大島優子 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「大島優子」

2009/03/27

アシナガバチとクリオネのモノマネができるんです

岡本杏理
3月21日公開の映画『テケテケ』で主演を務める大島優子ちゃん。AKB48のチームKとして歌にバラエティーに大活躍中の優子ちゃんが、とてもフランクにインタビューに答えてくれました。演技への熱い思いからAKB48のエピソード、得意なモノマネに関しては何と実演付きでサービス精神もたっぷり!



大島優子

Q 女優に興味を持ち始めたのはいつ?

「AKBの『軽蔑していた愛情』っていう曲で、ストーリー仕立てのミュージッククリップを撮影したときに、演技を担当させてもらって。そのときから、やっぱり演技がやりたいな、女優さんを本格的に目指したいなって思い始めました」

Q 10年後の世界って設定の『10年桜』のPVでは妊娠してたね!?

「そうです。10年後の私は妊娠してるんですよ! その役をやるって当日聞かされたんですけど、メンバーの中でやるんだったら私だなあと思いました(笑)。セリフも私なら言いそうな感じだったし。だから与えられた役なんだろうなって思いました。でも、それを見たファンの方が“えぇ〜!”って驚いていたので、秋元(康)さん(AKB48総合プロデューサー、作詞家)の思惑通りだなと思います(笑)」

Q (笑)。AKBの活動も女優業にプラスになっているんだね。

「ソロをいただいたときもうれしかったんですけど、実は歌がコンプレックスだったんです。どう歌えばいいか、どういう顔して歌っていいか分からない……。聴かせる歌声を持っていないって思っていたんですよね。そうしたら、秋元さんに“アイドルを演じているっていう女優としてやればいいよ”って言われて。じゃあ、女優としてそれを演じようって思うようになりました。その言葉を聞いて楽になりました」

大島優子

Q 的確なアドバイスだったんだね。

「ほかにも、周りの子が次々ドラマとか映画に出演が決まったときに、自分だけ決まってないと、自分では焦ってないつもりでいても、どこかで無意識に焦るじゃないですか。そうしたら秋元さんに“女優は待つのが仕事だから”って言われて。最初は分からなかったんですけど、今はすごく分かるようになりました」

Q 二十歳になって考え方も変わってきたのかな?

「しっかりしなくちゃいけないと思うようになりました(笑)。前までは役を与えられたときには、台本を読んで雰囲気をつかみ、役を組み立ててから現場へ行ったけど、最近は与えられたものに対して何パターンか用意して、現場で監督さんと話し合ってお芝居するようになりました。今放送時間が1分半のドラマにも出ているけど、そこでの経験も役に立っています」

Q 『参議院議員候補マミ』(TBS系)だね。

「1話が1分半と短いから、どうしてもセリフがこぼれてしまうことがあるんです。常にスタッフさんがストップウォッチを持っていて“○秒こぼれているので、ここ早く言える?”って言われたり。私は秘書の役なので、はっきり物事をしゃべらないといけなくて。演技をしたいって思うようになってから滑舌を良くしようって意識していたので勉強になりました」

Q 今後、どんな女優さんになりたい?

「自分自身の演技っていうものを作りたいですね。キャラとしてはサバサバした“オヤジキャラ”みたいな感じができているけど、演技の固定している部分ってないなって。大島優子にしかできない演技だなっていうのを作っていきたいです。自分が女優として確立できるようになるのは、30歳くらいかなって思ってます。それまでは、何でも一生懸命やって、何でも吸収して、幅広い演技のできる女優さんになりたいですね。プライベートでは27歳で結婚して29歳で子供を産む予定なので(笑)、家庭を持ちながら。でも30歳になっても高校生役ができるくらい(笑)、変わらないでいたいなと思いますね。永作博美さんとかステキですよね」

Q 演技に対して、普段から意識していることってあるの?

「人間観察がすごく好きですね。スタッフさんの動きとかを見て、モノマネをするんですよ。そうすると“すごい細かいところ見てるね”みたいなことを言われます」

Q モノマネが好きなんだ?

「『細かすぎて伝わらないモノマネ選手権』(フジテレビ系『とんねるずのみなさんのおかげでした』のコーナー)に出たいと思ってるんですよ(笑)。アシナガバチとかクリオネのマネができるんです。アシナガバチはメンバーに大好評ですよ!(笑)」 (ここで優子ちゃんはイスから立ち上がって腕をぶ〜らぶ〜ら、アシナガバチのモノマネを披露!)

Q 出場したら絶対に見ます(笑)。では最後に、芸能界を目指しオーディションを受けようとしている人たちにメッセージを。

「自分がやりたいっていうのを顔だけじゃなくて気持ちから発していれば、見てくれてる人は見てくれてるんだと思います。一生懸命が一番大切ですね」

TEXT/藤岡真司(日刊編集センター)
おおしまゆうこ●1988年10月17日生まれ、栃木県出身。子役としてデビューし、さまざまなドラマに出演。2006年、AKB48に第2期メンバーとして加入、現在はチームKで活躍中。映画『テケテケ』(主演:大橋可奈役)、『テケテケ2』が3月21日に公開するほか、5月30日には連続ドラマ『風に舞い上がるビニールシート』(NHK総合毎週土曜午後9時)がスタート、映画『渋谷』『銀色の雨』の公開も控える。現在出演中の1分半劇場『参議院議員候補マミ』(TBS系毎週月〜水曜)のDVDが3月18日に発売(ポニーキャニオン)。(太田プロダクション所属)

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