戸塚純貴 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「戸塚純貴」

2013/12/28

「『これが最後だよ』という集大成」

戸塚純貴

『第23回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』で『理想の恋人賞』を受賞し芸能界入りを果たし、2012年から2013年にかけて『仮面ライダーウィザード』奈良瞬平役を走り抜けた戸塚くんを直撃! 出演する連続ドラマ『なぞの転校生』(テレ東系・1/10よりスタート)についても聞いてきちゃいました♪

現在、映画『仮面ライダー×仮面ライダー 鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦』が好評上映中の戸塚純貴くんですが。いかがでしたか、『仮面ライダーウィザード』は。
「テレビ版のクランクアップからは間を開けずに撮ることが出来て、すごくいい感じの撮影になりました。」
ウィザードからこんなに離れたのも初めてじゃない?
「あ。そうだ。今、思えば。“奈良瞬平”から離れていますね。でもやっぱりあの作品を撮っていた時間に感じていたことはすごく大切にしなきゃいけないものもありますし、その分、忘れなきゃいけないこともすごくあって。だからこそ今は忘れてますね」
忘れなきゃいけないこと?
「全部です、全部。瞬平としてやってきたことは一度全部忘れることが次の作業かなとも思って。やっぱりそれをやったときに引きずられずに次にどれだけフラットな状態で立てるかってことが大事かなってことも思いました。終わったときに」
戸塚純貴

戸塚純貴

卒業して次のライダーにバトンを渡すと、ちょっと引いて見られるんじゃないですか?
「(『仮面ライダー鎧武』主役の佐野)岳は大変だなぁって思いますけど、岳は元気なんで最後まで頑張ってくれるはずです。でも自分に関して言えば、忘れなきゃいけないっていうか。『仮面ライダー』という作品を当たり前の世界観として、見慣れちゃってる部分がありますよね。でもちょっと時間を置いた今、劇場版を観たときに、『あれ?こんな感じだったんだっけ?』って思いました。『仮面ライダー』の現場って特殊な世界でもありますが、それを日常のように感じていたので、やっぱりフラットな自分に戻す作業は必要だと思いましたね」
ちょっと客観視できる今だからこそ思う、今回の映画の見どころは?
「僕らとしては一緒にやってきて、1年半という平成仮面ライダーシリーズの中では最も長い期間を共にしてきたし、キャストと1年以上も同じ作品に関わるってことはないのではないかと思うので、僕らとしては『これが最後だよ』という集大成でもあり、有終の美を飾れるように、やるだけのことはやりました。それをぜひ劇場で感じてほしいと思います。あとやっぱり『仮面ライダー』ってテレビで観るより映画館で観たほうが迫力があると思うので、ぜひ劇場で観てもらいたいですね」
でも「忘れなきゃいけない」こともあるけど、面影堂のメンバーの絆とか仲間という財産も手にした作品ですよね。
「僕らは続きますよ。舞台を観に来てくれたり、(白石)隼也さんとはなんやかんやと続いていきそうな気がします。で、(永瀬)匡とはずっと一緒にいる気がします。家が近所なんです。ただの近所付き合いで、親戚みたいな感覚だから、家にいれば『今、何してるの?』『飯行こう』って電話がかかってくるし。その日がダメでも次の日また電話がかかってくるし。会うと必ず匡の家に泊まってしまう僕もいます」
家…近いんだよね(笑)?
「そうなんですけど。でも泊まっちゃう」
本当に大切なものも手にしたんですね。
「それは大きいです。みんなが仲良くなれたことが良かったですよね」
そんな中、10月からは『方言彼氏。』に出演中。こちらはいかがですか?
「地元感のある中でのお仕事は楽しいですね。実は普段から岩手弁は出ないですし、地元にいる頃もそれほど訛っていなかったので、正直、訛るのは辛かったです(苦笑)。岩手はけっこう訛りが強いので、母に電話して『助けてくれ』って。『訛れないんだ』って。オーディションでも『そんなに訛れないです』って言いながらでしたから(笑)。でも地元のことをやるっていうのは楽しかったですね。『方言彼氏。』の中でお芝居もあるんです。そこは楽しみながら出来たのでぜひ観ていただきたいです。
いろんな言葉が飛び交うからつられそうになったりはしないの?
「それはそんなことないんですね。僕は訛れない人だからスイッチみたいなものを入れないと訛れないので、つられることはないですね。(茨城弁の)安達(勇人)さんとかは生粋の人です。茨城は東京に近いですからね。(津軽弁の)五十嵐(麻朝)くんはすごい。しかも青森の観光大使になってるんですよ。どうやって大使になるのか聞いたんです。僕も観光大使になりたいから。そしたら『言いに行ったらなれた』って言うんです。本当ですかね!? 僕も岩手の観光大使になりたいです!年末、岩手でちょっとした出来事があるので、親善大使、観光大使にこれでまた一歩近づけたかなって思います」
その夢への一歩となるであろうドラマ『なぞの転校生』が1月から放送開始です。
「企画・脚本が岩井俊二さん!」
戸塚純貴

