石川凌雅 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「石川凌雅」

2023/08/31

「カウントダウンを板の上でするというのは初めての経験です。一緒に年越しを楽しみましょう!」

石川凌雅

演劇製作会社「る・ひまわり」と創業150年を迎える老舗大劇場「明治座」がタッグを組み、「大人たちが本気でふざける」をモットーに、歴史ものを面白可笑しくシュールに上演し続けている年末恒例の“祭シリーズ”。12周年となる今年は、2011年のシリーズ初演で座長を務めた相葉裕樹を主演に迎え、シンる・ひま オリジナ・る ミュージカ・る『ながされ・る君へ〜足利尊氏太変記〜』(通称:る太(るたい))を上演。
『Deview/デビュー』では、ミュージカル『刀剣乱舞』の肥前忠広役、舞台『炎炎ノ消防隊』主演などで活躍し、同シリーズ初参加となる石川凌雅に、本作への意気込みや楽しみにしていること、ミュージカル作品への想いなどを聞いた。

石川凌雅

――年末恒例の祭シリーズに初参加となる石川さん。出演が決まった際の率直な想いからお聞かせください。

「最初は“僕でいいんですか?”っていう気持ちがありました。本シリーズに出演されるキャストのみなさんは名前が知られている方や実力派と呼ばれるような方々が多くて。もちろん嬉しいという気持ちもありましたが、その反面、責任感と決意を持って挑まなければ!というのが率直な感想でした」

――過去作品についてや、周りの役者仲間から祭シリーズのことを聞いたりなど、同シリーズへの印象というのは?

「自分が共演したことのある役者さんが結構、過去の祭シリーズに出演されていて。たとえば、松村雄基さんや、田中涼星さん、佐奈宏紀さん、藤田玲さんなど、知っている役者さんも多くて、みなさんに共通していることは、芝居が上手い・歌が上手いっていうところなので、“え、僕ですか?”みたいなところがあったんです。でも、祭シリーズは楽しい舞台だということは聞いていたので、そんなエンタメ要素がたくさん詰まった作品に出られるのは光栄ですし、今はすごく楽しみです」

石川凌雅

――今回、第一部の演目は、軍記『太平記』をモチーフに、朝廷と幕府の覇権争いに巻き込まれる武士たちの奮闘をミュージカルとして上演。ミュージカル作品というものに対しては、どのような想いがありますか?

「ミュージカルというのは、けっこう自分の中では永遠に憧れているジャンルでもあって。演劇の中でもいろいろな種類があると思うのですが、様々な作品に出演させていただく中で、振り返ると“もっとできたな”って思うことが一番多いのが、ミュージカルな気がしていて。演技以上に歌というものが自分にとってまだまだなジャンルだったりもします。でも、好きという気持ちはすごくあるので、楽しんで歌うということは忘れずに、来てくださるお客様にも自信を持って届けられるよう、精一杯頑張って本番に臨みたいと思います」

石川凌雅

――演じられる護良親王に対しては、現段階ではどんな人物だと捉えていますか?

「護良親王は、父である後醍醐天皇に認めてもらいたいという想いがとても強いのですが、認めてもらいたい人に認めてもらえないというのは、すごく寂しくて悲しいなと。ただ、演じる上では、ちょっとオイシイ役だなとは思っています(笑)。あくまでも、演じる上ではですが、きっとみなさんの記憶に残る役柄でもあると思うので、脚本上どういう形で表現されていくのか楽しみですし、その脚本をもとに、どういうふうに表現していこうかなと、想像するだけで楽しみなので、たくさん考えて、いろいろと準備して作り上げていきたいなと思っています」

――後醍醐天皇を演じるのは、ローリーさんですが、どのような親子関係になるのか、楽しみです。

「そうなんです。僕はギターが大好きでバンドをやっていたこともあったので、まさかローリーさんと親子役で共演できる人生になるとは思ってもいませんでしたし、そういう意味でもすごく楽しみです。まだお会いしたことがないので、どんな方かというのはわからない部分も多いですが、でも、すごくリスペクトしている方なので、ローリーさんの感性についていけるよう頑張っていきたいです」

石川凌雅

――年末年始、そしてカウントダウンを舞台上で過ごせるというのも、なかなかない経験なのでは?

「カウントダウンを板の上でするというのは初めての経験なので、新鮮ですね。ファンの皆様と一緒に初めてのことを共有できるという意味では、ほかにない機会だと思うので、一緒に年越しを楽しみましょう!ということを伝えたいです」

――祭シリーズといえば、第二部のショーも毎年、様々なユニットが誕生して、見どころの1つだと思いますが。

「普段できないような楽曲をやれることも楽しみですし、楽曲の中には“これ、やっていいんだ!?(笑)”っていうようなものもあったりするので、どういう感じになるのか楽しみです。ユニットというと、僕は以前、ダンス&ボーカルユニットの活動もしていたので、何人かで1つの楽曲を完成させるということはやりがいもあるし、自分も好きなことなので、けっこうのびのびできるのかなとは思っています。練習している中でもお芝居とはまた違った気づきや表現があったりするので、そこも楽しみです。ただ、周りのみなさんのレベルがとても高いと思うので、好きな気持ちだけじゃなく、技術面でもちゃんとついていけるように頑張ります!」

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Information

シンる・ひま オリジナ・る ミュージカ・る「ながされ・る君へ〜足利尊氏太変記〜」

第一部:オリジナ・るミュージカ・る「ながされ・る君へ〜足利尊氏太変記〜」
第二部:ショー「猿楽の日1338〜近頃都で流行るものフェスティバル」

2023年12月28日(木)〜31日(日)明治座

「ながされ・る君へ〜足利尊氏太変記〜」©ながされ・る君へ〜足利尊氏太変記〜

◆脚本:池田テツヒロ
◆演出:原田優一
◆音楽:かみむら周平

◆出演:相葉裕樹/内藤大希/
石川凌雅、松田岳、前川優希、井澤巧麻、広井雄士、井深克彦/
丘山晴己/井澤勇貴、伊藤裕一、加藤啓/大山真志、辻本祐樹/
原田優一/上口耕平/ROLLY/水夏希

◆公式サイト
https://taihenki.com/

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