――まだ台本も出来上がってない段階ではありますが、それぞれ演じるキャラクターについて気になる点や印象は？

平野良「辻ちゃんは、前にも秀吉をやったことあるんでしょ？」

辻本祐樹「そうなんだよね。前にやった秀吉は、まっすぐで良い人というキャラクター、なんとか誰も傷つかずにうまくいかないかなと考えて行動するタイプで、結果それで家康とかと対立してしまうっていう感じの役柄だったんだけど、今回の秀吉はどんな感じのキャラクターになるんだろう」

――前に演じたことのあるキャラクターを、また違った台本・演出で演じる難しさもありますか？

辻本祐樹「お客様の中には、僕が前に演じた秀吉を見ている方もいらっしゃるだろうし、その印象を持っていらっしゃると思うので、今回の『明治座でどうな・る家康』という作品の中の秀吉として見てもらえるよう、しっかりと演じないといけないなという難しさはあります」

水瀬裕也「僕が演じる松平信康は、家康の決断で人生が決まってしまう。それを受け入れることへの葛藤とかどういう思いだったんだろうなと。そういった部分をどういう風に表現するのが一番良いのか、いろいろと悩みながら台本を読み込んで松平信康という役を突き詰めていきたいなと思います」

辻本祐樹「見せ場があるね〜！」

水瀬裕也「今の段階だとまだぜんぜん想像がつかないですが、いろいろと深くしてしっかりと表現したいなと思います」

平野良「人物相関図を見ても、家康の家臣たちはすごく個性豊かで賑やかな家臣が揃っているし、コメディタッチに描くということで、不遇の時代を乗り越えてだんだんと上に上がっていくようなサクセスストーリーになるのかなと。その上で幅を持たせたいなとは思います。やっぱり一人軸でやらせていただく強みでもあると思うのですが、ゼロイチから始まってそれを100にするところまで持っていく過程を見せられるので、ゼロイチの次は10→50→70ではなく、100に行くまでの全数字が細かく見えるくらい作りこめたら観ているほうもきっと面白いんじゃないかなと。観ていてスカッとするだろうし、それが今の時代へのメッセージだったり、今回の「それでも生きる」というテーマに繋がるんじゃないかなと思います」

――第二部のショーは『三方の森ジブれ美術館』と題した、“POPでファンタジックでキラキラアイドルなショータイム”が繰り広げられるとのことですが、楽しみにしていることは？

平野良「今回、第二部の司会を前川優希が務めるのですが、下手したら全キャストで一番かわいそうかも…（笑）。第二部なんて、特にみんな全力でふざけるじゃん。汗でビッチャビチャになって、『もう無理、できないよ、こんなの!!!』って言っている優希の姿が想像つくなと」

辻本祐樹「もう今からドキドキしてるんじゃない？（笑）」

平野良「たとえて言うと、動物園に就職したら、1年目入ってすぐに虎を任されるみたいな感じだからね」

辻本祐樹「はやっ!!!（笑）」

――MC前川さんと個性あふれるユニットのみなさんとの掛け合いも見どころですね（笑）。初舞台の水瀬さんは、人前で歌ったり踊ったりした経験は？

水瀬裕也「まったくないです。第二部のショーの雰囲気もまだぜんぜん想像できてないですけど、今のたとえ話でなんとなく想像はつきました（笑）」