安達勇人 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「安達勇人」

2014/03/03

「アドバイスやヒントをくれる人は必ずいる」

安達勇人

『デ☆ビュー』をきっかけに俳優への道が開かれたと話す安達勇人くん。人気ミュージカル『忍たま乱太郎』で善法寺伊作役の好演が話題となり、声優と俳優、映像がコラボした新しいライヴエンターテイメントショー『ノブナガ・ザ・フール』への出演、さらにNEVA GIVE UPのアーティスト活動との両立と常に挑戦し続ける勇人くんの素顔に迫りました。

最近はミュージカル『忍たま乱太郎』の善法寺伊作役や声優さんとのコラボ舞台『ノブナガ・ザ・フール』のトヨトミ・ヒデヨシ役として好演も光りながら、ダンスボーカルユニット・NEVA GIVE UPのメンバーとしての音楽活動もあってと活躍中ですね。
「いやいや。まだまだです。頑張ります」
そもそもデビューのきっかけは?
「映画『BOYS LOVE劇場版』でデビューをしたんですが、実はこれ『デ☆ビュー』さんに掲載されていたオーディションの一般公募を見て受けたんです。『デ☆ビュー』さんは僕にとってデビューのきっかけのひとつである雑誌なので、こうやって取材をしていただくのが、本当に感慨深いです。本当にド田舎で、何も知らない子どもだったんですが、それが今、こうして頑張れているのは『デ☆ビュー』さんのおかげです。その後『デ☆ビュー』にも合格者として僕の写真も掲載されて。今もまだその『デ☆ビュー』は大事に取ってあります!」
安達勇人

安達勇人

そんな安達くんは4月に『ノブナガ・ザ・フール』の第2回目舞台が控えています。昨年も上演されたこの舞台。象徴的なシーンやメインキャラクターの表情など、カズキ ヨネのイラストや映像をスクリーンに投影しながら、声優(Live Voice)がセリフを読み、それに合わせて安達くんたち俳優(Live Act)が演技するという斬新なものですが。
「僕は梶 裕貴さんの声に対して動くんですけど、声優さんのすごさを感じました。セリフだけで全部の情景が浮かぶんですよね。僕自身、声優さんの生の演技に触れたことはなかったので、すごく学べるものがありました。僕は芝居やアクションだけで、ある程度のセリフは発するんですけど、軸となるセリフは声優さんが演じられるので最初は自分自身それを発せないことが辛かったんです。そのことに対しての葛藤もあって。でも実際に稽古までは僕たちがしっかり作っていって、声優さんとは当日しか合わせられず不安もあったんですけど、すごくシンクロできたんですね。それで葛藤は達成感に払拭されたというか」
やったことないことだと不安も多かったでしょうけれど。
「本当に新しい試みの舞台なだけに、みんな試行錯誤だったんですけど、すごくいいものが出来ました。声優さんも裏で声を出すんじゃなく、表に立って、体の動きを入れながら表現されて、舞台上の僕らも精一杯体を使って表現する。“新感覚ライヴエンターテイメントショー”って銘打ってるだけに、実際に観てその新感覚を味わっていただきたいです」
今回はどんなお話になりそう?
「前回はいわば0話。ノブナガ、ヒデヨシ、ミツヒデが出会うまでを描いたので、ここからストーリーが動いていきますね」
1月からアニメもスタートしただけに盛り上がりそうですね。
「連動してますからね。去年の第1回目の舞台がアニメになる、という流れだったのが、アニメの放送も始まったので、よりキャラクターが作品と密になってきていると思うし、僕自身はアニメに寄せすぎないヒデヨシを作りたいと思っているので、それを見せたいですね。舞台でしか出会えない、味わえないヒデヨシを作っていきたいと思っているんです。もちろん核の部分は寄せますが、そこからは安達勇人にしかできないヒデヨシを演じたいです」
その後にはミュージカル『忍たま乱太郎』第5弾の再演もありますが、今年1月に上演した第5弾初演が終わってどんな感想がありますか?
「最高に楽しかったですね。学校を卒業するみたいな感覚で。僕は第4弾再演から入って、第4弾初演まで伊作を演じていた鯛ちゃん(椎名鯛造)から受け継いで演じたんですが、100%“安達伊作”になっていたかって言うと精一杯すぎてそれはまだ出せていなかったと思うんです。でも第5弾では100%“安達伊作”っていうのを出すことを意識していましたし、ソロの歌もあったりもして、“安達伊作”を出せたんじゃないかなって思ったんです。舞台上で伊作を演じていても(原作の)伊作が隣にいるように感じられていたし、反応も大きかったので、充実してたし達成感がありましたね。それにキャストのみんなが本当に仲良くて。舞台以外でも最高の仲間と出会えたなって思いました」
そして音楽活動も精力的です。NEVA GIVE UPはニューシングル『Funky★Lip/恋心、涙色』を2月7日にリリースしたばかり!
「そうなんです。僕の夢のひとつに『アリーナや武道館でコンサートをする』というのがあるんです。NEVA GIVE UPのメンバーは5人、本当にカラーがバラバラなんですけど、すごく仲が良くて、ファミリーみたいな感覚でやっているグループなんですね。このシングルのリリースで色々な場所でライブやイベントに出演させていただいているんですが、ファンの方たちも増えてきているのを実感します」
NEVA GIVE UPをひとことで表すと?
「すごくポップです。老若男女に愛されるグループを目指してやっているので、幅広い人たちに『楽しいな』『この曲いいな』って思ってもらえると思いますね。今年は全国ツアーをやってよりNEVA GIVE UPを広げていきたいなと思いますね」




