食感と生臭い感じがいいんです。つぶ貝、サイコー！(笑)

本コーナーには１年ぶりの登場となる仲里依紗ちゃん。初主演連続ドラマ『日本人の知らない日本語』（日本テレビ系）の続編が、10月１日からauのLISMOドラマ『日本人の知らない日本語〜リターンズ〜』として配信中。とてもにぎやかだった撮影現場では、衝（笑？）撃的な文化の違いを肌で感じることもあったようで……。撮影舞台裏のエピソードから、しぶいマイブームのことまで、ざっくばらんに話してくれました。

Ｑ　里依紗ちゃんが学生時代に出会って印象に残っている先生は？

「私の通っていた中学校には面白い先生がたくさんいたんです。中でも印象に残っているのは保健体育の女性の先生。担任の先生でもあったんですけど、ちょっと変わった先生で（笑）。授業中にもかかわらず、当時放送していた『ワンナイＲ＆Ｒ』や『水10！ワンナイＲ＆Ｒ』(ともにフジテレビ系)に出てくるキャラクターのマネばかりしてるんですよ！　(ガレッジセールのゴリふんする)ゴリエや(雨上がり決死隊の宮迫博之ふんする)轟さんとか。教科書の授業の時なんか、授業は半分くらいで終わらせて、残りはずっとお笑いの話ばかり。朝のＨＲもそんな話ばかりで、出欠をとる時も轟のポーズをとりながら“遅刻したでしょ？”とか(笑)。いつでもそんな感じなので、ちょっとあきれる時もあったけど、突っ込みがいのある先生でした。そんな先生がいたこともあって、すっごく楽しい学生生活でした！ そのおかげで、ハルコを演じる時も個性を強くしてキャラを立てて、みんなから好かれるような先生にと思いました」

Ｑ　実際にハルコを演じてみて、どんな女のコだと思った？

「すごく強がりで意地っ張り、そして負けず嫌い。そういう部分は自分と似ているかも。でも、きっちり予習してくるハルコのまじめ部分は、自分とは違うかな。私は絶対予習とかしないし(笑)。ハルコはちゃんとした先生、偉いなと思います」

Ｑ　以前から「役作りはあまりしない」と話していたけど、今回も？

「そうですね。考え込むことがあまり得意でないということもあるんですけど、役作りは基本現場で。柔軟性のあるまま現場に行ってぶっつけ本番というか、そこで振り幅を広げていく作業をします。そうすると、周囲の皆さんのおかげで、自分では想像できなかったようなことが起こるから、前もって役を固めていくことはあまりしないんです。現場の雰囲気でなるようになるというか、転がるように。柔らかい感じのまま、勢いでやっていく方が私には向いていると思います」

Ｑ　ところで、里依紗ちゃんのマイブームは？

「つぶ貝！ 週３で食べてます(笑)。９月に入ってからハマッたんですけど、(声高に)おいしいですよね!! ある日、すごくお腹がすいて回転ずし店に入ったんです。回転ずしなら、ずっとおすしが回っているから、お店に入った瞬間食べられるじゃないですか！(笑)。それくらいおなかがすいていて。そうしたら、隣に座っていた人がつぶ貝を頼んでいたんです。どんな感じだろう？と思って自分でも頼んでみたら、ビックリするくらいおいしくて！ 見た目はグロいけど、食感と生臭い感じがいいんですよ〜(しみじみと)。つぶ貝……最高ですね、ヒットです(笑)」

Ｑ　ハマるとずっと食べ続けてしまうほう？

「少し前はニンニクのホイル焼きばかり食べてました。ニンニクが大好きで、次の日のこととか考えず、その日が楽しければいいじゃんって思いながら(笑)。でも、今はつぶ貝。こんなにつぶ貝つぶ貝って連呼する人は、いないですね(笑)」

Ｑ　つぶ貝以外では？（笑）

「映画館に行って映画を観ることですね。最近、『悪人』を観たんですけど、超良くて泣いちゃいました。終わった瞬間に、映画祭みたいに立ち上がって拍手しちゃいそうでしたもん。でも普段は役者目線で観てしまうことが多いんですよね。例えば『バイオハザード』は、私もアクションを何本か経験させていただいていることもあって、“あっ、あのシーンはワイヤー消してるな”とか“これは２点づりか”とか(笑)、仕掛けがわかっちゃうんです」

Ｑ　今後、挑戦してみたい役は？

「最近は元気系の役をいただくことが多いので、ちょっとここら辺で清らかでか弱い感じの役を(笑)。やっぱりいろいろな役ができるって大事だと思いますから。最近“仲さんっぽく元気な感じで”って言われることが多くて、そういうイメージがついているようなので、実際は弱いんだぞという一面も(笑)。自分でもどんな感じになるか興味があります。でも、か弱そうに見えますかね？ ニンニクばかり食べてたらあまり見えないかも。“こいつ、顔色良すぎるだろ”って(笑)。でも、オファーをいただいたら頑張ります！ しゃりなしのつぶ貝を食べながら(笑)」

Text／樋口俊介(日刊編集センター)

インタビュー・終