんなにキレイで。普段の私の声はわりと高めなのですが、それだと子どもっぽくなってしまってザヤのイメージに合わないと思ったので、とにかく常に低めで落ち着いた声で演じることを心がけました」
――主人公のベックの声を担当した玉森裕太さんも、本作が声優初挑戦でしたが、一緒に演じてみていかがでしたか?
「それが残念なことに、アフレコは別々だったんです。本番のアフレコは私が一番最後で、みなさんの声が入っているところに入れていくという作業でした。だけど、みなさんの素晴らしい演技にザヤを引き出してもらえたところは本当に大きくて、私はまだ経験が浅いので、こういう形でのアフレコでよかったなと思いました」
永野芽郁
――映画のイベントの際は、玉森さんと二人で、公開アフレコで掛け合いを披露していましたよね。
「はい。玉森さんとはそのイベントで初めてお会いしたのですけど、最初にご挨拶させてもらった瞬間に“ベックだ!”って思いました。イベント中もさりげなく引っ張っていただいたり、とても優しい方で、公開アフレコも安心してできて自然にザヤになりきれたので、やっぱり“玉森さん=ベック”の存在は大きかったです」
――アフレコ自体は、ベック不在だったわけですが、難しさや面白さはどんなところに感じましたか?
「一番難しいなと思ったのは、映像の中で距離感が変わっても、自分とマイクの距離感は変えられないこと。そういった声優のテクニック面もいろいろ学ばせていただいた現場でした。楽しかったのはやっぱり映像を見ながら声を当てるので、初めて映画を観た時以上に自分もその世界に入り込んだ気分になれたことでした。本当に新しいことばかりで手探りな面もあったのですけど、もっともっと勉強してから、またチャンスがあったらぜひ声のお仕事にも挑戦してみたいです」
永野芽郁
――ところでこの夏は、ドラマ『こえ恋』主演、雑誌『Seventeen』レギュラーモデルに抜擢、そして声優と初挑戦が続きましたが、プライベートでは何か初挑戦していることはありますか?
「中2の頃から趣味でギターをやっていて、最近ドラムも始めたのですけど、今度はベースをやってみたいなと思っています。友だちにドラムが上手な子がいて、一緒にスタジオに入ったりもするのですけど、楽器が全部できたら一人でもバンドができちゃうかも!?って(笑)」
――お仕事としても音楽活動はやってみたいですか?
「バックバンドには興味ありますね。だけどバックバンドって本当に技術がないとできないと思うんですよ。それに趣味ならいいけど、お仕事としてやる以上は下手ッピだったら人前に出ちゃいけないと思っていて。中途半端ではやりたくないので、技術的に認められるレベルになったら挑戦したいです。今はそれを目指して楽器を頑張っているところです」
――“お仕事としてやる以上は”というのは、女優やモデルのお仕事にも通じるところですか?
「自分のお芝居にぜんぜん納得できてないので、そこは本当に悔しいところで……。でも悔しいと思っているから、もっと上手になりたいと頑張れているところはあります。でもお芝居って終わりがなくて、きっとこれから先も“今日のお芝居はうまくいったぞ!”と満足することはない気がします」
永野芽郁
――ストイックなんですね。ちなみにバックバンド志望ということは、ボーカルはやらないんですか?
「ボーカルは誰かにお任せしたいです(笑)。もともとあんまり自分の声が好きじゃなくて、高さもしゃべり方も。だから声優のお仕事をいただいた時も、“声だけが流れちゃうのか〜”って一瞬葛藤したところはありました。だけどアフレコしながら自分の声を聞いているうちに、ちょっとだけ自分の声が嫌いじゃなくなりました。まあ、聞き慣れたっていうのもあったと思うんですけど(笑)」
――コンプレックスを克服するには、自分で苦手だと思っていることにあえて挑戦するのも一つの手なのかも?
「そうですね。私はコンプレックスって、あってもいいんじゃないかなと思うんです。私も声だけじゃなくて、いろいろ自分の好きになれないところがありますし」
――たとえばどんなところ?
「子どもっぽい見た目とか。それこそザヤみたいなセクシーな衣装を着たら、子どものお遊戯会みたいになっちゃうと思います(笑)」
――まだ現役女子高生だし、ぜんぜん気にするところじゃないですよ(笑)。
「ザヤ役のコートニー・イートンさんは20歳で、あの華やかさと美しさに、3、4年で追いつける気がしない……。最低10年はかかると思います(笑)。でもコンプレックスがあるから、それを克服するために頑張れるというところがあると思うので、コンプレックスはあってもいいと思っています」
永野芽郁
――それでは最後に、どんどん新しい世界を切り開いている永野さんならではの、“夢を叶える秘訣”を教えてください。
「私はもともとスカウトでこの世界に入ったこともあって、自分の中で女優になりたいという夢が明確だったわけではなかったんです。そんな中でお仕事をさせてもらってきて、“これが本当に自分のやりたいことなのか?”と悩んだ時期もありました。それで一回スパッとお芝居から離れた時期があったのですが、その間もなぜかずっとお芝居のことを考えている自分がいて。夢に向かう途中で悩んだり迷ったりすることは誰でもあると思いますが、その時には一回スパッと離れてみることで、自分の本当の気持ちに気づけると思います。それとチャンスをいただいたら、迷っていても何でも全力でやること。それがいつも次に繋がってきたので、一つ一つの出会いを大切にすることが夢を叶える秘訣だと思っています」
Profile
永野芽郁(ながの・めい)●1999年9月24日生まれ、東京都出身。スターダストプロモーション所属。小学校3年生のときにスカウトされ芸能界デビュー。ドラマや映画等に出演する一方、ファッション誌『ニコ☆プチ』、『nicola』などでモデルとして活動。2015年10月に公開された映画『俺物語!!』でヒロイン・大和凜子を演じ注目を集める。2016年7月期ドラマ『こえ恋』(テレ東系)で連ドラ初主演を果たす。同年8月より『Seventeen』レギュラーモデルに抜擢。2017年公開の映画『ピーチガール』への出演も決定している。
映画『キング・オブ・エジプト』
9月9日(金)TOHOシネマズスカラ座ほか全国超拡大公開
キング・オブ・エジプト
(C)2016 Summit Entertainment,LLC.All Rights Reserved.
スリル満点の“古代エジプト”をアトラクション体験できる、超ド級の冒険スペクタクル、日本上陸!!
神と人間が共存する、古代エジプト――。残虐な暴君と化した砂漠の神・セトの支配によって、国民が苦しめられるなか、王座を巡る壮絶バトルが勃発。そんななか、エジプトの運命を託されたのは、一人の盗賊の青年だった…。王に君臨する重要なアイテムとなる≪神の眼≫を探し出すため、そして囚われた最愛の恋人を救い出すため、ベックは天空の神・ホルスらとともに壮大な旅に出る。
日本語吹替え版では、愛する恋人を救うため、エジプトのヒーローになっていく主人公・ベックの声をKis-My-Ft2の玉森裕太が務め、可憐なベックの恋人・ザヤの声を永野芽郁が担当。

公式サイト: http://gaga.ne.jp/egypt/top.html
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