夏川椎菜×窪塚愛流 | インタビュー | Deview-デビュー

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インタビュー「夏川椎菜×窪塚愛流」

2026/06/24

「チャンスは何度もやってくるかもしれませんが、チャンスをつかめる時は一瞬かもしれない」

夏川椎菜×窪塚愛流夏川椎菜

――アニメの現場は細かいディレクションが多そうなイメージがあります。

夏川椎菜「細かいチューニングが多いですし、ディレクションを受けてから返すまでの時間が速くないと。新人の頃は、それができるかできないかで次の現場があるかないかが決まるぐらいなんです。かといって自分を殺しすぎても良くないので、柔軟に考える力を持っておく。突拍子もないことを言われても動じないような心構えを持っておくことは大事だと思います」

窪塚愛流「僕は“概念を持っていかない”ということを大切にしています。例えば“相手の台詞は多分こういう風にくるだろうから、自分はこういう風に言おう”と予想しないようにしています。相手と呼吸するその瞬間に生まれるものを渡して、そこで返ってきたものに反応する。瞬発力も柔軟性も必要なのですが、そのためにはやっぱり基礎が大切なんです」

――お二人がエンターテイメントの世界に入ろうと思ったきっかけについて聞きたいと思います。

夏川椎菜「小学校の高学年ぐらいから目立ちたがり屋で、“私は絶対に人前に立つ人間だ”って思って生きてたんです。人前で何かを表現したり、発表する立場でいたくて、その流れで中学の時に演劇部に所属しました。顧問の先生がすごくお芝居を熱心に教えてくださる方だったので、お芝居に興味を持って“お芝居で人前に出たい”というのが根本にありました。そして当時、アニメが周りでめちゃめちゃ流行っていて、そこで、アニメの声優さんに憧れを抱き、何者かになりたくて雑誌の『デビュー』を読んでいたんです。そんな時に母が見つけてくれたのが『第2回ミュージックレインスーパー声優オーディション』で。声優にもなりたいし、歌や他の道もやってみたいと好奇心旺盛だった私にはたまらない募集だったから、もうそこに飛び込んでいった感じでした」

夏川椎菜×窪塚愛流窪塚愛流

――声優の仕事、俳優の仕事、アーティストの仕事、それぞれのやりがいや楽しさは?

夏川椎菜「人前に立って、自分の見てほしいことを表現する時って、とても特別な気持ちになれるというか、なんか“脳汁”が出る感じがするんですよね。ひとつ恥を捨てないとできない、自分をさらけ出す行為だからというのもあると思うんですが、それが楽しくて止められないから続けてるところがあると思います。声優の芝居とはまた別なんですが、舞台やアーティストとしてのライブ活動ではそれが顕著で。リハーサルや稽古で一つ完成したものがあったとしても、本番では全然違う景色が広がっている。同じセットリストで同じ公演をしても、会場によっても、その日の朝自分が何を食べたかによっても、全然歌い方が違うし、同じ歌で同じ歌詞でもその日自分がどんな流れで来ているかによって感じることが全然違って。なんか生きてる感じがするんですよ! 心がちゃんと動いている感じがするのがすごく好きで、何度やってもまたやりたいと思います」

窪塚愛流「僕の場合、夢をもらったのは家族ですが、背中を押してもらったのは友達なんです。僕も目立ちたがり屋で、いつか表に出たいと思っていても一歩が踏み出せなくて、高校生活を過ごしていましたが、ある時、周りの友達が芸能活動やスポーツですごく頑張っている姿を見て、みんなに負けたくない、僕も絶対何かができると、負けず嫌いから始まりました。芝居の世界を選んだのは、自分自身の生きている意義を見つけてそして、そこから作りあげていきたいと思ったからです。まだまだ自分の目標や夢がたくさんあって道半ばですが、僕が出演した作品を見てくれた方から“元気が出ました”と言ってもらえることがすごく嬉しいです。自分が好きで大切にしているこのお仕事が、誰かにとっても楽しいものであったら、それはもう幸せです」

夏川椎菜×窪塚愛流

――これからこのオーディションに応募しようと思っている人に向けてのメッセージをいただけますか?

夏川椎菜「この世界は、入ってみないとわからないことや、やってみないとわからないことばっかりなので、ちょっと怖いなとか、失敗したらどうしようとか、もっと言うと売れなかったらどうしようとかは考えないほうがいいなって思います。だからとにかくやってみてほしいです。声優や俳優は総合的なものを求められる仕事だと思うんです。喋り方や動き方の基礎に始まり、スタッフさんとのやり取りや人との接し方など、とにかく人生において重要なことを大事にしていかなきゃいけない職業だなって思うので、何にも無駄になることがないと思うから、本当にちょっとでも興味があったら飛び込んでみてほしい。その勇気を持ってほしいなって思います」

窪塚愛流「完璧である必要はないと思うので、できないということに対して怖いって思わないでほしいですし、自分を誰とも比べないでほしいです。それがストッパーとなってしまいそうなので。今回『OPALIS』という最高のプロジェクトがありますが、そこに完全に寄りかかりすぎないで、それをうまく自分の中に落とし込んで、自分自身を知るきっかけにすると、もっと上に行けるんじゃないかなと思います。だから、がむしゃらに飛び込んでほしいです。チャンスは何度もやってくるかもしれませんが、チャンスをつかめる時は一瞬かもしれないので、本気で向き合ってぶつかってください。その時の自分にしか掴めないものがあると思うので、不安は一旦置いておいて、自分のことを信じて頑張ってほしいと思います」

PROFILE

夏川椎菜 (なつかわ・しいな)
ミュージックレイン所属。
主なアニメの出演作に『ハイスクール・フリート』(岬明乃)、『アイドルマスター ミリオンライブ!』(望月杏奈)、『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』(由比鶴乃)、『IDOLY PRIDE』(奥山すみれ)、『響け!ユーフォニアム3』(釜屋すずめ)など。舞台『オルレアンの少女-ジャンヌ・ダルク-』(ジャンヌ・ダルク※主演)。声優ユニット「TrySail」のメンバー

窪塚愛流(くぼづか・あいる)
テンカラット所属。
2003年10月3日、神奈川県出身。18年に映画『泣き虫しょったんの奇跡』で俳優デビューし、21年から本格的に俳優活動を開始。24年には映画『ハピネス』で初主演、同年に初舞台となる『ボクの穴、彼の穴。W』も経験した。近年の出演にTBS系連続ドラマ『御上先生』(25年)、NHK夜ドラ『あおぞらビール』(25年)、テレビ東京系連続ドラマ『るなしい』(26年、放送中)など。今年5月には自身初の個展「MeMonsters」を開催した。

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