吉沢 亮 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「吉沢 亮」

2017/04/26

「怒られたり、ダメだと凹んじゃう。褒められて伸びるタイプです、完全に(笑)」

吉沢 亮

熱すぎる昭和デカ:京極浩介(唐沢寿明)と、京極とバディを組む草食系の平成刑事:望月亮太(窪田正孝)の凸凹コンビが豪快かつ破天荒な捜査で事件を解決するアクションコメディ『ラストコップ』が、ついにスクリーンに登場。映画オリジナルの新キャストとなる吉沢亮に、本作の見どころ、物語のカギを握る役どころについて、たっぷりと語ってもらった。


吉沢 亮
好評だったドラマ『ラストコップ』の映画版に、ゲストキャストとして出演が決まった時、どんな想いがありました?
「ドラマから続いている作品に出るというプレッシャーは、もちろんありましたけど、嬉しい気持ちのほうが大きかったです。キャストのみなさんはほとんど初めましての方たちだったんですが、スタッフさんは、以前ご一緒した方ばっかりだったので、途中参加といいつつ、アットホームな感じもあって。みなさんのチームワークもすごく良くて、自然にその空気感に馴染めた感じです」
現場の雰囲気がとても良かったと。
「すっごく良かったです。例えば撮影中に突然、変更とかあってもみなさん柔軟に対応していて、集中しながらも常にナチュラルにその場にいる。それはこれまで積み重ねてきたものがあるからだろうし、その自然な雰囲気がそのままお芝居に出ていました」
主演・唐沢寿明さんの印象は?
「現場を引っ張ってくれる本当に熱い方です。あと、窪田(正孝)さんもそうですけど、単純にお芝居が素晴らしいんです。セリフ一つ言う時も、どんなシーンや状況でも臨機応変に取り組まれている姿勢がすごいなと思いましたし、それを間近で見られたのは貴重な体験だったなと。そういったすべてを含めて、“さすが座長”っていうか。周りもそんな唐沢さんを信頼して愛しながらやっている気持ちがすごく伝わってきました。そんな温かい現場だからこそ、僕もすごく居心地が良かったのかもしれないですね」

吉沢 亮
これまでもゲスト参加した作品はありましたけど、吉沢さんは元々、現場にすぐ馴染めるタイプなんですか?
「いや、いつもはすごく緊張します。やっぱり出来上がっている現場に入るって、めちゃくちゃ気まずいですから。みなさんが仲良く楽しそうにやっている中で“僕はどこにいればいいんだろう?”みたいなテンションで、隅っこでポツンといることが多いです(笑)。ただ、僕は意外とそれが苦じゃないというか。1人が大好きなので、それはそれで楽しいし、ゲストなのにガツガツ入っていくのはおこがましいかなって思っちゃうんです。だから基本、自分からは輪の中に入っていかないで待っちゃうタイプ。さりげなく入っていくコツとかあったら逆に聞きたいんだけど、どうしたらいいんですかね?」
いや、今のまま自然体でいいと思います(笑)。それに今回、演じた藤崎誠吾という役自体も、常に一歩引いた立ち位置ですよね。人工知能「ブレイン・ナッシー」こと“ブナッシー”の開発者。西園寺博士(加藤雅也)の助手で典型的な理系男子っていうクールなキャラクターで。
「そうでうすね。なので、意識的に早口にして機械的にしゃべるようにしたり、顔も無表情にして、感情が抜け落ちているというか。人間味みたいなものを見せないように気をつけました。ただ、役とはいえ、みなさんがお芝居の中でギャグをやっているのを冷たい目で見ているのはちょっと寂しかったです(笑)。コメディタッチの雰囲気の中で、藤崎だけシリアスな役だから、そこにギャップとか落差が生まれるのは面白いと思ったけど、本音では一緒にギャグをやりたかった。僕はどっちかというとやっちゃいたいタイプなので、周りがふざける芝居をしていたら、自分も一緒になって思いっきりふざけたいんですよ。そこをグッとこらえるのはちょっとツラかったかな(笑)」

吉沢 亮
劇中にはふなっしーも出てきて、ドカンと笑わせますしね。
「僕、ふなっしーとは一緒に写真を撮ってもらったんです。テンションが上がりましたねぇ(笑)。しかも、ふなっしーって、カットがかかってもあのままなんです。スタッフさんが気を遣って『暑くないですか?』って聞いても、『大丈夫なっし〜♪』とか言っていて、本当にいい人。いや、いい妖精でした(笑)」

