目標を声に出していくことは夢への一歩

アニソンシンガーとして『Ａｎｉｍｅｌｏ　Ｓｕｍｍｅｒ　Ｌｉｖｅ　２０１１‐ｒａｉｎｂｏｗ−』に出演を果たす麻生夏子ちゃんが、NEWシングル『エウレカベイビー』を7月20日にリリース！　アニメ『バカとテストと召喚順にっ！』のエンディングでもあるこの曲について、そして夢だった『アニサマ』出演、そしてデビューのきっかけについて語ってくれました！

Ｑ　前回、夢は口に出していくことが大事、というお話をしてもらったのですが、実はなちゃーん、今夏、またひとつ、夢を叶えますね。

「はい。アニサマですね」

Ｑ　超豪華メンバー出演の“Ａｎｉｍｅｌｏ　Ｓｕｍｍｅｒ　Ｌｉｖｅ　２０１１‐ｒａｉｎｂｏｗ−”ですが、テーマ曲もレコーディングが終わりましたね。アニソンの祭典出演決定は、どんなお気持ちですか？

「テーマ曲のレコーディングも緊張したんですが、本番、どうしましょう…（笑）。でも先日、ＧＲＡＮＲＯＤＥＯのＫｉｓｈｏｗさんにお会いして、アニサマのお話をしたときに“どうしましょう”ってお話したら“大丈夫、大丈夫〜！”っておっしゃるんです。その言葉で勇気をもらったんですよね。物は考えようだなって思ったんです。大丈夫だ、イケるイケるって思ってステージに出てしまった方が、私らしいかな、と。失敗するかもって思ってしまったら、やっぱり状況もそういう方向に向かっていっちゃうと思うんですよ。だから“やったるでぇ！”っていう気持ちになったんです。Ｋｉｓｈｏｗさんの言葉がきっかけで、ビーン！とエンジンが掛りました」

Ｑ　気持ち的に、いい変化があったんですね。

「すごくありました。さいたまスーパーアリーナっていう、本当に広い場所ですけど、夢のステージなので、そこで縮こまっていたらもったいないなって思うんです。全力でぶつかっていって、失敗したら“失敗したー！”って思い切れるだろうけど、“これで大丈夫かなぁ？”って思いながら、七分出しくらいのパフォーマンスをして“もっとこうしておけばよかった”“もっとやればよかった”って思っちゃうのも私らしくないし、それは違うなって思うから。２００％くらいの気持ちでブツかりたいなって思っています」

Ｑ　そんな夏には、なちゃーんのライバルがデビューする、という噂を小耳に挟んだのですが…。

「あ〜！あそうにゃつこさんですね！」

Ｑ　そうそう。ニャダインさんとのコラボで『にゃんぱいあ体操』をリリースされる。ライバルだそうですね。

「そうなんです。ライバルなんです。でもね、酷いんですよ。あそうにゃつこはもうすぐデビューするにあたってプロフィールが公開されたので、私も拝見したんです。“尊敬するアーティスト”に“ヒャダインさん”ってついているんですけど、“ライバル”のところには“麻生夏子”って呼び捨てなんですよ！リスペクトがない!!」

Ｑ　聞き捨てならないですね。

「聞き捨てならないですよ。でもかわいい服を着て、にゃあにゃあ、かわいく歌っているので、応援してあげてもいいかな、と思っています（笑）」

Ｑ　そんなあそうにゃつこさんの『にゃんぱいあ体操』に対してはどんな印象がありますか？

「ＰＶが変わった感じだなぁ〜って思いました。とにかくすごく動いてますし、ニャダインさんの動きが面白いので、そこは注目ですね。さささっと現れて、さささっと見切れていくので、面白いですよ。体操ということで、結構、踊ってるなぁって思いました。ただ、ライブ会場でこれを踊るときは、ケガ人が出ないように注意してもらいたいですね（笑）。結構、派手に動く踊りなので、ライブ会場では小さめな感じで（笑）。このシングルはＤＶＤ付きだそうなので、家で練習して頂くのがいいんじゃないかな、と思います」

Ｑ　前回、そして今回の冒頭でも“夢は口に出していくことが大事”というお話をしてくれているなちゃーんですが、デビューのきっかけは？

「きっかけは原宿でスカウトされたことです。物ごころついたときから目立ちたがり屋だったんですね。３歳くらいの時におもちゃのマイクを握ってオリジナル曲を歌っているビデオが家にあるんです。それくらいの頃からカメラを見ればポーズを取る子供だったので、アイドルには憧れていました」

Ｑ　スカウトからデビューまではすぐ？

「いえ。しばらくレッスンの日々でした」

Ｑ　そのレッスン期間に心折れることなく夢を追う原動力は？

「自分自身に負けないってことをずっと思っていたことは大きかったと思います。周りに負けたくないというよりも自分に負けたくなかったんです。それに女優さんのお仕事をしてもなぜか歌うことになったり、歌のあるオーディションがあったりもして、歌と縁があるのかなぁと信じ続けてきました。諦めずに、やってきたことが大きいです」

Ｑ　“口に出すことで夢が叶っていく”と実感したのはどんな時？

「ダメって思ったことはやっぱりダメになっていくんです。デビューしてからずっと具体的な目標を持つようにしているんですね。歌を始める前はここでこういうことをしたいっていうものが明確になかったんですけど、それが具体化してきたんです。今の目標は麻生夏子として日本武道館でワンマンライブをすること。具体的な目標を決めていけば、それが達成された時に嬉しいし、次へという気持ちになるなって思ったんです。それで歌を始めたときに、やりたい目標を作って、それを声に出していこうって思ったんです。そこからワンマンライブ、アルバム…と口に出してきたことが叶っていった。声に出すことは恥ずかしいけど、それを超えられたことは第１歩だと思うし、夢への進歩だと思うんです。声に出して、それが叶うということを具体的にイメージしだしたのは、アーティストになってからです」

Ｑ　だとすると今の夢は日本武道館。

「はい。でも私がこうやって武道館をやりたいって言っていたら、ファンのみなさんが“連れて行ってあげるね”って言ってくれたんです。それがすごく感動したんですよ。ひとりでは出来ないことだし、周りの人がそう思ってくれることも夢へと繋がっていくんだなって。その言葉をもらったときはうるっとしちゃいました。いつか一緒に、みんなで日本武道館という夢を達成したいです」

撮影／大槻志穂　　取材・文／えびさわなち

インタビュー・終