――イジー役の吉川愛さんはどんな印象でしたか？

佐野勇斗「愛ちゃんはすごく面白い子でした。人見知りだと言っていたのですが、僕はすぐ仲良くなれました。愛ちゃんのほうがハチっぽいというか、オタクっぽいんです。話し出すと止まらなかったりして。あと、お互い、正直と言いますか、結構はっきり、ストレートにものごとを言うところも一緒だなって感じました。愛嬌もあるし、まわりの人に愛されるタイプだと思います。イジーのツンデレみたいなところもね、本当にぴったりだなって。きっと世界中に、イジーファンが生まれると思いますよ」

――俳優デビュー作である映画『くちびるに歌を』の三木孝浩監督と再び一緒に作品ができるということに対しては、どういう心境でしたか？

佐野勇斗「嬉しかったです。『くちびるに歌を』で共演した他の学生メンバーの中には、その作品の後もちょこちょこ三木さんとやっている方もいて、『なんで僕はやらせてもらえないんだ!?』ってずっと言っていたんですよ。9年とか10年ぶりぐらいですし、僕、初めてのお芝居自体、三木さんの前でやっていたんです。オーディションのときに。そんなこともあり、今回久しぶりに三木さんとご一緒させていただき、『本当に成長したね』『父親の気持ちになったよ』と言っていただいて、そこでまた、嬉しくなりました。頑張ってきて良かったなって」

――完成が楽しみなシーンとか、視聴者の方たちにも楽しんで欲しいシーンは？

佐野勇斗「僕がイジーに投げ飛ばされるシーンがあって。ワイヤーに吊られて、グリーンバックで飛んでいるのですが、そのシーンがどんな感じに仕上がっているのかが気になります。結構、体を張っていて、まぁまぁなスピードで飛んだので。他にも火が出ているシーンとかがあって、“あれ？ 実際はこんなに火とか無かったよな？”、“合成？ どんな技術!?”、“どうやっているんだろう!?”っていうようなシーンが本当に多いんです。自分の知らないことだらけで、（完成形が）自分でもより楽しめたので、その辺はみなさんにも楽しんでもらえるんじゃないかなと思います」

――ごく普通の日常が、ある日、いきなり非日常になるところも本作の魅力だと思いますが、佐野さんはそういう事態になったとき、うまく順応できそうですか？

佐野勇斗「僕は絶対にできます。ある意味、芸能界も非日常みたいなものなのもあるので。すべてが非日常で、作品では新しいことができると言いますか経験ができる。もはや、対応できないこととか、無い気すらしています」