――橋本さんは、久保田さん演じる土方歳三に対しては、どのような印象を抱きましたか？

橋本祥平「土方歳三って、新選組の真ん中の柱として居続けているキャラクターですし、それを演じるってすごく難しいと思うんです。たぶん、僕だったらできないですし…」

久保田秀敏「できる、できる！ す〜ぐできる!!（即答）」

橋本祥平「いやいや（笑）。土方歳三って、たとえば原作のキャラクターと顔がすごく似てる人がいたとして、その人が役者を初めて間もない方だったらまたちょっと違うと思うんです。これまでたくさんの経験を積んできて、いろんな修羅場をくぐってきた人が土方歳三として板の上にいると、僕らもすごく安心する。今回は、くぼひでさんが土方歳三として新選組の真ん中に居てくださったので、僕ら新選組隊士は本当に安心して公演に臨めました。特に2幕での2人のシーンもすごく楽しかったです」

久保田秀敏「そうだね！」

橋本祥平「動きとかは特にないシーンなんですが、目で会話するってこういうことなのかって思うくらい、くぼひでさんも“視線をそらしてなるものか！”っていう気持ちでいてくれたと思うし、そこの魂のぶつかり合いがすごく楽しくて。本当に役者としていい経験をさせてもらったなって思います」

久保田秀敏「斎藤一はキャラクター自体がはっちゃけたり、率先して周りを引っ張っていくタイプでもなく、寡黙なキャラで。そういうキャラとしての居方は、稽古場から祥平はピカイチでしたね。共演する前は祥平の性格とか知らなくて、周りから“おちゃらけたことが大好き”っていうのは聞いていたけど、「薄ミュ」の稽古場ではぜんぜんそのイメージとは違っていて。斎藤一に寄り添って、寡黙に自分のやるべきことをやるっていう感じで、役者として貪欲なモチベーションを持っていて、真摯に役や作品に向き合う素敵な方だなと感じました。たまに、祥平のはっちゃけた姿を見ると、あ、やっぱり人間だなって（笑）。「薄ミュ」の現場って、みんなどこか神経をとがらせている部分もあったりするので、そういうオン・オフがハッキリしている感じが、“祥平についていこう”と思えるカンパニーになったんじゃないかなと思います」

――では最後に、公演を楽しみにしているみなさまへのメッセージをお願いします！

橋本祥平「前回の「LIVE2」から6年という、けっこうな月日を経ての「HAKU-MYU LIVE」ですが、キャストも変わればまた違ったお祭りになると思います。これまで観てくださっている方々にはその違いや変化を楽しんでもらいたなと思いますし、今回の「HAKU-MYU LIVE」から初めて「薄ミュ」の世界に足を踏み入れてもいいんじゃないかなって思います。きっと、当日は観に来てくださる皆様がペンライトで美しい景色を見せてくださると思うので、僕らはそれを目に焼き付けて、舞台上から一生懸命、歌って踊って殺陣して、みなさまにお返ししたいと思います。ぜひ、一緒に祭りを楽しんでください！」

久保田秀敏「僕個人としては、ついにお待たせしましたと。前回の本編中ではお見せできなかった土方さんの上裸がついに!?」

橋本祥平「おぉ〜〜〜!! ついに!?」

久保田秀敏「前回の本編中に素敵な前振りがありましたし、それをついに公開しちゃう日がくるんじゃないかなと。半年間、温めておきましたよと（笑）。しっかりと肉体を作り上げて挑みたいと思います！ それと「薄ミュ」シリーズ10周年でもありますし、久々に「HAKU-MYU LIVE」を開催できるということで、まだまだこういうご時世で安心して過ごせない時期に、こういう機会を与えてもらったからこそ、みなさまにも全力で笑顔になってもらいたい！ とにかく何も考えず楽しみにしていてください。一緒にこの祭りを作り上げましょう！」