“ヘン顔”を追究したことは今後の武器になるはず!

ドラマ初主演となったテレビ東京系の『ウォーキン☆バタフライ』で、モデルを目指す女のコ・寅安ミチコ役を演じている中別府葵さん。女優、モデルなど幅広いジャンルで活躍する彼女に、憧れの石原さとみさんとの共演秘話や自身の学校生活について話してもらいました。

Ｑ　撮影も無事、クランクアップしたそうだけど。

「ひとつの役とこれだけ長期間付き合うのが初めての経験だったので、もうミチコを演じることがないんだなと考えるとさみしくなります。１話ではガニ股でダサイ格好だったのに、最終話では内面も外見も磨いて成長したミチコを、今では“よく頑張ったね”と親目線の感覚で見ています(笑)」

Ｑ　スタッフの支えも大きかったのでは？

「会えなくなるのが辛いです。最終日、涙を見せるスタッフさんにつられて、私も泣いちゃったんです。クランクイン前は監督さんと読み合わせをしていても思うようにいかなかったんです。その監督さんからも最後には“今だから言えるけど、最初はどうなるかと思った”って声をかけていただきました(笑)。主演はもちろん、こんなに喜怒哀楽を出す役は初めてだったので悩むこともありましたが、撮影初日にいきなり“ヘン顔”を撮るシーンがあったおかげで吹っ切れて演じることができたのかもしれません」

Ｑ　ミチコが見せる“ヘン顔”は大きく話題になったね!

「ゲスト出演された俳優さんが揃って“スゴイ表情をしているね”と言っ てくださったんです。これは最高の褒め言葉ですし、あそこまで“ヘン顔”を追究でき たことがこれからの私にとって大きな武器になると思います!」

Ｑ　ゲストといえば、事務所の先輩でもある石原さとみさんとの共演も果たしました。

「芸能界に入る前から憧れの存在だったので夢のようでした。演技も自分の考えをしっかりと持っていて、撮影中も“このシーンは速いテンポで話した方が面白いよね”とか話し合いをしているのを見ることができて勉強になりました」

Ｑ　初めてだらけの体験。勉強することは多かった？

「撮影用語すら分からず確認していたくらいなので(笑)。でも、撮影中に監督さんに自分の考えや意見を伝えることができたり……一歩成長できたかなとは思います」

Ｑ　ミチコは長身であることをコンプレックスに抱えているけど…。

「私もずっと同じコンプレックスを抱えていました。中学の頃から急に背が伸びて学校の集会で並んでいる時もわざと膝を曲げたり。なので、演じている時も内心“そうだよね”ってうなずきながらセリフを言ってました(笑)。だけど、長身だったことでミチコ役やモデルのお仕事をいただけているわけですから、今はそんな自分を好きになれてきたかな」

Part 2 につづく...

Text／樋口俊介(日刊編集センター)