戸塚純貴

すでに撮り終えたということですが、いかがでしたか?
「撮影自体はすごくスピード感のある感じでしたけど。実は現場ではお会いできなかったんです。今度お会いできるので、お話するのが楽しみなんです。岩井俊二さんのこだわりみたいなものが見られると思うので、放送開始が楽しみですね」
どんな役なんですか?
「僕の役はクラスメイトではなくて、主人公の岩田広一役の中村蒼くんの所属するSF研究会の部員・鈴木拓郎役です。だから部活のお話になったときにいるんですね。脇役ではあるけど、面白く展開できるいい立ち位置だなと思って。岩井俊二さんの世界観があるので、それを壊さずに、僕をちょっとしたスパイスとして観ていただけたらいいなと思いながら演じていました」
そんな戸塚くん。2014年はどんな年にしたいですか?
「2014年はひとりの役者として、戸塚純貴として、いろんなことに挑戦したいと思います。たくさん映画にも挑戦したいなと思っています」
今、若手俳優は群雄割拠の戦国時代と言われていますが、その中で戸塚純貴という役者さんはどんな役者として出ていきたいですか?
「ほかにはないものを持っている役者さんになりたいです。尊敬している阿部サダヲさんだったり、香川照之さんだったり、大泉洋さんだったり。すごく面白いお芝居と、正統派な面を持っている、自分の色を持った素晴らしい役者さんたちが先を歩いてくださっているので見習いつつ自分たちの世代の阿部サダヲになれるような、そういう存在感を築きあげていきたいです」

インタビュー・終
撮影/北山美穂子 取材・文/えびさわなち


Profile

戸塚純貴
とづか・じゅんき●1992年7月22日生まれ、岩手県出身。ボックスコーポレーション所属。『第23回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』で『理想の恋人賞』を受賞。ドラマ『花ざかりの君たちへ〜イケメン☆パラダイス〜2011』で俳優デビュー。その後『仮面ライダーウィザード』奈良瞬平役を好演し認知度を高める。公開中の映画『仮面ライダー×仮面ライダー 鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦』に出演し、2014年1月クールドラマ『なぞの転校生』(テレ東系)への出演も決定。

INFORMATION

戸塚純貴

「鎧武&ウィザード」
製作委員会
©石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映

映画『仮面ライダー×仮面ライダー 鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦』
全国上映中!!

2012年9月から2013年9月まで放送していた『仮面ライダーウィザード』と平成仮面ライダー15作目となる『仮面ライダー鎧武/ガイム』との豪華共演で送る『MOVIE大戦』。
『仮面ライダーウィザード』編では、お馴染みのキャラクターが総登場し、驚きの後日談が語られる。そして『仮面ライダー鎧武』編では、仮面ライダーと戦国武将が入り乱れ、一大バトル絵巻が繰り広げられる。ふたりのライダーが挑む“大合戦”の果てに待ち受けるものとは?

INFORMATION

戸塚純貴

©眉村卓・講談社/
「なぞの転校生」製作委員会

ドラマ『なぞの転校生』
テレビ東京
2014年1月10日(金)スタート
毎週金曜 深夜0:12〜

SFジュブナイルの傑作・眉村卓の『なぞの転校生』が2014年「ドラマ24」で蘇る。1975年に一度テレビドラマ化された本作を、映像美と音楽センスで国内外から高い評価を得ている映画監督・岩井俊二が企画プロデュース・脚本を担当。さらに映画『夜のピクニック』『遠くでずっとそばにいる』等で知られる長澤雅彦が監督する。
岩田広一が通う中学に山沢典夫という転校生が入ってきた。典夫はギリシャ彫刻を思わせる美男子だった。それに加え、成績優秀でスポーツも万能だが、なぞめいた雰囲気を持っていた。ある日典夫はとんでもない事件を起こしてしまう。広一が打ち明けられた典夫の驚くべき秘密とは?

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