吉沢 亮
ははは(笑)。話を戻しますが、藤崎は物語のキーマンになる大事な役柄でもあります。内面的にもいろんな想いを抱えている一筋縄ではいかない青年ですが、吉沢さん自身は彼をどんな風に捉えていました?
「彼のそういう部分に関しては、西園寺役の加藤さんとも話し合って掴んでいった感じですね。西園寺との関係性とか二人が目指している方向性の違いとか、いろいろ話したんですけど、人工知能がどんどん進化しても西園寺は根本的に人間の温かさを大事にしている。でも、藤崎はひたすら効率のいい機能化された世界を夢見ていて、それを貫くためには何でもする覚悟を持っているんですよ。そこはある意味、彼の一途で真っすぐな部分だと思ったので、根っこには常に熱い部分を持って演じたいなと。じゃないと、本当にただの嫌なヤツになってしまうので。藤崎がこういう人間になった元には、揺るがない熱さがあるってところを見せていったほうが、役としては面白いなと思いながら演じていました」
そういう二面性のある役は演じていて面白い?
「面白いです。いろんな顔ができるし、そもそも僕、悪役って好きなんですよ。自分の中の気持ち悪い部分を表現するって楽しいじゃないですか。普通だったら見せないブラックで汚い考えとか、役を通して吐き出せるからすごくスッキリするんですよね」
吉沢さんから気持ち悪さも汚さも、まったく感じないけど(笑)。
「いや、もう中身はグチャグチャです(笑)。すごい闇を抱えているとかじゃないけど、内面は穏やかではない。結構、根に持つタイプなのでいろんなことを考えちゃうんですよね。でも、それが溜まる前にストレス解消をしているから、表に出ないのかもしれないです」
吉沢 亮
ストレス解消法は何ですか?
「ビールですね。僕、とにかくビールが好きで、寝る前にドラマとかを観ながらロング缶を飲んで寝るのが毎日に決まり事みたいになっているんですよ。それないと1日が終わった気がしない」
最近の若い子はお酒をあまり飲まないって聞きますけど。
「らしいですね。ただ僕も最近は体のことも多少、気にしていて、外で飲む時は一杯目だけビールにして、あとはハイボールとかにしています。そういうとこはちょっとオヤジっぽいかも(笑)」
いや、“吉沢亮”の意外な一面を知れて新鮮です(笑)。ちなみに、もし劇中に出てくるような人工知能があったら、自分自身について何か知りたいデータはあります?
「何歳まで生きられるか」
そこ、聞いちゃいます? 怖くないですか?
「確かに怖いですね。軽い気持ちで聞いたら後悔するかも。だったら何歳で結婚するかとか、本当にプライベートなことを聞いたほうがいいかな。それか自分の芝居力を数値化してくれる機能があったら知りたいかもしれない。あ、でも、それも低かったら“オレ、こんなかよ、嘘でしょ?”ってショックを受けて落ち込みそうですね」

吉沢 亮
そこで「だったらもっと頑張ってやる」って発奮するタイプではない?
「ないですね。怒られたり、ダメだと凹んじゃう。褒められて伸びるタイプです、完全に(笑)」
なるほど(笑)。では、そんな吉沢さんから、芸能界デビューを目指している『Deview』読者にアドバイスをするとしたら?
「オーディションとかで、自分を必要以上に良く見せようとしてしなくてもいいってことですかね。自分をアピールすることは大事だけど、“ここでこう言ったら面白いと思われるかな”とか、僕はあまり考えなくていいと思うんです。それよりも、“ありのままの自分”を見てもらう。自分が持っている最大限のものを出したほうがいい気がします。僕自身も仕事する時はカッコつけたり、自分を飾ったりしないようにしていて。なるくべありのままでいるようにしています」

インタビュー・終
撮影/mika 取材・文/若松正子 ヘアメイク/藤尾明日香(Otie)スタイリング/荒木大輔

Profile

吉沢 亮
よしざわ・りょう●1994年2月1日生まれ、東京都出身。アミューズ所属。ドラマ『トモダチゲーム』(tvkほか)出演中。9月8日から上演される、百鬼オペラ「羅生門」に出演。2017年は、映画『ラストコップ THE MOVIE』をはじめ、『トモダチゲーム』(6月3日公開)、『銀魂』(7月14日公開)、『斉木楠雄のΨ難』(10月21日公開)、2018年には『リバーズ・エッジ』の公開が控える。5月20日に2nd写真集『One day off』(ワニブックス刊)が発売。

INFORMATION

映画『ラストコップ THE MOVIE』
映画『ラストコップ THE MOVIE』
©2017映画「ラストコップ」製作委員会

『ラストコップ THE MOVIE』
5月3日(水・祝)全国ロードショー

Huluでの配信、そして連続ドラマで話題となった「ラストコップ」が、ついに映画化。30年の昏睡状態から突如目覚めた、“熱すぎる昭和デカ”京極浩介と、京極とバディを組むことになった“草食系の平成刑事”望月亮太の凸凹コンビが、絶妙なボケとツッコミを見せながら、豪快かつ破天荒な捜査で事件を解決するアクションコメディ。
≪story≫
これまで幾多のピンチを乗り切ってきた京極の不死身のパワーが、遂に限界に到達。自らの死を覚悟しながら、なんとか自分の生き様を亮太に託そうとする京極だが、その目の前で発生する、最新鋭の人工知能が巻き起こした大事件。 昭和のアナログ刑事VSハイテク人工知能の対決の中、ニッポンの壊滅を阻止するため、京極は最後の決断をする……。

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