安達勇人

安達勇人

俳優と、アーティスト。両立していくのは大変ではない?
「大変じゃないです。楽しみが増える感じです。僕は歌とダンスが好きで、こういうグループをやるのが夢だったんです。縁があってNEVA GIVE UPメンバーになって。俳優もやって、音楽も出来ていることが幸せ。俳優だけでは見せられない表現や表情を見せられていると思いますし、俳優じゃない位置で伝えられるとも感じているので、楽しいです」
逆に音楽をやっているからこそ俳優に持ち帰れるものはなんでしょう?
「“歌”ですよね。この間の“忍ミュ”でのソロの歌もそうですけど。あれは完全に演出家さんと相談して、昔のアイドルっぽく歌いたいって話をして、音楽もそこに寄せていただいたりもしたんです。あそこは伊作でありつつも、NEVA GIVE UPの表現を出しての歌でもあったので、そんな風に相互作用は出来ていると思いますね。それと俳優が僕を知る入口でも、NEVA GIVE UPが入口でも、どちらのファンの方もひとつになっていくので、出会いの入口の広さも感じています。だから今回のシングルのリリースでまたたくさんの人に出会っていきたいですし、さらに舞台でもまた多くの方と出会っていきたいですね」
その安達くんの今後の目標は?
「役者としてはもっとミュージカルをやりたいと思っています。アニメ系も大好きなので『忍たま』や『ノブナガ・ザ・フール』のような、2.5次元もやっていきたいですし、本場ブロードウェー系のミュージカルにも挑戦したいです。『RENT』や『ミスサイゴン』みたいな、本格的なものに挑戦して、自分を壊してみたいです」
本格的といえば、以前、美輪明宏さんの『毛皮のマリー』にも出演されていましたよね?
「そうなんです。そこで色々と教わってきたんですよ。あの本格的な、いわゆる“ミュージカル”の現場の雰囲気も大好きなので、またいつか挑戦したいなと思っています。それと映像でも活躍できるようになりたいですね。『方言彼氏』や『ごごたまキッチン』に出演させていただいているんですが、もっともっと幅を広げて、マルチに活躍できるようになりたいです。それとちっちゃい頃から見てきた特撮ヒーローもやりたいです」
音楽では?
「今年の目標はホールコンサートです。どんどんお客さんを増やしていきたいですね。やれると信じていますし、きっと出来ると5人がみんな思えているんです。夢は叶えられると思っているので、頑張っていきたいです」
では最後に読者へのメッセージを。
「夢は諦めたら終わりだと思うんです。とにかく動くこと。それと、アドバイスやヒントをくれる人は必ずいると思うので、出会いを大切にしてもらいたいですね。後悔ないように行動してもらいたいです。僕も夢を目指すひとり。一緒に頑張りましょう」

インタビュー・終
撮影/北山美穂子 取材・文/えびさわなち


Profile

あだち・ゆうと●1988年7月28日生まれ、茨城県出身。ランウェイフィールド所属。2007年に俳優デビュー。今年1月に上演されたミュージカル『忍たま乱太郎』にて善法寺伊作でさらに知名度を上げ、2014年4月6日には新感覚ライヴエンターテイメントショー『ノブナガ・ザ・フール第2回公演 act.2〜乱の恋人〜』に出演決定。NEVA GIVE UPとしてアーティスト活動も行う。NEWシングル『Funky★Lip/恋心、涙色』が発売中。
公式サイト:http://neva-give-up.com/

INFORMATION

Funky★Lip

type-A

NEW SINGLE『Funky★Lip/恋心、涙色』
現在発売中!

リーダーRayに安達勇人、須藤凌汰、中山大輝、岡田鷹斗の5人からなるLIVEでACTな原宿発Funny Boyzユニット・NEVE GIVE UPのニューシングル。踊り出したくなるようなアップテンポなダンスチューンの『Funky★Lip』に、切ない恋心を歌う失恋ソング『恋心、涙色』、ファーストアルバム『NEVA GIVE UP』にも収録された『Jump-Up Day』のLIVE verを収録。

発売中/1000円/Rhythm Site

INFORMATION

舞台『ノブナガ・ザ・フール第2回公演 act.2〜乱の恋人〜』
4月6日上演 @ TOKYO DOME CITY HALL

ビジョンクリエーター・河森正治が著名クリエーターとともに新たなライヴエンターテイメントを創出する多次元プロジェクト“The Fool”の第1回作品。キャラクター原案にカズキ ヨネ、テーマ曲に吉俣 良を迎え、東洋と西洋の歴史を融合させた新しい人間ドラマ、今まで見たことのない戦いを描く戦国SF作品で、キャラクターに合わせてセリフを声優、動作を役者が演技、さらにライブ演奏も融合させた挑戦的なライヴエンターテイメント公演となっている。現在放送中のアニメ『ノブナガ・ザ・フール』(テレ東系)ともリンク。

≪世界観(イントロダクション)≫
東の星と、西の星。2つに分かたれた星は、かつて天空を結ぶ竜脈でつながれていたという。繁栄を謳歌した文明はいつしか夢物語となり、世界は時代の揺りかごの中でゆるやかに時を刻み続ける。しかし、争いの火は消えず、2つの星は終わりなき戦乱に翻弄され続けていた。
――世界の調和を根底から覆す神器。
戦乱の背後に、伝説に紡がれた超テクノロジー『神器』の復活があることを、世界は知るよしもなかった。ただ1人、<異端の少女>を除いて……。
西の星の少女、ジャンヌ・カグヤ・ダルクは、天啓によって世界を救う存在、『救星王』の誕生を予見、<世界を観察する者>レオナルド・ダ・ヴィンチととともに東の星へと降り立つ。それは東の星の異端者、<当代一のうつけ者>オダ ノブナガとの邂逅を意味していた。

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