岩井七世 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「岩井七世」

2011/09/28

中高生の頃のもどかしい恋に、キュンとして、共感してほしい

岩井七世
最近は女優として舞台での活躍が目立つ七世ちゃん。5月に上演された『アイアン・ディッシュ』に続き、16日に開幕の舞台『恋、ほのか〜何年後かのI LOVE YOU』では、ラブストーリーで初のヒロインをつとめています。今回、「はじめて」がいっぱいの舞台の奮闘記を語ってくれました。



Q 舞台『恋、ほのか〜何年後かのI LOVE YOU〜』はどんな内容ですか?

岩井七世

岩井七世

「タイトルのイメージ通り、ラブコメディーで、誰もが経験したような、キュンとする淡い思いが描かれています。そういう中にも笑いがちりばめられていたりして…。
“シチュエーション・コメディー”の形式の作品で、駅のホームというワンシチュエーションの中で、同じ女の子の、高校生から大人までさまざまな年代を演じていて、物語の中で年代が行き来します。駅での一場面を見るだけで、登場人物たちの生活や人生を想像できるような感じになればいいなと思います」

Q そんな中で今回はヒロイン役ですね。

「ラブストーリーのヒロインというのは初めてですが、それ以外にも初挑戦のことが多くて…。声を張る芝居や、ちょっとダミ声っぽい声を出したり、演じるのに結構私の苦手な要素が含まれています(笑)。何より笑いをとることって難しいなと感じています」

Q 観る人が自分の恋の思い出と照らし合わせられるような内容ですよね!

「中学生、高校生の頃の恋というのは、なんとなくお互い好きだとわかってるのに、もう早く『好きだ』って言えばいいじゃん、というような、もどかしい思いがあったと思うんです。思いとは裏腹なことを言ってしまったり。当の二人は真剣なんだけど、見てる人たちからすれば、ちょっと笑っちゃうようなやりとりがあったり…。
そんな二人が高校生、大学生、成人と成長していく姿を出せたらなと思いますね。特に、高校生と大学生の微妙な差や、20代までの間の微妙な雰囲気や考えの違いを見せられたらいいなと思います」

Q 実際に演じてみてどうですか?

「出演者で台本読みをやったとき、読んでて恥ずかしくなるようなセリフもいっぱいでした(笑)。こんな楽しいこととか、かわいいことを、舞台の上で言えるというのがすごく幸せです」

Q セリフの量はこれまでの舞台より多いそうですね。

「会話劇なので、結構セリフが多いですね。日常的で自然な会話というのを意識しています。また会話のテンポがすごく速いんです」

Q 舞台特有の、はっきりわかりやすくセリフを言うのとは違って…。

「はい。稽古では“ハイスピード、ハイテンションリーディング”という方法をとり入れてまして、キャスト全員で集まって、100%のテンションと、100%の声のボリュームで、噛むくらいでもいいので、できる限り早口で台本を読み続けるんです。それによって速いテンポの芝居に慣れるということなんですが、毎日汗だくですね(笑)。
普段の会話の1,7倍速で話すというのが目標なんですけど、会話のキャッチボールになるのが難しくて。今までやってきたお芝居よりも速いので、一間あけちゃうことで笑いをとり損ねるとか、コメディーって繊細だなと思いますね。
本番をやってみないと、どこでどんな笑いが起こるか見当がつかない。不安でもありつつ、楽しみでもあります」

Q 共演者とのコミュニケーションは良好?

「はい、今回キャストは7人だけで、チームワークはすごくいいです。みんな幼なじみで、大人になってもずっと一緒にいるという設定。だから、すごく早い段階から仲良くなれてよかったです。みんなのことは信頼していて、私の至らないところも助けてもらっていて、すごく頼りになる共演者です」

Q お芝居のほかに注目してほしいところはありますか?

「駅が舞台の作品ですが、セットがすごくリアルなんです。モデルにしている駅の写真を見せてもらったのですが、その写真にかなり忠実で、駅のホーム、待合室、待合室につながる階段…すべてがリアル。舞台がホームになっていて、お客さん側と奥の両側に線路があるんですけど、お客さん側の線路に本当に砂利を敷き詰めていたりして。劇場に入ってもらったら、その線路に驚くと思います!お客さん目線では、反対のホームで観ている人の立場で二人のやりとりを観てもらえると思います」

Q この舞台が終われば、早くも次の舞台が決まっているそうですね。

「はい。『優しい魔法のとなえ方2011』という作品で、今やってる舞台とはまったく違う感じなんです。30人以上キャストが出るんですが、とっても楽しくにぎやかな現場です。
私の役柄は、学校の保健医の役。ちょっとミステリアスで、何かを秘めていそうな女性です。男気溢れるキャラクターの先生なので、シャキシャキっとしたキャラクターを作っていければいいなと思います。ミュージカルというわけではないんですけど、芝居の合間合間に歌が入ってきます」

Q では、最後に舞台『恋、ほのか』への抱負や、これから観たいという人へのメッセージを。

「現場はチームワークがすごくよくて、本当に『これはいいものしか生まれない!』という雰囲気なので、楽しみです。
物語の最後、すごくグッとくるシーンがあって、毎度やっても泣かずにはいられないんです。この気持ちが届けばいいなと思います。大人の方が観ても楽しめる内容で、特に女性の方に観てもらいたいですね。共感してもらえる部分も多いと思います!」

終わり

舞台『恋、ほのか〜何年後かのI LOVE YOU〜』
“駅”を舞台に、甘酸っぱくも、もどかしい、誰もが経験のあるような初恋を描いたラブコメディ。9月19日(月・祝)まで、東京・六行会ホールで上演。「パンフレットには、出演者一人一人のほのかな恋のエピソードを書いているんです。私の初恋エピソードも書いてますので、ぜひ劇場で手に入れてください」(岩井)
いわいななせ●1989年4月23日生まれ、東京都出身。2000年『デ☆ビュー夏の特別オーディション』に合格し、芸能界デビュー。以後、『天才てれびくんMAX』(NHK教育)や雑誌『ラブベリー』専属モデルなどで活躍。11月3日(木・祝)〜上演の舞台『優しい魔法のとなえ方2011』に出演。イトーカンパニー所属。


舞台『恋、ほのか〜何年後かのI LOVE YOU〜』
“駅”を舞台に、甘酸っぱくも、もどかしい、誰もが経験のあるような初恋を描いたラブコメディ。9月19日(月・祝)まで、東京・六行会ホールで上演。「パンフレットには、出演者一人一人のほのかな恋のエピソードを書いているんです。私の初恋エピソードも書いてますので、ぜひ劇場で手に入れてください」(岩井)

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