小谷嘉一 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「小谷嘉一」

2013/08/08

舞台『ZIPANGパイレーツ』公開!

小谷嘉一

現在舞台を中心に活躍する俳優・小谷嘉一くんが出演する舞台『ZIPANGパイレーツ』がいよいよ上演スタート!
出演作品が続々と決定している“小谷嘉一”の魅力に迫ります☆

そもそも、芸能界に入ったきっかけは?
「高校生の頃に、原宿でスカウトされたことがきっかけですね。最初は本当に自分に出来るかなって思っていたんですけど、友だちと歩いていたときに声を掛けられて、最初はモデルをしていたんですけど、その後「ジュノン・ス―パーボーイ・コンテスト」に出場したことで本格的にデビューしました」




小谷嘉一

小谷嘉一

“ジュノン・コンテンスト”って長丁場でしょ? その間ってどんな心境でいたの?
「毎回、雑誌に掲載されていることが嬉しかったんですよね。審査毎にどんどん減っていくし、順位や途中経過も出て来ちゃうし、『残れるのかなぁ…』って不安ばかりだったんですよ。むしろずっと不安でいましたね。それで最後6位に入れたときに、人間って欲が出るんだなって思ったんですけど『これはもっと上を狙えるんじゃないか』って気持ちになるんですよ。なんだったら『グランプリ取れるんじゃないか』って。だから最終選考の前は賞金や景品の車とか全部獲った気でいましたね。まぁ、なんの賞も取れなかったんですけど(笑)」
でもそこから役者としての道が開けた。
「そうですね。そこで見てくださった方が映画の準主役に抜擢してくれたり、開けていきましたね」
“ジュノン・コンテスト”から数えると芸歴15年目。どんな時間でしたか?
「高校生からやってたこともあるのと、芸能界に就職したという感覚ではあったので、周りが大学に行ってる時間に、自分は撮影をしたりしているっていうことで社会人としてやってきている感覚でしたね。だけど22歳くらいで一度、『本当にこのままでいいのかな』って悩んだことはありました。それでもやっぱりこの仕事は面白いなって思ったことで今に至ってます」
芝居の面白さというと?
「最初はそんなにわかっていなかったんですけど、その演技に対する反応が返ってくることですね。でも真の面白さを感じたのはつい最近なんです。仮面ライダーに出ていた時期も楽しいなってことは思っていたんですけど、去年『バッキャロー』っていう舞台に出たんですけど、このときちゃんと芝居と向き合っている、役と向き合ってるっていう感覚を覚えて。舞台『戦国BASARA』もそうなんですけど、元々ある役と向き合うのは自分自身も必死に向き合わないと出来ないと思っていて。何もないところから役を作るのもですけど、そもそも存在している役を演じることもまた面白いなって思いますね」


小谷嘉一

小谷嘉一

2.5次元(2次元作品を3次元で演じる)舞台は多いですよね。2次元とのコラボレーションならではの面白さはなんだと思いますか?
「普段とかけ離れているから面白いのかな。人のことを『捨て駒』って言わないし(笑)、フラフープで戦わないし、打った球が火を噴いたりしないし。“絶対にありえないでしょ”ってことをガチでやるから面白いのかもしれないですね。しかも演じている自分はその役としてそこにいるから、ありえないことだと思ってもいない。そこに面白さを感じますね」
でも実際、高校生役をまだまだ演じられたり、年齢を感じさせない役者さんでもあると思うんですが、実年齢とは違う役を演じる時に意識していることは?
「自分が経験した年齢を演じるには、その頃の自分を振り返ったり、向き合ったりしながら演じることが出来るんですが、まだ経験していない年齢を演じるときには周囲の人たちを観察して、落ち着いている人ってどんな風に落ちついているものなのかな、とか。すごく人間観察をしてその役に肉付けしていく感じですね。前もって準備期間を与えられていたら、大人な人をよく見ていますね」
30代の小谷くんが演じるからこそ出来る高校生像というと?
「現役高校生が演じる高校生とは違って、逆にちょっとやんちゃになるんじゃないですかね。色々と経験してきたからこそイケちゃう領域ってあったりすると思うんです。実際の高校生なら、例えば先生に『これわかる人』って言われても自分から挙手するっているのは、あまりいないと思うんです。それがリアルな高校生。でも経験してきたからこそみんなが理想とする“やんちゃな高校生”を出せると思うんです。知っていることが多いからこそ」




小谷嘉一

小谷嘉一

そんな小谷くんはいよいよ舞台『ZIPANGパイレーツ』が始まりますね。
「はい。ぶっ飛んでますよ。名前の通り、海賊が出てくるんですけども、日本の海賊ではあるんですが安土桃山時代くらいに海賊として荒れていた人たちなんですね。戦国時代で、日本は色んなところで争いが起きていた激しい時代。その海賊たちの話を書いていたら、現実に起きてしまった、という話なんです」
へぇ。
「この作品の奥にあるテーマは『下手に作品を作るんじゃない。作るなら本気でやろう』ってことなんですね。しっかり本気で作っていこうって話で。それと愛国心を訴えてくる作品ですね。そうは言っても、あくまでもコメディなので、笑いながらそういう部分をちょっとでも感じてもらえたら嬉しいなっていう、そんな舞台です」
海賊の気持ちはもちろんだけど、撮影クルーの気持ちや演者の気持ちも見えてくるお芝居。
「そうですね。でも現場もコメディにぴったりなくらい、楽しい現場です。物語もキャストも個性的なので、楽しんでやりたいです。海賊役なんですね、僕。海賊って日本にいたら出来ないじゃないですか。ネットでも検索をしたら最初に“ジャックスパロウ”が出て来て、次に“ワンピース”。それくらいのイメージだし、荒くれ感はこれまでの自分がやったことのない役柄ではあるので。荒くれぶりを見せたいです。静から動というか。見てくれる皆さんが驚くくらいの海賊をお見せしたいです!」

撮影/大槻志穂 取材・文/えびさわなち


Profile

こたによしかず●1982年3月25日生まれ、東京都出身。アイズ所属。1999年の『ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』をきっかけに本格的に役者の道へ。ドラマ『仮面ライダーアギト』や映画『BOYS LOVE』などの出演経験を経て、『ミュージカル テニスの王子様』、『戦国BASARA 3』、『ふしぎ遊戯〜青龍編〜』、『絶対彼氏。』など舞台を中心に活躍中。8月7日より上演の『ZIPANGパイレーツ』への出演も決定している。

INFORMATION

ZIPANGパイレーツ

舞台『ZIPANGパイレーツ』 8月7日より上演/あうるすぽっと


沖ノ鳥島から南へ15キロほど行った、断崖絶壁に囲まれた地図に無い弧島・九鬼那島(くきなじま)に、映画撮影クルーの面々が足を踏み入れる。撮影する映画のタイトルは『ジパングパイレーツ!!』。その昔、現存したと言われる海賊「赤鯱団」を題材としたアクション映画だ。だが、ロケハンするメンバー達を襲うのは不可解な出来事と、海賊たちだった。
島から脱出不可能になった映画撮影クルーと、かつて日本に現存した海賊「赤鯱団」が絡み合う、痛快娯楽の冒険アクションコメディー!

上演:2013年8月7日〜12日(10st)


公式サイト: http://www.39amipro.com/zipang2013/

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